ピンクなレスキュー隊
仕事がうまく出来なかったり、
思ったことが言えなかったり。
そんな自分にイラっとして、
自信がなくなりそうな、
しょんぼりした夜。
私は爪を、
ピンクに塗る。
薬局で購入した300円くらいの
ショッキングピンクのマニキュアを
左の小指から、丁寧に塗っていく。
さっきまで
なんの変哲も無い、
つまらない肌色の爪たちが、
ビビッドなピンク色に染まっていく。
ただそれだけのことなに。
私はその間、
心地いい高揚感で満たされる。
マニキュアが乾き、
ピンクな爪が完成したとき、
なぜだか少し、
強くなったような、
自由になったような、
そんな気分になる。
スマホをいじるたびに目に入る、
このショッキングピンク。
本を読むたびに、
料理をするたびに、
目に入る10本のピンク色をみては
いつもの自分とは違う自分を
手に入れた気分になれる。
自由奔放で
わがままで
かわいくて
強そうな
そんな色。
周りを気にして、気遣って、
いい人間であろうとする自分への反抗。
簡単で、面倒で、単純で、
なんとも根暗なライフハックである。
ほんと、
ちょっとのことで
私は私に救われる。
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