15年台湾に住んだ私が思う日本と台湾 #1【ママも気楽に生きられる】
私は、台湾の南部にある台南市という古都に15年間住んでいました。
2018年の3月に日本に戻ってきたので、もう4年半。
大学を卒業してからの「大人」の時期を、ほとんど台湾で過ごしていたので、私は、台湾や台湾人から多方面において影響を受けています。
そして、日本に住んでいて、色々なところに違いを感じるんです。
私が台南に行った辺りのことについては、下の投稿で触れています。
台湾の【みんなそれぞれでいいよ】を多角的に見てみる
以下の4つの項目から、台湾を見ていきます!
一般的なことだけではなく、私の台湾での経験や、周りの台湾の友人の話を加えて、述べていきます。
1.ママも気楽に生きられる
2.台湾におけるLGBTQ+
3.自国の政治は自分事
4.台湾の起業家精神は世界一!
1.ママも気楽に生きられる
私が女性で子どもを育てているので「ママが」と書きました。それに、日本で日本でママをしていると、結構負担が大きいなと感じる場面が多くあります。
先ず前提として、台湾では子育てを夫婦一緒にやるのが当たり前。
そして、子育ての味方になってくれるサービスが多いんです!
では、1つずつ見ていきましょう。
1-1.食事の準備が楽
台湾では、外食・テイクアウトがごく一般的です。1日3食全て外の物を食べるということも、普通にあります。
日本でもきっと独身で一人暮らしの人は、3食外食なんてあるかもしれません。ですが、台湾の場合は、子どもがいる家族であっても同じなんです。
もちろん地域や年代によって異なりますが、40代くらいまで含めた現役子育て世代の家庭では、3食外食というのが普通にあります。
こんなことを言うと、「それじゃあ、子どもがかわいそうじゃないか!」とか言う人がいそうですね。
日本はそこのところ、家庭内からはもちろん、世間一般の目がかなり厳しく向けられますよね。なかには、夕食に焼きそばを出したら、夫がYahoo知恵袋に「夕食が焼きそばって、あり得なくないですか?」と投稿されたなんてこともあるようですね。
外食やテイクアウトの選択肢の多さにも、かなり違いがあります。
台湾は、何から何までお持ち帰りできます。野菜をたくさん食べたかったら、ベジタリアンフードのお弁当(おかずは自分で欲しいものを欲しいだけ取って、お会計のおばちゃんが目視で計算し料金を出す)を買って帰ればいい。熱いスープをたらふく飲みたかったら、麺入りスープや酸辣麺やお味噌汁だって買える。お粥から北京ダック(高級レストランのとは少し違うが)まで、なんだってお安く買える。家族の人数分買って帰っても、材料を買って自分で作るより安上がりなんてことも多々あります。
日本では、どうでしょうか。スーパーのお惣菜、お弁当屋さん、コンビニ??コロナ禍でかなりの外食店がテイクアウトサービスを始めましたが、毎日家族の人数分買って帰れるほど種類もないし、値段もかなり高い気がします。
種類の豊富さや一般的な考え方からも、台湾のほうが外食に頼れるので、「今日のご飯のメニューどうしよう…」「忙しくても何か作らなきゃ。」というプレッシャーからかなり解放されます。
1-2.幼稚園の預かり時間が長くて楽
台湾の幼稚園は、朝7時ごろから19時ごろまで子どもを預かってくれます(小学校付属の公立幼稚園は除く)。これ、めちゃくちゃ助かります!
共働き夫婦がほとんどなので、夫婦どちらかが出勤の前に幼稚園に送っていくので、7時ごろから預かってくれる幼稚園がほとんどです。そして、16時ごろから迎えに行くことができます。
私はいつも17時ごろに迎えに行っていました。急用ができたり、バイクが壊れたりして遅れることもありました。その時は、先生が「いつもより遅いな。」と心配しないように幼稚園に電話すれば、「大丈夫大丈夫!心配しないでゆっくり来てね!安全第一だから!」と優しく対応してくれます。
延長料金も要りません!子どもを迎えに行った帰りに、そのまま外食でぱぱっと済ませたり、テイクアウトして家に帰ってすぐご飯も食べられます!
1-3.PTA活動はやれる人がやればいいから楽
小学生の子どもを持つ親が最も嫌がる、あのPTA。
うちの小学校は、「ポイント制」です。子ども一人につき、在学中に2ポイント分の役職を担う必要があります。
私は引っ越してきたので、時間に追われていました。なので、2人の娘の4ポイントが一気に取れる裏技「PTA本部役員」を今現在やっています。しかも副会長。この話については、長くなるのでまた別の機会にでも。
台湾はと言うと、なんと【高収入高学歴な親】がクラス代表や学校代表をやるんです!しかも、先生からの推薦を受けたり、立候補だったり!しかも喜んでやっています!つまり、やるだけのメリットがあるんです。
もしかしたら、地域や学校によって、異なるところもあるかもしれません。ですが、私自身の経験や、台湾各地にいる私の学習者へのヒアリング調査の結果、ほぼ一致していました。
そして、代表をやらない親はと言うと、基本的に何もやりません。手伝いたかったら何か手伝えばいいし、家庭や仕事の関係で余裕がなければ、何もする必要ありません。
つまり、お金や時間に余裕がある人が率先して、しかも喜んでやってくれるのです!
これについても、長くなるのでまた別の機会にでも。
1-4.祖父母が孫の世話をする家庭も多い
近くに住んでいたらもちろん、たとえ遠くに離れていても、祖父母が孫の世話をする家庭が多いんです。
どのようにするかというと、平日は祖父母の家に子どもを預け、週末迎えに行って一緒に過ごし、日曜日に祖父母のところに子どもを送っていくというやり方をしている人もけっこういます。あと月単位だったり。
「私、小さいころは小学校に入りまでは、祖父母と一緒に暮らしていました。」と話してくれる学習者もいます。あと、兄弟姉妹のうちの誰かが祖父母のところで暮らしていたとか。
日
本では、遠方に住んでいたら、なかなか難しいですよね。それに、子どもを丸々預けるというのも、日本の友人からは聞いたことがありません。
今回は、台湾の【みんなそれぞれでいいよ】という社会の雰囲気について、「ママも気軽に生きられる」という観点からみてみました。
この部分では、日本とかなりの違いがあると私自身も日々感じています。
日本の場合・台湾の場合を比較してきましたが、どちらが「いい OR 悪い」ではなくて、個人個人の「好み」だと思います。私はこの台湾の「気楽さ」「選択肢の多さ」は、【生きやすさ】【過ごしやすさ】にとても関わっていると思います。
皆さんはどちらが「好み」でしょうか。どう思いましたか。
他国を知ることにより、自国日本を考えるきっかけにしてもらえると嬉しいです!
明日は、【2.台湾におけるLGBTQ+】について、私の周りの人の状況と一緒にお話しますね!
また書きすぎた…
染