#27 生体肝移植検査入院2回目
昨日、旦那が東京から私と子供たちを迎えに車で愛知に来てくれた。
ずっとワンオペ+仕事+家事+介護+両親のメンタルケアで流石に疲れてきていたので、子供を見ていてくれるだけでもかなり助かる。
寝かしつけや夜中の授乳に関しては相変わらず私しか対処できないが。
旦那が来ると聞いて、お母さんが「お寿司を取ろう」と言い出す。
え?いやもちろん迎えに来てくれることはありがたいんだけど、元々来週の週末来てもらうのを依頼したら「その日はゴルフがあるから」とことわってきて、代わりに今週迎えに来ただけ(いや、ありがたいよ。ありがたいんだけど)。今回のお母さんの件、結婚してからこの10年散々うちの実家に世話になっておきながら、自分からは何一つ手伝うオファーもなければリンゴ狩りの日程すら「仕事で無理だから無理って言っといて」と他人事、歩み寄りすら見せなかったこいつになぜわざわざ寿司を食わせる必要が!?
勿論私も一緒に寿司を食うのだから別にいいんだが、なんか腑に落ちん。
お父さんも「旦那君に悪いなぁ」って言ってて、何が!?どこが!?って言いたくなるけど。まぁいいや。もやもやするけどいいわ。
このもやもやは両親というより旦那本人に対する苛々だわな。
寿司はおいしかった。アナゴが特に美味しかった。
だからもういいのだ。
因みに、次週からまたすぐ愛知に戻ってくる予定だったのだが「お母さんの検査入院で予定が変わりそう。」と伝えると「え、25日、26日と泊まりのゴルフなんだけど」と仰天の回答頂きました。
もういい、もう知らない。無理。
寿司がおいしかったからもう何でもいい。
お母さんの再入院である。
名古屋大学には、肺の状態が悪すぎて全身麻酔はできないと断られた生体肝移植。ダメ元で藤田保健衛生大学にセカンドオピニオンかけたところ、かなりアグレッシブにハイリスク症例を受け入れているとのことで、検討してもらえるという事で今日から再入院なのである。
先週診察してもらい、手術の検討をしてもらえると聞いた帰り道、既にお母さんは「私が治ったら、快気祝いどうしよう」と浮かれていた。すごいポジティブ。そういうところ好き。
ということで、私もドナーの可能性が再復活。3日前から禁酒も始めました。(遅いけど)
おとんは「そっか~Yorioがお酒飲めないなら、折角買ってきたビールはお父さんが飲んであげるしかないな~」とふざけたことを抜かすので「ばかものっ!一緒に禁酒するとか、せめて黙ってノンアルコールビールを買ってくるとか!自分がドナーになれないのを悪いと思ってるなら少しは頭を使えっ!」とぶちぎれたら、シュンとしてすぐノンアルビールとノンアルチューハイをしおらしく買ってきた。(私の分のビールは飲むのだが。)素直なところはかわいいワイのおとんである。
しかしほんとに!男どもは!どこまでいっても気が利かない!とろくさい!
昼前に、お母さんを車に乗せてオトンが出て行った。
近所に住むおばちゃん(お母さんの義姉、元々お母さんの同僚)とおばちゃん(お母さんの妹)が様子を見に来てくれて、掃除や入院の準備を手伝ってくれて、お母さんを励ましてくれた。昨日の夜遅くも、昔から仲のいいお友達(というかうちの両親の仲人をしてくれたおばちゃん)が励ましに来てくれた。車に乗り込んだお母さんに「がんばるんだよ!気合い入れるんだよ!ラインして!」と声をかけて送り出した。おとんは最後まで「忘れ物ないかな」と何度も確認していたのに、自分のスマホを置いて出て行った。
お母さんは笑って手を振っていった。
おばちゃん(お母さんの妹)はお母さんがいなくなるなり泣き出した。
「これが今生の別れになるかもしれない」
「姉妹ふたりで頑張って生きてきた」
※若いころばあさんはギャンブル中毒の旦那と離婚し結構苦労した二人
「市立病院に時間を無駄にされた、悔しい、腹が立つ」
「今度こそダメだったらどうしよう」
私も泣けてきた。
私ももう情緒がちょっとおかしい。
おとんもずっと情緒不安定。
「どうせ今回も断られる気がする」って漏らしてた。
そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれないから頑張ろうって言っておいたけど、断られたときの精神的ダメージをあらかじめ防御するためにそう考えているんだろうな。
おばちゃんの帰り際、インターホンが鳴って若い女性の方が「アンケートお願いします」とチラシを置いて行った。
よく見たら、家族葬のチラシ。
このタイミングで不吉すぎるからやめてくれよマジで。
お姉さんに罪はないけどほんとこのチラシどうしよう。
うざすぎる。捨てよ。
帰省日程の変更で、子供たちの保育園(東京と愛知)日程調整や会社の有休日程の調整、仕事自体の調整。順調にいった場合のドナー検査の日程次第で更に旦那やお義母さんへも色々お願いしないといけない。今どうなるかわかんないけど、前広にいろんな人にいろんな可能性を踏まえて依頼しないと。
東京で会う予定のいろんな人たちにもリスケをお願いしないとだな。
抜け漏れがありそうで怖い。
いっそのことすべてキャンセルしたほうがいいんだろうか。
個人的には介護や妊娠出産子育て、大変でも仕事を辞めちゃダメでしょ派なんだけど、なんか、こういうライフステージで会社を辞めてしまう人の気持ちが少しだけわかった気がする。ほんとに、すべてポーンと投げ出したくなるよね。
辞めないけどさ。
さて、仕事頑張ろう。禁酒も頑張ろう。
ドナーになれますように。
手術できますように。
手術がうまくいって、お母さんが元気になって、ビジネスクラスでイタリア旅行できますように。
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