リレー(前編((
もう先月末のことになりますが、
台風10号が日本列島を大暴れしていた頃、わたしは静岡の伊東に遊びに行く予定を立てていました。
しかし、明らかな天候不良と新幹線運休の発表により断念。
そこで、あらかじめ買っておいた切符のキャンセルをするために、池袋駅のみどりの窓口へ行くことにしました。
でも、問題がひとつ。
最近、わたしがよく利用していたみどりの窓口がなくなってしまい、
他の窓口への行き方がいまいちわからないと言う状況だったのです。
ここは素直に駅員さんに連れて行ってもらおうと、JRの改札で声をかけました。
「すみません、みどりの窓口に案内していただけますか?」
すぐに駅員さんが出てきてくれて、窓口まで誘導してくれました。
けっこうな大行列・・・
「今、行列になっていて、ここが一番後ろなので、これについて行ってください」
そう言って立ち去る駅員さん。
しかし・・・
ここまで誘導してきてくれたのは非常に助かったのですが、実はこれからがちょっと大変だったりします。
目が見えないと行列に並ぶのが苦手だったりするんです。
なぜなら、前の人が進んでもそれを察知できないと自分が進むことができないからです。
「進んだかな?」と前に出てみると人の背中にぶつかってしまったり。
列がくねくねしていると方向がわからなくなってしまったり。
しかし、ほとんどの場合、自分の前後にいる方が気づいて声をかけてくれます。
今回もわたしの後ろに並んだ方が、
「進んで大丈夫ですよ、はい、そこでストップしてください」
と、優しく言葉をかけてくれました。
順調に列を進むことができ、とうとうカウンターに到着。
すると、わたしに声をかけてくれていた後ろの方が、カウンターの中のお姉さんに
「すみません、終わったら出口まで案内してあげてください」とまで伝えてくれました。
なんて素敵な方なのでしょう!
切符のキャンセルが終わると、お姉さんはカウンターから出てきて、結局は出口ではなくわたしが使う改札口まで案内してくれました。
駅員さん、後ろに並んだ優しい一般の人、そして窓口の姉さんのおかげで、
まるでリレーのバトンをつなぐがごとく、
スムーズにわたしは誘導され用事を済ませることができました。
心の中が感謝でいっぱいで、とてもよい一日でした。
そして、数日後、今度は別の場所に行くための切符を買うため、わたしは再び池袋のみどりの窓口に行くこととなりました。
しかし、またまた問題が・・・
ちょっと長くなってしまうので、この続きは後編で。
どうなる? so-neco!!
次回も読んでいただけたらうれしいです。