昨日のカレー明日のパン
人の死を受け入れるって、つらい
受け入れるって、忘れることでもなく、乗り越えることでもない
受け入れるって、つらさをずっと抱えて生きていくことだと思うから
亡くした存在によって、受け入れ方は違う
ギフにとっては息子
テツコにとっては夫
ギフとテツコの日常は、死を受け入れる辛さをどう消化していくのかを共に苦しむ生活に思えた
ギフは、空に向かってイツキを叫んだ時に、死を受け入れられたんじゃないかな
テツコは、新しい人の存在が、夫の死を受け入れるきっかけになったと思う
2人がイツキの死を受け入れて先に進む様子は、私にはすごく残酷なことにも思えた
イツキを、亡くなった人を、置いていってしまうかのように錯覚して悲しくなった
でも本当は、置いていかれてるのは残された人の方なのかもしれない
イツキはもうずっとずっと先にいってしまって、2人を待っているのかもしれない
2人はいつかイツキに再会するために、前に進み出したんだ
そう思うと、ギフとテツコの生き方を応援する気持ちになった
私は去年祖母を亡くして、今はまだその死を受け入れられなくて苦しいけれど
いつかギフとテツコのように、その死を徐々に徐々に受け入れて、いつか祖母に会いにいきたい