行きたい場所に行くために
これまで、街を歩いているわたしに声をかけてくれたり、目的地まで行くのを手伝ってくれた方々のお話をいくつかアップしました。
今回は、向こうからではなく、わたしから声をかける時のことを書いてみようと思います。
以前、新幹線に乗るために駅員さんに声をかけたという記事を書いたことがありました。
しかし、これはJRという、マニュアルのきちんとした組織の対応のお話です。↓
道を歩いている人々の中に、視覚障碍者対応のマニュアルなんてありません。
電車に乗って会いに行く|so-neco1982
https://note.com/sonec82/n/nd4f7211b1b52?magazine_key=ma0ad02b59822
例えば、大きな駅で改札の場所すらわからない時や、
なんとなくの場所は知ってるけど確実に一人で行けるわけではない、
みたいな時にわたしはその辺を歩いている人に道を尋ねます。
「すみません!」
人の足音や声を聞きながら、自分の近くにいそうな人に声をかける。
この時、黙って通過されるパターンが半分くらい。
これは、見て見ぬふりの場合もあるかもしれませんが、わたしがその人の顔などをちゃんと見れていないから、自分に声をかけられたとは気づいていないというパターンも多いと思います。
こんなことは、それほど珍しいことではないので、わたしの心は折れません。
しつこく声をかけ続ける。
時には、おしゃべりをしている女性のグループなどにターゲットをしぼることもあります。
勝手なイメージですが、ノリがよくて親切な気がするからです。
「はい? どうしましたか?」
答えてくれる人が見つかった。
「すみません、ビッグカメラはどちらの方向ですか?」
尋ねるわたし。
この後もいくつかのパターンに分かれる。
「すみません、わたしもこの辺の人じゃなくて、わからないんです」
というお答えは想定内。
しかし、そう言ったけれど、他の人に声をかけてくれて場所を一緒に聞いてくれる人もいます。
とても助かります。
土地勘のある人で、
「右のほうにまっすぐ行けばありますよ」
と、方向を教えてくれるだけでもうれしいですが、
「よかったら一緒に行きましょう」
と、同行してくださる親切な方もいます。
また最近では、
「ごめんなさい、この辺詳しくないからわからないんですけど、ちょっと待ってくださいね」
時間を割いてスマホの地図アプリでわざわざ場所を調べてくれる人も増えてきました。
人の優しさにテクノロジーが加わると最強です。
「あ、わかりました。こっちです」
この場合もお店まで同行してくださることが多いです。
結局のところ、マニュアルのない場であってもまずは声をかけることが最大の近道なのです。
黙って通過されても心折れずにいられるのは、いつか必ず答えてくれる人が見つかると、絶対的に信じているからです。
ちなみに、全く場所がわからなかったり、行き方が複雑な場合は同行支援(ガイドヘルパー)のサービスを使います。
そのお話はまた別の機会に。
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