補助教員 < 今の理想 < 担任
先日、お世話になった教員委員会の元上司から電話がありました。
「〇〇担当の先生が来年度足りないのです。
そめいよしのさんが真っ先に頭に浮かびまして…。いかがでしょうか?」
との内容。
懇切丁寧に仕事内容を説明してくださり、元上司本人には、恩も感じており、受けたい気持ちはあったのですが…。
お世辞も混ぜていただいただろうけれど、必要としていただけたこと、声をかけていただいたことが心から嬉しかったのです。
感謝の気持ちをお伝えしながら、今は補助教員として勤務を続けたい旨をお話しました。
そんな簡単に正規教員に近い仕事を受けることのできる現状なら、なりたくてなった教師を退職はしないのです…。
足りない教員を確保して、現場を回さなければならない管理担当の教育委員会の方は、平教員より、更に激務です。
色々な方に打診して、現場を回してくださっているので、教育現場の裏方であり、縁の下の力持ち。
それも理解しているのですが…。
現在の補助教員より時給も大分あがります。
責任も重いですが、授業を持てるので、やり甲斐も、担任時代に近くはなるでしょう。
教務の先生方の専科の授業や、担任の先生が不在時の授業を、パッと行って代わりに行うような仕事内容なので、ある程度教員経験のある人の手が必要なのでしょう。
しかし、わが子の帰宅時間には間に合わなくなり、また学童のお世話になる…。
教員時代は、保育園の延長時間ギリギリまで預かっていただきながら、仕事と育児の両立をなんとか!という思いだったので、電話で頂いた業務内容が、正規教員時代にできたなら、とび上がって喜んだことと思います。
そして、退職はしなかったでしょう。
ありがたいお電話だったのに…
補助教員に物足りなさを感じていたのに…
正直なところ、心が動いたのに…
教員を続けながら、お電話でいただいたような、補助教員以上、担任未満の仕事内容をしたかった…。
それなら退職せずにすんだのに。
と感じてしまったのです。
小学校の正規教員の殆どは担任です。
教務等の担任外は埋まっています。
(担任外の仕事も激務です!が…担任ではないので、家庭で何かあった時に都合をつけやすかったり、特定の教科を専門に持つことができたり、自クラスの児童の非行や事故等の連絡で、休日に呼び出されたり…といったことがほぼ無いのです。)
正規教員をギリギリの人数で採用している為、初任者研修担当教員、産休・育休・病休代替の教員の穴埋めを、非正規雇用教員(臨時的任用教員や、非常勤講師・会計年度任用学校職員)に頼らざるを得なくなります。
そのシステム、変えていかないと。
①非正規雇用の教員が担当している仕事を、正規の教員内で分担できるようにする。
②非正規雇用の教員を正規雇用にしていく。
どちらも正規雇用の人を増やすという事。
どちらも同時進行が可能です。
臨時的任用教員は、仕事量と責任もほぼ同じなのに、1年の任期で、毎年違う学校で、新しい人間関係を構築したり、色々な学級で授業を任されたり(児童名や、特性等把握しながら…)、上司と周囲の教員に気を遣いながら仕事をこなしていかなければなりません。
その非正規雇用の先生方のおかげで、成り立っているところが大きいのですが、犠牲の上に成り立っているとも感じます。
ならいっそ、このシステムが回らなくなって、1度壊れてしまえばいい…とも思うのです。
そこまでにならないと、国は本気で教育にお金をかけよう、人を増やそうとはしないでしょう。
子どもの為には、教育に空白はあってはならないので…あげられるところで声をあげながら、自分にできることをしていくしかありません。
そして、これは、教育だけでなく、医療や介護等、民間含めた他の職種でも同様の問題を抱えていると感じます。
少子化なのだから、このままの人件費の予算を維持すれば、採用数を増やさずとも、人は増えていくのでは?
基本給の安い若手が増えている今、浮いた人件費を充てればよいのでは?
とも素人考えながらに思うのですが、GIGAスクール構想や、コロナ対策等には多額の税金が投入されていると感じます。
教育への予算の振り分け…どう決めているのだろうな。
2022 年から教科担任制が小学校高学年にて導入されます。
いい流れです。
いち早く茨城県が、今年の4月から行うとのこと。
県内469校に専科教員を266人派遣するようです。(理科84人、英語77人、算数75人、音楽社会等30人)
2校に一人の配置ですが、大きな進歩です。
加えて、既にいる校内の教員で教科を分担するとしても、単学級以外なら、教材研究の手間が少なくなり、働き方改革に繋がると思います。
少しずつ、改善に向かっていると思います。
そうすれば、もともと魅力のある職業ですし、いい人材も集まってきます。
やっぱり教育に携わって行きたい…。
しかし、これから歳を重ねていき、責任も重くなっていくことが具体的に想像できてしまうので。
やりたいだけでは、気軽に飛び込むことはできない今。
やっぱりワーク・ライフ・バランスが丁度いい今の働き方を続けていく中で、マイベストを見いだしていきたい。
自身の健康や、親の介護等、また身辺状況も変わってくると思うので、現場環境の改善を叫びながらも、現場に役立てる力、必要とされる力、柔軟な働き方ができる力を身に着けていかないと。
その為にも今は引き出しを増やして、自分の専門性や得意分野を高めていきたいです。💪✨
やらねばならない仕事ばかりに追われていたけれど、ゆとりができた今、学びたいことを学べる時間が幸せです。
2022年度から、高校の新学習指導要領に、「資産形成」が導入されます。
公民科と、家庭科中心に、株式や投資信託等の金融サービスや、仮想通貨等の学習が盛り込まれるようです。
金融庁が、サポートし、出前&出張授業をしながら、現場の先生と行っていくようです。
人生100年時代…資産の備えや金融サービスの知識は必要不可欠です。
子どもへのマネー教育も。
お金は目的ではなくて、手段です。
お金は、やりたいことや欲しいものを具現化したり、選択できる力となります。
そのお金は、社会の中で役に立つことをしたり、発明・開発したり、具体的に行動したりして手に入れるものであって欲しいと思います。
まだまだ、勉強中ですが、そんなお金に対する知識や理解を噛み砕いて、わが子や教え子たちに話すことができたらいいな…と思う、簿記勉強中の国語専門の元小学校教員です。。。😅