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かわら版No.51 令和6年6月6日 米沢市議会 佐野洋平・一般質問(前編・冒頭、解説・要約版)

日頃よりお読みいただきありがとうございます。

この度の一般質問では、本市におけるドラッグストアチェーンの増加について、質問を致しました。近藤市長の答弁には、私の想定以上に、重要かつ積極的な内容がありました。米沢市当局の答弁も同様です。そのような意味において、良い質疑ができたと思います。この度の質疑は、本市におけるドラッグストアチェーンの増加について、米沢市として初めて公式に見解を示した内容です。ご視聴いただければ幸いです。

具体的な質問内容は、以下のとおりとしました。

本市におけるドラッグストアチェーンの増加について 
(1)ドラッグストアチェーンの増加の背景及び原因について
(2)ドラッグストアチェーンの増加が本市経済に与えるメリット・デメリットについて
(3)ドラッグストアチェーンを仮に制限するとした場合の法的課及びその方法について
(4)ドラッグストアチェーンの増加と都市計画との関係について
(5)ドラッグストアチェーンの増加に関する研究チームの設置について

令和6年6月6日 米沢市議会 佐野洋平・一般質問

動画配信の佐野洋平冒頭質問 8分30秒~18分00秒
動画配信の近藤市長の答弁 18分20秒~25分50秒
動画配信の産業部長の答弁 25分50秒~32分30秒
動画配信の建設部長の答弁 32分30秒~40分10秒

以下、なぜこのような質問をする必要があるのか、冒頭部分の私の質問の趣旨について記載を致します。

【一般質問・内容】

はじめに 私たちはどのような状況におかれているでしょうか。現在、私たちは、大きな大きな世界的構造の流れの中にいます。ITグローバル化が加速する世界です。2000年以降、①GAFAと呼ばれるITグローバル企業が巨大化し、日本においてもデジタル関連サービスの国際収支が、巨額の貿易赤字です。また、②食料自給率の低迷長期化はもはや固定化しています。地域の発展は、グローバルなネットワークのポジションによって決まる、と言って過言でなく、私たちはこのような世界に存在し、依存しています。

また、地域はナショナルブランド化が進展しました。①ときどきの時勢背景によって、大きな国内外資本の進出が、地元事業者を淘汰しました。それゆえ、②市内循環経済の縮小が急激に進みました。資本のちからとは、交換ならなざるものを交換し、それに温情的に踏みとどまろうとする物事を、無情にも淘汰してしまいます。

私たちの暮らす、地域の個性は、未だかつてないほどに弱まっています。

そして、近年では、ドラックストアチェーンの増加 が象徴的な現象です。

やはり、地域の発展を考えるうえで、市場と社会のバランスという視点が、地方創生と言われる時代だからこそ、重要だと言えます。地元事業者は、自然環境・社会インフラ・制度資本のように、社会的共通資本(みんなの社会的な財産)としての性格がとても強いです。一方、ドラッグストアチェーンは、そのような側面は弱く、単純なる資本です。地元事業者は、地元商工団体、町内会、お祭り、PTAなどなど、大きな社会的な役割と機能を持ち、それが親族的承継事業者の場合、親子何代もそれが続くわけです。そういった割り切れない地域とのつながりがあるわけですし、それを私たちは「地域社会」と言っているわけだと思います。さらに言えば、ここは大事なところですが、ローカルの個性を市場が欲する時代になっている今は、ローカルにとって好機でもあるのです。

地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的に、安定的に維持することができるようにしなければなりません。

この度の質問は、ドラックストアチェーンの増加という象徴的な現象を通じて、米沢市が、行政として、私たちのまちは、どうなりたいのか、どういった手法で、何を守るのか、そして何を発見し、見つめ、育てていくのか、それを問うものです。

この度は、令和6年6月6日、米沢市議会・佐野洋平・一般質問の冒頭部分について記載を致しました。次回も、令和6年6月6日 米沢市議会 佐野洋平・一般質問(後編、解説・要約版)をお送ります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

かわら版No.51

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