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  • 映画感想まとめ

    映画の感想をだらだらと書いております。

  • 知っておいて損はない映画の基本シリーズ

    映画そのものについて、メタ的な視点も交えてまとめております。単なる趣味の領域から一歩踏み出したい方にオススメ!

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    映画についての雑記です。お暇なときにどうぞ!

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    映画をより詳しく解読。少し深めに知りたい際にどうぞ。

最近の記事

『団地』

『団地』 2016年 脚本・監督:阪本順治 製作:武部由実子、菅野和佳奈 撮影:大塚亮 編集:普嶋信一 音楽:安川午郎 キャスト:藤山直美、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司 上映時間:103min あらすじ 漢方薬屋を引退してある団地に引っ越してきた夫婦。新たな近所づきあいに気を使いながらも、なんとか普通の生活をしていたが、自治会長選挙をきっかけに、夫が突然「俺はもういないことにしてくれ」といって家に引きこもるようになる。そのうちに団地内で、「あの旦那さんは奥さんに殺されたんじ

    • 『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』

      『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』 1967年 2017年リマスター 脚本・監督:キン・フー 撮影:ファ・フィイン 音楽:チョウ・ランピン 武術指導:ハン・インチェ キャスト:シャンカン・リンフォン、パイ・イン、シー・チュン 上映時間:111min あらすじ 時は明朝の時代。宦官のツァオは大臣の処刑後、流刑となった親族まで根絶やしにしようと、特務機関東廠を遣わせる。東廠はある宿で待ち伏せをするが、そこにやってきたのは武術の達人シャオと、流刑となった親族を守るため旅をしてきたチュ

      • 『プロメア』(不)完全燃焼

        『プロメア』 2019年 監督:今石洋之 美術監督:久保友孝 3Dディレクター:石川真平 音響監督:えびなやすのり 色彩設計:垣田由紀子 クリエイティブプロデューサー:若林広海 アニメーションプロデューサー:舛本和也 脚本:中島かずき 撮影:池田新助 キャラデザ:コヤマシゲト 編集:植松淳一 音楽:澤野弘之 キャスト:松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人 etc 上映時間:111min あらすじ 火を操る人類・バーニッシュの誕生により世界が炎上してから30年。炎上テロ集団マッド

        • 『黒い家』原作物の宿命と抵抗

          『黒い家』 1999年 監督:森田芳光 製作:柘植靖司、三沢和子、山本勉 脚本:大森寿美男 原作:貴志祐介 撮影:北信康 編集:田中愼二 音楽:山崎哲雄 キャスト:内野聖陽、大竹しのぶ、西村雅彦 etc 上映時間:118min あらすじ 保険会社で働く若槻に、顧客の菰田から、相談があるから家に来てほしいとご指名がくる。若槻はそこで思いもかけず菰田夫妻の子供の首吊り死体を発見してしまうが、菰田夫妻のあまりの不自然さに彼は保険金詐欺を疑い始める。二人の素性を調べていくうちにその

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        記事

          『ドゥ・ザ・ライト・シング』日常に潜みし差別

          『ドゥ・ザ・ライト・シング』 1989年 監督・製作・脚本:スパイク・リー 撮影:アーネスト・ディッカーソン 編集:バリー・アレクサンダー・ブラウン 音楽:ビル・リー キャスト:スパイク・リー、ダニー・アイエロ、オジー・デイヴィス、ルビー・ディー、リチャード・エドソン、ジャンカルロ・エスポジート etc 上映時間:120min あらすじ 黒人はもちろん、多様な人種が混じり合って暮らすニューヨークのブルックリン。イタリア系アメリカ人が経営するピザ屋でバイトするムーキーを中心に

          『ドゥ・ザ・ライト・シング』日常に潜みし差別

          知っておいて損はない映画の基本6~ドキュメンタリー~

          佐藤真監督のお言葉 「映像と録音テープに記録された事実の断片を批評的に再構成することで虚構を生み出し、その虚構によって、何らかの現実を批判的に受けとめようとする映像表現の総体である」 上の言葉は、早逝した日本のドキュメンタリー作家、佐藤真監督の言葉である。 ドキュメンタリー映画とはなんぞや?というクエスチョンに対して提示された彼なりの回答であり、今回の記事の内容をあっさりまとめてくれている言葉である。 以下の文章を読んでいただければ、その意味をはっきりと掴んでいただけるはず

          知っておいて損はない映画の基本6~ドキュメンタリー~

          『キッズ・リターン』(解読)

          『キッズ・リターン』 1996年 脚本・監督:北野武 製作:森昌行、柘植靖司、吉田多喜男 撮影:柳島克己 編集:北野武、太田義則 音楽:久石譲 キャスト:金子賢、安藤政信、森本レオ、石橋凌、モロ師岡、山谷初男 上映時間:108min あらすじ くだらない悪戯ばっかりしてろくに授業にも出ないマサルとシンジ。ある日、カツアゲの仕返しであっけなくやられたマサルは急にボクシングを始める。シンジも誘って形だけは真剣に練習する二人だったが、初めてのスパーリングでシンジがあっけなくマサル

          『キッズ・リターン』(解読)

          『ライク・サムワン・イン・ラブ』境界線が壊れるとき (解読)

          『ライク・サムワン・イン・ラブ』 2012年 監督・脚本:アッバス・キアロスタミ 製作:堀越謙三 撮影:柳島克己 編集:バーマン・キアロスタミ 主題歌:エラ・フィッツジェラルド「Like Someone in Love」 キャスト:奥野匡、高梨臨、加瀬亮、でんでん 上映時間:109min あらすじ 元大学教授のおじいさんと、デートクラブで働く女子大生、そして彼女の恋人。決して交わるはずのない彼らの人生が偶然にも重なった時、ぎりぎりの状態で保たれていた何かが崩壊し始める。

