ミザルーの話
ミザルーです。
「サーフロックだ!」
「ビーチ・ボーイズだ!」
「パルプ・フィクションだ!」
「TAXIだ!」
「ブラック・アイド・ピーズだ!」
「ピーター・アーツだ!」
「アキラ100%だ!」
いろんな反応が出る曲です。
ちょっと前までオリジナルはディック・デイルでサーフロックの名曲だと思ってたけど違った。
起源を辿るとなんとオスマン帝国らしい。
最も古い録音とされるのは1927年。
ギリシャのレベティコ(ざっくり言うと19世紀後半くらいに成立したギリシャの大衆歌謡)のミュージシャンであるTetos Demetriadesがアメリカに移住して録音されたものだそう。
(↑ミザルーだけ集めたコンピがあってビックリ)
ウディ・ハーマン、ハリー・ジェイムスなどのビッグバンド、ザビア・クガートなどラテンのバンド、アコーディオン、オルガン、ドゥーワップ…
これだけいろんなジャンルにカバーされてる曲も珍しいのでは?
このコンピは50年代までなので、その後のミザルーにも触れよう。
1961年、「エキゾチカの父」なんて呼ばれるマーティン・デニーにカバーされる。
(カトちゃんのチョットだけよを思い出してしまった。あの曲は1940年代にキューバ出身の歌手/作曲家のMargarita Lecuonaによって作曲され、ペレス・プラードにカバーされたもの。マーティン・デニーと同じくエキゾチカで有名なレス・バクスターもカバーしてるので、エキゾチカでカトちゃんが出てきても不思議じゃあないなと思った。)
ディック・デイルのカバーは1962年。
ディック・デイルのお父さんとおじさんがレバノン出身で、おじさんがウードでミザルーを演奏してるのを聴いていたそうな。
1963年にはビーチ・ボーイズもカバーしてサーフロック名曲として一気に広まった。
同じ年にジャズピアニストのヴィンス・ガラルディもカバーしてる。
(このアルバムすごく良い!ジャズピアノ好きにオススメ!)
ミザルー、どれくらいカバーされてるか気になってSpotifyで検索かけたら無限に出てきたので調べるのをあきらめた。
面白いと思ったカバーはこれ↓
サーフロックのバージョンをベースに、レゲエのテイストがふんだんに散りばめられててかっこいい!
歴史もあって、いろんなジャンルでカバーされてて、こんなに幅広く親しまれてる曲ってそうそう無いぞ。
ミザルーすごいって話でした。
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