見出し画像

《 some ori 通信 》 7通目のメルマガ【織物以前号】

こちらは、染織吉田のメルマガ《 some ori 通信 》のアーカイブ庫です。
これから書く未来の分は、サイトから登録してしていただければ、無料で配信します。よろしく!http://www.someoriyoshida.com
__________

《 some ori 通信 》 7通目のメルマガ 【織物以前号】 2018-01-31

染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。

7通目のメルマガをお届けいたします。

 《 目次 》

  1. 資本主義

  2. 着飾ること

  3. 寂しい生活

___________

1. 資本主義

先日、東京、京橋のリクシル ギャラリーで開催中の、「織物以前 タパとフェルト」展を拝見してきました。レクチャーにも申し込んでいたので、とても面白い話も聞くことができました。

講師のお一人、福本繁樹先生によると、「資本主義経済の中からは、ものすごいものは出てこない」そうです。

他人よりも抜きん出て、もっと目立って、たくさん稼いで、、、、という資本主義的思想の中からは、本当にいいものは出来ないと。

資本主義の競争の中でもまれた方が、いいものが出来そうと思いがちですが、そうではないんですねえ。

なるほど、確かにそうかもしれません。圧倒的にすごいものというのは、別次元で作ってますよね。例えば、ピラミッドとかがわかりやすい例かと思いますが。ああいうものは、決して競争原理からはできませんよね。

資本主義どっぷりの中に生まれ育った私ですが、どうにかヒントをつかんで、少しだけでもいいから、別次元の何かを取り込んで行きたいです。心身ともに鍛えていけば、いつか近づけるかな?

ブログに、この日のことを書いてます。よかったら。
http://www.someoriyoshida.com/4250


2. 着飾ること

福本先生のお話でもうひとつ心に残ったことは、わが身を着飾る装いのことです。

人類は、原初の頃から着飾ってきました。衣服が発明される前は、肉体に入れ墨をして、自分を飾り立てました。男も女もです。戦いに出るときは、最高に飾り立て、勇敢さを表現し、自分を鼓舞しました。

私はふと、今年、問題になった、成人式の振袖も、その飾り立ての一例だなあなんて思いました。

着飾ることは、本能でしょうか?人類の文化そのものでしょうか?

とかなんとか言いながら、この日私は、ほぼすっぴんの上、寒さと多忙に負け、まったくお洒落でない、防寒第一簡単洋服でした。

講師の福本先生も、グレーの背広姿で、ご自分のスタイルなのでしょうが、着飾ってらしたとは言い難かったなあ。

着飾ることが、人類の根源的な文化なら、現代の文化レベルは、、、、どうなのだろうか?


3. 寂しい生活

資本主義とアートの関係を考えておりましたら、ふと、以前読んだ、稲垣えみ子さんの「寂しい生活」という本を思い出しました。

稲垣さんて、アフロヘアの元新聞記者さん。この本は、原発事故をきっかけに、稲垣さんが、節電に目覚め、家電をどんどん手放し、電気に頼る生き方に疑問を持つという内容です。

この本に、冷蔵庫ができる前は、食品の保存がほとんどできなかったから、作り置きができず、おかずを作りすぎたら、ご近所におすそ分けしていたと書いてありました。それが冷蔵庫ができ、いくらでも保存ができるようになり、我が家にため込むことになったと。

どんどん買い物をして、どんどんため込み、どうしようもなくなって捨てるのが現代社会だと。ここんとこ読んで、これでは循環がなく発展がないよなって思いました。

外に出して回した方がアートなのに。結合反応起こして何か始まるかもしれないから。

(ま、もしも現実でおすそ分け文化が復活したら、ちょっと面倒くさいかもしれませんけどね)


___________

染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》7通目のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございました。

ご感想、ご意見ございましたら、このメールに返信する形でお送りください。

配信停止をご希望の方は、タイトルを「配信停止」として、このメールをそのまま返信してください。

これからも、some ori や、きものや、モノ作りを通して、あなたさまとご縁を育んでいきたいと思っております。

どうかよろしくお願いします。

___________

きものと帯の注文制作

染織吉田 吉田美保子
http://www.someoriyoshida.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?