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小説「鏡のない世界で」

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声のでない僕と、一緒に暮らす杏奈の物語。 処女作です。 毎日夜に続きを更新します。 読んでみてもらえると嬉しいです。
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2021年3月の記事一覧

鏡のない世界で  0.

僕は声が出ない。 おそらく先天的なものだろう。記憶のある限り自分の声を聞いたことはない。…

葛木そな
3年前
3

鏡のない世界で  1.1

前話:0.https://note.com/sona_06/n/n84b50718d664 築年数のまあまあ経っている、コンクリ…

葛木そな
3年前
3

鏡のない世界で  1.2

0話: https://note.com/sona_06/n/n84b50718d664 前話: https://note.com/sona_06/n/nbc

葛木そな
3年前
2

鏡のない世界で  2.

0話:0. https://note.com/sona_06/n/n84b50718d664 前話:1.2 https://note.com/sona_

葛木そな
3年前
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鏡のない世界で  3.1

0話: https://note.com/sona_06/n/n84b50718d664 前話: https://note.com/sona_06/n/ne1c

葛木そな
3年前
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鏡のない世界で  3.2

0話: https://note.com/sona_06/n/n84b50718d664 前話: https://note.com/sona_06/n/nbb6

葛木そな
3年前
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鏡のない世界で  3.3

0話: https://note.com/sona_06/n/n84b50718d664 前話: https://note.com/sona_06/n/n92d673ead5f7 太陽が折り返しを迎える頃、僕たちは重い体を引きずるように起床し、食事をした。 土曜日の定番だったあのメニューは、日曜日の定番になっていた。 向かいに座る杏奈は、口は動かし瞬きはあまりせずにテレビを観ている。 皿が空になり、コーヒーを飲む頃には、普段通りの他愛ない話をしばらく続けた。 食後は食器を