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ショートnote『地球が魔法瓶』


「あちいなー。なあ?」
「うん夏だもん。」
「いや普通じゃないっしょこれ。温暖化まじってね若干。」
「わかんない。それよかドンキ行きたい。」
「だよなー。涼しいしいくかー。でもよお?」
「なによ。」
「おれ気づいちゃったかも人類初。」
「うそ?興味ある。」
「これ魔法瓶入っちゃってんじゃね?地球。」
「はやくドンキ行きたい。」
「ちょ待てよ。なあ。歩くのはえーよ。うわ!びくったー。」
「どしたー?」
「自販機の裏に人いた。二人。こわ。」
「きーん!」
「アラレちゃん走りやめろって なあ!ちょ待てよお!」



その頃自販機の裏では


「危ないとこでしたね主任。」
「ああ、フェーズ繰上げも視野に入れて動く必要がありそうだ。」
「本当にうまく行くんですかね?」
「今はそんなこと考えている場合じゃない。オゾン層魔法瓶化計画は人類保存の…かなめだ。邪魔されるわけにはいかない。」
「そうでしたね。すいませんでした。」
「いいんだ。監視任務を続行しよう。」



その頃ドンキ組は



「あれ?地球…魔法瓶…入れたら…。」
「ほよよ!ドンキ到着!」



※故・鳥山明先生の「Dr.スランプ アラレちゃん」主人公のアラレちゃんはきーん!と発声しながら駆け出す癖があった。                   

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菊
欲しいのは一緒にカーテンコールしてくれるバンド仲間です