ナナメの夕暮れ 【somo somo! ブックス】
著者: 若林 正恭 出版社: 文藝春秋
私は20代の頃、よくひとり旅をしていた。旅先で知り合う人たちの交流が楽しく、何度もひとり旅をしていたが、最初の理由は「自分探し」だったように思う。見つかるはずもない「自分」を探す旅。そう思うとなぜ「自分探し」をしたのだろうか。「自分に自信が持てず、他人を羨む心から抜け出したかった」。そうではないかと思う。その時期に本書に出会っていたら、私の心により響いていたのではないかと思う。
本書の冒頭と終盤に「自分探し」について書かれている