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かわら版No.63 「栗子山風力発電事業」から、見えてきたもの

いつもお読みいただきありがとうございます。

議会は、9月は定例会です。9月定例会は、昨年令和5年度の米沢市歳入歳出決算書などを集中審議する決算特別委員会があります。また、佐野洋平としては、9月議会の中での令和6年9月定例会の提出予定議案にあります米沢市民の方から提出された(仮称)栗子山風力発電事業の請願(仮称)栗子山風力発電事業の白紙撤回を求める請願に紹介議員として関わり、一般質問※も行います。

佐野洋平・一般質問の日時は、9月5日(木)13時10分〜14時10分
内容は、
栗子山風力発電事業について
(1)栗子山風力発電事業に対する米沢市長の見識と見解、その評価等について
(2)栗子山風力発電事業に関する米沢市の行政手続上の対応について
(3)米沢市が把握する栗子山風力発電事業の現場状況とその評価について
(4)栗子山風力発電事業と景観法や米沢市景観条例との関係ついて
(5)事業説明会に対する米沢市の評価について

米沢市議会・9月定例会 佐野洋平・一般質問

もっとも、(仮称)栗子山風力発電事業については、既に報道もありましたとおり令和6年8月30日に米沢市長から事業者に対して事業の全面白紙撤回の申し入れが行われました(事業者からの返答は、現時点ではなされていません。)

米沢市長の(仮称)栗子山風力発電事業計画の全面白紙撤回を申し入れに関する各種報道
NHK山形放送局(8月30日)
さくらんぼテレビ(8月30日)
山形新聞(8月31日)
米沢日報デジタル(8月30日)

米沢市長の(仮称)栗子山風力発電事業計画の全面白紙撤回を申し入れに関する各種報道

米沢市長の(仮称)栗子山風力発電事業計画の全面白紙撤回を申し入れにより、この案件に関する局面は大きく変わったと言っていいと思います。また、上記米沢日報デジタルが伝えるとおり、米沢市民の有志の方々による署名活動や勉強会などが、山形県、米沢市、米沢市議会、米沢市民の興味や関心や課題意識を惹起し、事業者による全体説明会の開催など、広く米沢市民の知る権利と情報共有の拡大に大きく寄与されたことと思います。

もっとも、私も、米沢市民の方々と栗子山風力発電事業の内容や実態を学び調査する中で多くの課題が見えてきました。一言でいえば、なぜ、いまだに米沢市民に十分に事業内容が周知されていないのか?つまり、情報の見える化はもちろん、それだけでなく内容の理解(わかる化)、そして何が大事なのか(重み付け化)することで説明責任(※アカウンタビリティ)が果たされるということです。米沢市長による全面白紙撤回の申し入れという大きな政治的判断がなされた今現在においても、その大きな判断がなされた事業自体の前提事実とその詳細内容について理解する米沢市民の方々が多数派であるとは言える状況に至っているのでしょうか。

※アカウンタビリティ(accountability)とは、一般的に「説明責任」や「答責性」を意味する言葉で、利害関係者に対して情報を開示し、説明する義務を指します。

行政課題を結論づけ判断する場合、手続きの正統性と内容の正当性、この2つを満たすことが、近現代の法治国家の大きな準則(ルール)です。正しい判断には、正しい手続きと正しい内容が大切なのです。

米沢市議会・9月定例会では、栗子山風力発電事業をはじめとする、米沢市の市政課題について、議員の立場から、情報の見える化はもちろん、それだけでなく内容の理解(わかる化)、そして何が大事なのか(重み付け化)をしっかり発信し、説明責任を果たしてまいります。ぜひご注目くださいますようお願い申し上げます

この度も最後までお読みいただきありがとうございました。

【参照】

かわら版No.63



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