          『ライク・サムワン・イン・ラブ』境界線が壊れるとき (解読)

          『極私的エロス・恋歌1974』

          『極私的エロス・恋歌1974』 1974年 監督:原一男 製作:加藤登紀子 あらすじ 監督・原一男との間の子供を持つ女性、武田との距離と関係を保つために撮影を始めた。家を出て沖縄に住み始めた彼女の後を追って彼女の生活と人間関係をカメラに収める。 極極極プライベート 『極私的エロス・恋歌1974』は、映画史の中でも際立って個人的な映画である。 かなりレアな作品でDVD化されるまではビデオが高騰してたらしい。 このレアな映画について書いたものを誰が読むんだという感じだが、一

          『極私的エロス・恋歌1974』

          『狩りの時間』韓国製純アクションスリラー

          『狩りの時間』 2020年 監督・脚本:Yoon Sung-hyun 製作:Handae Rhee 撮影:Lim Won-geun 編集:Yoon Sung-hyun, Wang Sung-ik キャスト:Lee Je-hoon, Ahn Jae-hong, Choi Woo-shik, Park Jung-min 上映時間:134min あらすじ ウォンが暴落したディストピアな近未来の韓国。チンピラ3人組は海の向こうを目指して、裏カジノの強盗を計画する。一攫千金は成功する

          『狩りの時間』韓国製純アクションスリラー

          『はちどり』「家」の呪縛 (解読)

          『はちどり』 2018年 監督・脚本:キム・ボラ 製作:キム・ボラ、チョ・スア 撮影:カン・グクヒョン 編集:チョ・スア 音楽:マティア・スタニーシャ キャスト:パク・ジフ、キム・セビョク、イ・スンヨン、チョン・インギ、パク・スヨン 上映時間:138min あらすじ 1994年を生きる女子中学生のウニ。仕事で忙しい両親、ソウル大学を目指す兄、遊んでばかりの姉の誰もウニのことは気にしない。恋人は自分勝手に浮気するし、友達も自分だって同じだとしか言ってくれない。誰が自分の存在を

          『はちどり』「家」の呪縛 (解読)

          『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』事実の集積=真実とは限らない

          『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』 2015年 監督:マイケル・ムーア 製作:マイケル・ムーア、ティア・レッシン、カール・ディール 撮影:リック・ロウリー、ジェイミー・ロイ 編集:パブロ・プロエンザ、T・ウッディ・リッチマン、タイラー・H・ウォーク 上映時間:119min あらすじ 突如ペンタゴンに呼び出された(らしい)マイケル・ムーア。各軍の長たちは、ムーアにアメリカの世界侵略戦略を考えろというのだ。ムーアはアメリカ国旗を片手に空母に乗り込み、欧州に渡るのだった。

          『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』事実の集積=真実とは限らない

          『アニエスの浜辺』ヴァルダの半生を映画で辿る

          『アニエスの浜辺』 2009年  監督:アニエス・ヴァルダ あらすじ 自らの心象風景である浜辺へやってきたアニエス・ヴァルダ。何やら鏡を並べて不思議な浜辺を作り出す。鏡を眺め、浜辺を眺めながらアニエスの過去の旅へと出発する。 アニエス・ヴァルダという人間 アニエス・ヴァルダはかの高名なヌーヴェル・ヴァーグ時代を代表する女性監督である。 ゴダールやトリュフォーを始めとするフランス人監督と並んで活躍してきたが、特に『ローラ』や『シェルブールの雨傘』のジャック・ドゥミとの親交は

          『アニエスの浜辺』ヴァルダの半生を映画で辿る

          知っておいて損はない映画の基本5~編集~

          映画は全編ワンカットで撮られていない限り、数ある撮影素材を組み立てることによって物語をつくっていく。 その過程が編集と呼ばれ、編集によっては映画の質が大きく左右されるため、多くの映画監督たちは編集権限を大切にしている。 アニエス・ヴァルダはハリウッドからの撮影の誘いがあったにもかかわらず、編集権限を与えられなかったために誘いを断ったくらいだし、黒沢清も『アカルイミライ』を撮った時、製作のアップリンクに編集だけはわがままを言わしてくれと交渉したほどである。 編集の重要さからさ

          知っておいて損はない映画の基本5~編集~

          『硫黄島からの手紙』8月は戦争映画を観よう

          『硫黄島からの手紙』 2006年 監督:クリント・イーストウッド 脚本:アイリス・ヤマシタ 製作:クリント・イーストウッド、スティーブン・スピルバーグ、ロバート・ロレンツ 撮影:トム・スターン 編集:ジョエル・コックス 音楽:カイル・イーストウッド、マイケル・スティーヴンス キャスト:渡辺謙、二宮和也、加瀬亮、中村獅童、伊原剛志 上映時間:141min あらすじ 硫黄島で太平洋戦争時に残された兵士たちの手紙が見つかった。一人一人の兵士たちにはそれぞれの過去があり、手紙を送る

          『硫黄島からの手紙』8月は戦争映画を観よう

          『ハドソン川の奇跡』

          『ハドソン川の奇跡』2016年 監督:クリント・イーストウッド 製作:クリント・イーストウッド、フランク・マーシャル、ティム・ムーア、アリン・スチュワート 脚本:トッド・コマーニキ 撮影:トム・スターン 編集:ブル・マーリー 音楽:クリスチャン・ジェイコブ、ザ・ティアニー・サットン・バンド キャスト:トム・ハンクス、アーロン・エッカート 上映時間:96min あらすじ エアバス1549便がハドソン川に不時着水した。奇跡的に155人全員が生還し、機長のサリーを世間は英雄扱い。

          『ハドソン川の奇跡』