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かわら版No.72 米沢の“〇〇街”を元気にするには?

いつもお読みいただきありがとうございます。

連休の文化の日とその振替休日、令和6年度米沢市表彰式では、ご受章された皆々様のご功績とご献身に深く敬意を表させていただきました。また、秋田公立美術大学の大学院の学生さんの草木塔の調査にアテンドして、米沢の草木塔についてご案内申し上げました。振替休日は、見事な秋晴れの中での町内会の芋煮会や再エネに関する勉強会など、文化の日を気持ちよく過ごすことができました。

さて、米沢市政においては、今時期は来年度当初予算について各担当課では予算要求の時期であり、一年でも慌ただしい期間となります。少し前になりますが、10月17日には、米沢市の令和7年度予算編成方針が例年通り示されました。この点、一言申し上げれば、当該内容の中で、「物価高騰に係る経済対策や生活支援事業にあっては、臨時交付金などの国の財政措置がある場合のみ別枠での要求を認める。」とありますが、その理由を問わず消費喚起策は、特段の財政措置がない場合であっても、地元消費による地域経済循環の考え方の啓蒙活動は可能です。米沢でできるだけお金がまわる意識醸成と消費行動を市民に向けて広報していただきたいと思います。

すなわち、地元消費を応援する啓蒙活動は、予算がなくてもできます。

【参照】

前ふりが長くなりましたが、今回のテーマは、「米沢の“〇〇街”を元気にするには?」です。前回は高松中央商店街について触れました。商店街のあるまちは、個性が息づき活気があります。米沢はかろうじて一部商店街や飲食店街が存立していますが、かつての中心市街地は空洞化し、シャッター通り化を経て、大手居酒屋チェーン、大手ドラックストアや大手スポーツジムなどの進出により中心地の郊外化が進んでいます。また、公立高校をまちの中心から郊外の外に移転したことが、今米沢のまちをいびつにしています。

かわら版No.71の内容を繰り返しますが、当たり前のことですが、米沢市はできていないので、もう一度言います。
①残したい場所をゾーニングすること
②残したい又は在りたい姿を、デザインすること
③残したい又は在りたいかたちとするためにルールをつくること
④上記について、美意識に基づき、貫徹すること

が大事です。その上で、「米沢の“〇〇街”を元気にするには?」何をすればいいのか?継続的に執拗に考える必要があります。米沢市民がまちのために自発的に持続的に関わりを作ろうとすることが大事です。答えなき答えを模索しながら、時には当事者としてやっていることに疑問を抱くことや他者から批判を受けたりしたとしても、それを受け止めて、一喜一憂・前進後退を繰り返しながら漸進的に前に進むことが必要です。

この点、近年の広い意味でのまちづくり論の進展によっても、街を元気するための要件は明白になりました。街を元気にするためには、そのまちに関わる人や組織の「主体性」と「持続性」が必須です。

【参考】
広井良典著
「商店街の復権 —― 歩いて楽しめるコミュニティ空間」(ちくま新書)
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480076083/

まちづくりは、当事者のあきらめない意志が、その基盤を支えています。
私たちが、東町で取組んでいる「東町プラットフォーム」もその一つです。

米沢には、商店街や飲食店街、駅前の商業街、神社周辺の観光街、そして、温泉街など、魅力的な個性が残る“〇〇街”エリアがあります。今回は各論には入りませんが、まちの当事者が「主体性」と「持続性」を持ち、多くの悩みや苦労があったとしても、学びながら、紆余曲折の未来を築いていくことを共に楽しみたいものです。それが米沢の元気の素になるはずです。

この度も最後までお読みいただきありがとうございます。

かわら版No.72

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