【金木犀の香り】からみる「他人を感じたい」という気持ち
今日は過ごしやすいとてもいいお天気でしたね。そんな日曜日の今日、毎週末恒例、娘たちと一緒に駅までぶらぶらお散歩をしてきました。
すると、金木犀の香りがふわっとしてきました。ここ最近雨が多かったので、同じ道を歩いていても香ってこなかったんですね。まだ金木犀は元気に咲いていました。
金木犀といえば、
というのが話題になっていました。
桜の開花とか紅葉などは【○○前線】などと、毎年テレビやネットで話題になり、皆が季節の移ろいに注目するということは以前からありました。
でも、【金木犀の香り】は今年初めて聞きました。
「私も金木犀の香りを感じました!」とか「私も今日から感じ始めた!」とか、9月の3日間で沢山の人がこうやってシェアしたそうです。
で、私も金木犀の香りを意識しながら歩いてみたら、香りを感じたんです。
コロナ禍で何度も分断された私たちの社会。オンラインで繋がるしかなかった時期もありました。
私は2015年からオンラインで日本語を教えています。オンラインはオフラインと同じかそれ以上に、楽しく便利に日本語を学ぶことができるというのは私が実感していることです。
でも、ここまで世界的にそして徹底的に、同じ空間を共有することが許されなかった時代を私は経験したことがありません。
だから、今回のこの【金木犀の香り】を「私はここで感じてるよ」「私も同じ日に感じ始めたよ」「私はあなたとは違う場所で香りを感じているよ」というのが報告されたのかなと。
オンラインでできることもだいぶ増えました。そして、誰もがオンラインの利便性を実感しました。
だけど、やっぱり人は他人の存在を感じたいものです。同じ香り・同じ味・同じ景色・同じ手触り・同じ空気を共有している時こそ、自分を通して他人が感じられるのです。
なんかそういう世の中がもう一度戻ってきたのかなって思います。
今はもう、屋外にいる時はマスクをしなくてもいいとのこと。これからは季節の移ろいをもっともっと五感で感じ、それを一緒に味わえる。
秋から冬へ、そして春になりまた夏が来る。そんな季節を全力で「リベンジ」の想いで楽しみたいなと思います。
染
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