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そもそも魔王って倒さなきゃ駄目なのか?【第3章 ラスン救済編 6】

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ーフィールド リベール街道ー




マサアキ
HP 68
MP 0
LV.8



《ウグゥゥゥ!!》

ヒュオォォ…!
【イーグルベア(凶)は力を溜めている!】



ふぅ~……


まずは…相手をよく見るんだ

いくら体が大きくても、必ずどこかしらに弱点はあるはずだ

それを見極めろ


ドドド…!
【イーグルベア(凶)は勢いよく突進してきた!】


……!……はやっ…!


ガッ!!
【マサアキは8のダメージを受けた!】


う…!


「…マ…マサアキさん!…」


し…心配すんな。かすっただけだ…!


ドシーン!
【イーグルベア(凶)は勢い余って木に激突した!】


【イーグルベア(凶)に39のダメージ!】



くそ…!さっきよりも速くなってやがる

間合いがある、なんて思わない方が良いみたいだな


《ガァァァ…ァァ…!!》

【イーグルベア(凶)は苦しんでいる!】


……?なんだあいつ…

自分から木に突っ込んでいったくせに苦しんでる


《ウグゥゥゥ…!!》


【イーグルベア(凶)の額が流血している!】

……!…あいつの額、すごい傷だ


今出来たものかあれは?それとも…

………いや


《グァァァァ…!!》


こうげき
とくぎ
ぼうぎょ    ◀︎
どうぐ
逃げる


【マサアキは身を守った!】


そんな事はどうでもいい、叩くならあそこしかねぇ

あとは…


【イーグルベア(凶)の攻撃!】


ガッ…!!
【マサアキは11のダメージを受けた!】


……~ッ!

…どうやってあそこを狙い撃つか、だ


マサアキ
HP 49
MP 0
LV.8



はぁ…はぁ…

いつまでも体力に余裕があるわけでもねぇ…アイテムでの回復も攻撃も、もう見込めない


これ以上戦いが長引けば、じわじわとなぶり殺しにされるだけだ


【マサアキは落ちている石を装備した!】

こうげき   ◀︎
とくぎ
ぼうぎょ
どうぐ
にげる



ここは一気に勝負に出る!

これであいつの額をかち割って…!


【マサアキの攻撃!】


《ウガゥ…ッ!!》


ガッ…!
【イーグルベア(凶)は腕でマサアキを薙ぎ払った!】

【マサアキは21のダメージを受けた!】


…けっ…は…!


「……!……今度はモロに…!…」

「…大丈夫ですか!?マサアキさん!…」


あ、あぁ…!

リリアルはそこを動くな、大丈夫だから



マサアキ
HP 28
MP 0
LV.8


く……ってぇ…

くそ、焦んな…!今のは流石に何の考えも無さすぎだ…!

馬鹿正直に突っ込めば、そりゃこうなるだろ…


意地でも冷静になれ……俺がやられたらコイツらも終わるんだ

懸けられている命は自分だけじゃないことを自覚しろ…!


《グウゥゥゥ…!!》


ドドドド…!!
【イーグルベアの攻撃!】


くっ…!

サッ
【マサアキはヒラリと身をかわした!】


……ありがたいことに、相手の方はだいぶ頭に血が昇ってるみたいだ

パワーも速さもあるが、動き自体は直線的で読みやすい…


狙う所も決まってる、あとは一撃で決められる何かさえあれば……



シュゥゥゥ…ッ!
【イーグルベア(凶)は力を最大まで溜め、真っ直ぐにマサアキを見据えている!】


スゲェ邪悪そうなオーラが…

あいつ、これで決める気か?


ち、こっちの作戦がまだ纏まらないってのに、状況は瞬く間に絶望的だ

せめて何かアイテムさえあれば…

あんだけ盛大に薬草をバラ撒いたんなら、一枚くらいポケットにでも忍び込んでるってことはねぇのか──

ゴソゴソ
【マサアキは自分の持ち物を調べた!】


……!

これは……



ダダダダ…!!!
【イーグルベア(凶)はものすごい勢いで突進してきた!】


「…マサアキさん!また来ます!…急いで避けて下さい!…」


ふふ…

【マサアキは不気味な笑みを浮かべている!】


……いや…もういいや

どうせ避けた所で、こいつ相手に俺が隙をついて攻撃するチャンスなんざ殆どねぇ

だったらいっそ、玉砕覚悟で迎え撃ってやる


「…マサアキさん…何を言って…!?…」


難しい事は言ってねーよ

もし俺がくたばったら骨は拾ってくれって話だ


「…マサア──!!…」

こうげき   ◀︎
とくぎ
ぼうぎょ
どうぐ
にげる


っしゃあ!人間様舐めんなよこの野郎ォォォ!


ズガァァァァ!!
【マサアキとイーグルベア(凶)は衝突した!】



【マサアキは大きく吹き飛ばされた!】

【マサアキは26のダメージを受けた!】


マサアキ
HP 2
MP 0
LV.8


ぐあ…っはぁ…!


「…マサアキさん!…まるで歯が立っていないではありませんか!…」


いい…や…手応えはあった…


「…え?…」


《グォォォォォォ…!!!……ァァ…!…》


ドシーン…!
【イーグルベア(凶)は倒れ込んだ!】


「……!?…一体何が?…」


【イーグルベア(凶)の額に何かが刺さっている!】


「…あれは?…」


グリルの…角だ


あいつご自慢のな…


「…虫けらさんの…まさか狙って?…」


まぁ、な…上手くいって良かったぁ…


(……あんな一瞬で?…しかも失敗したら死ぬという…襲い来る魔物のプレッシャーを受けながらピンポイントに額を狙うことが出来るなんて……)


……どうした?


「……魔物との戦闘経験は…ほぼ無いとおっしゃっていませんでしたか?…」


………そうだけど、見て…なかったのかよ……

俺のお粗末な戦闘を……


「……いえ…すいません…少々気になっただけで……」

「…とにもかくにもお疲れ様でしたマサアキさん…凄いです…本当に倒してしまうなんて…」


あ、あぁ…


「…それでその…お怪我の程は?…」


バタン…!!
【マサアキは仰向けにぶっ倒れた!】


「…マサアキさん!?…大丈夫ですか!?…どうしましょう!…しっかりして下さい…!…」

「…こ…こ…この場合はトドメと看病どっちでしたっけ!?…」


……落ち着け…何でお前が分かんなくなんだよ……


魔物の群れを倒した!
それぞれ850の経験値を獲得!
マサアキはLV.9に上がった!
HPが14上がった!
力が10上がった!
身の守りが8上がった!
素早さが5上がった!
グリルはLV.7に上がった!
HPが10上がった!
MPが5上がった!
力が5上がった!
身の守りが5上がった!
素早さが9上がった!
リリアルはLV.8に上がった!
HPが6上がった!
MPが11上がった!
力が4上がった!
身の守りが4上がった!
魔法攻撃力が6上がった!
魔法防御力が4上がった!
素早さが3上がった!
治癒魔法[ヒアリス]を覚えた!

〜To be continued〜


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