#19 お母さんの食べたいもの
今週から、1番下の妹が新生児を連れて実家に戻ってくれている。丁度育休中、初めての子育てで大変だろうけど仕事せずに身軽な人間が1人いるのは本当にありがたい。
真ん中の妹は仕事が繁忙期で、距離は近くてもなかなか休みが取れないようで。私も秋は学会シーズンなので、どうしても出張がちょこちょこ入るのでずっと愛知には居られないのだ。
しかし、3人姉妹ってのはいいな。
これ、自分が一人っ子だったらと想像するとそれだけで精神的負担がえげつないのだけど、仮に2人だと「どっちの方が負担が大きい」という二元論化しやすい。3人に負担が分散してると、そもそも1人あたりの負担が軽いのも良いし、多少の負担偏在があっても気になりづらい。それから、やっぱりケア労働ってのは女が向いてる面は否定できなくて、これが男だったらそうそう仕事もこんなノリで休みは取れないだろう。やはり、男と女の仕事における、家計や会社に対するコミットメントは段違いなのを実感する。逆に、家族のケアをここまでできないのも男。旦那が子供2人連れて実家に戻って病気の親の世話をするなんて、全く想像できない。
ジェンダーフリーなんか幻想だって、はっきりわかんだね。
まあいいや。
サガミの味噌煮込みうどんが食べたいらしい。
下の妹が「再現レシピを頑張る」「減塩にした方がいいんだよね?」というが、あまり良い未来が見えない。作り置き事件(妹が一生懸命作ったお母さん向けの減塩作り置きを、おとんもおかんもあまり食べられず、「何で食べてくれないの」と激怒する妹におとん、おかんが「味が薄くて食べられない」「量が多すぎる」とさらに神経逆撫でするような事を言って大揉めに揉めた)の再来が恐ろしい。
真ん中の妹が「医者が言うには、もう食事制限は気にしなくていいんだって。食べられるもの食べればいいって。」と。
私も、どうせ量も食べられないし、いいだろうとは思ったけど、医者がそう言ってる。という事実はそれなりに心に重いものを感じる。
「もう長くないから。」
みんなの語尾に省略されてるであろうこの一言。
やだなぁ。なんか明るくなることないかなぁ。
そんな事を思いながら楽天で「サガミの冷凍味噌煮込みうどん」をポチって実家に送っておいた。作り置き事件を忘れない。過去から学ぶ女よ私は。