かわら版No.34 令和6年度米沢市一般会計予算案が、市政協議会に
いつもお読みいただきありがとうございます。議会は2月閉会中ですが、3月定例会に向けて、閉会中でも議会では当局との市政協議会、委員会協議会、会派勉強会などなど、2月も盛り沢山のスケジュールです。私としては、常任委員会、一般質問、予算委員会、本会議に向けた質疑の準備のため、関係法令の確認や条文の構造や関係性について、頭に叩き込むため関連書籍を読みまくっております。
私のスタンスは、議員、行政職員は、基礎力は“法制”にあり、です。
議会や市役所の業務遂行や活動において、法律や条例の理解はとても大切です。基本的に、行政行為は、毛細血管のように張り巡らされた条文に基づきます。その理解を、条文逐条、行政運用通達、判例、通説・有力説、判例重要解説などを丁寧に読み込み、法体系知を前提に条文解釈をする。地味ですが、スポーツで言えば、道具の手入れにはじまり、ストレッチや走り込みなど日々の基本練習に当たる大事な部分です。
令和6年の3月定例会は、議員になってはじめての予算委員会です。報道でも報じられていますが、米沢市一般会計予算は過去最高規模です。
また、財源が不足するため、貯金的性質である財政調整基金や各種基金を取崩して財源に当てます。
令和6年度の目玉政策である“学校給食費無償化”の4月からの実施を予定しています。予算額は、3億4,600万円、財源内訳は、国県支出金94,537(千円)、ふるさと応援基金251,463(千円)です。
市が必要な資金を国などの外部から調達するいわゆる借入金である市債残高も過去最高となります。
大きなポイントは、財政調整基金等を取り崩して実施する政策が、狙いどおりの好循環を生み出せるのかどうか、また、市政の財政面では、例えば、来年度以降の財源確保に向けたふるさと応援寄附金制度推進事業の拡大(ふるさと納税の拡大)が予算通りに達成できるのかどうか、です。
要するに、貯金を取り崩してひとまず投資しますが、それが上手くいくのかどうか、また、次年度以降のお金が入ってくるかは頑張り次第であり、もし達成できないとどうなるのか、ということです。
経済状況は、実質賃金の低下が続く中で、生活者の皆さん、働く皆さん、会社経営者の皆さんにとって双方良しとなる経済的局面には至っていないと思います。このような状況下では、例えば、学校給食費無償化事業は、子育て世帯の負担を減らし、可処分所得を増やすという点では良い政策だと思いますし、子どもへの投資という意味で大きな意味を持つはずです。だからこそ、子どもたち(小中学生)には、お金(予算・財源)の心配をせずに、給食をいっぱい食べてほしいと思います。大人(市、議会)はその説明責任を果たさなければなりません。
米沢市民の皆さんの生活が良くなるように、まずは客観的に、好循環のための政策的有効性と市政の財政面での健全性、この双方を議会でしっかり議論したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
かわら版No.34