熟女の入り口
昨日の夜の話。
連休前夜。
淡々と仕事を終え、
飲みに行った。
翌日のことは何も気にせず、
好きなものを好きなだけ飲み、
いい気分で終電に乗った。
最寄駅に着いた私は、
なんとなく、
なーんとなく。
いつもと違う道から帰ってみよう、
そう思った。
小さいスナックやキャバクラ、
パチンコ店が並ぶその通りは、
連休前夜にもかかわらず
どこか賑わいに欠けていた。
まあ、こんな住宅街に
ネオンなんて似合わないよなあ。
などと思いながら
ポテポテ歩いていた。
ところで、
ひとつの看板が目に入った。
20代〜40代女性在籍
小熟女パブ
えっ。
小熟女。
こじゅくじょ?
20代〜????
小熟女って言うの?
20代はもう小熟女なの??
小熟女。
どうやら私は、小熟女らしい。
若い女だと思ってた。
自分で思っているよりもずっと、
熟成されているらしかった。
冬を匂わす冷たい風が
少し乾燥気味の頬に触れた連休前夜。
私は、熟女の入り口を感じた。
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