【保育現場におけるICT導入の現状と課題】卒論下書き編 vol.1
今回、卒論の1章を書き終えたので、内容と執筆を通して感じたことをシェアします!卒論全体の土台となる部分なので、背景やテーマの意義をしっかりと伝えることを意識しました。ここでは、保育現場でICT導入がなぜ必要なのか、その理由を社会的な背景とともに解説しています。
1. はじめに
1-1 論文の目的と重要性
この卒論の目的は、保育現場におけるICT導入の意義と、それがもたらすメリットや課題を明らかにすることです。保育士不足が進む中、業務負担の軽減を図るためにICTの導入が期待されています。しかし、その一方で、現場ではまだ解決すべき課題も多いとされています。このような現状を踏まえ、保育士さんの負担軽減や保護者との連携強化、子どもたちへの教育的効果など、ICTの導入が保育現場にどのような影響を与えるのかを探り、今後の可能性を考えることがこの論文の大きな目的です。
1-2 保育現場におけるICTの定義
ICT(情報通信技術)は幅広い分野で使われる言葉ですが、この論文では保育に関わる業務の効率化や、教育・保護者とのコミュニケーションに使われるツールやソフトウェアに限定して定義しています。保育現場のICTツールには、保育管理ソフトや子ども向けの教育アプリ、保護者と直接連絡を取れるツールなどが含まれます。これらのツールの導入が、どのように保育士さんのサポートや子どもたちの成長に貢献しているのかを具体的に述べる準備を進めています。
1-3 ICT導入が求められる背景と現状
少子化や保育士不足、デジタル化の進展など、現代の保育現場が直面する課題についても触れ、なぜICTが今求められているのかを説明します。これにより、保育現場でのICT活用が社会的にどれだけ重要であるかを示します。
少子化と保育士不足の影響
少子化が進む中で保育士が不足し、1人あたりの業務負担が増加しています。ICTを導入することで、書類作成やスケジュール管理などの省力化が可能となり、少ない人数でも保育現場が回るようになることが期待されています。デジタル化社会への適応
社会全体が急速にデジタル化している現代、保育現場にもICTリテラシーの向上が求められています。保護者からもICT活用を望む声が増えており、よりスムーズな連携が取れる環境づくりが急務となっています。保育業務の複雑化と業務負担の増大
保育士は、子どもたちと向き合うだけでなく、成長記録の作成や保護者とのコミュニケーションなど、さまざまな業務を担っています。ICT活用による効率化が進めば、保育士の業務負担が軽減され、より質の高い保育を提供できる可能性が広がります。
第一章を書くにあたって考えたのは、まず論文全体の「目的」をいかに明確に伝えるかでした。テーマが「保育現場におけるICT導入の現状と課題」なので、まずは「なぜ保育現場にICTが必要なのか?」という問いに対して、自分の中で納得できる答えを整理することから始めました。テーマに関連する背景を理解していることが、読者に説得力を持って伝わる基礎になると思ったからです。
実際に書き進める中で感じたのは、ICT導入の現状や保育士不足、デジタル化の進展など、保育業界の現状について知識を整理する必要があるということです。また、「はじめに」ではテーマについて自分の考えを述べるだけでなく、データや社会的背景に基づいた根拠を示すことが大事だと学びました。
さらに、テーマを絞りつつも、どの視点で説明するかも重要だと感じました。例えば、少子化問題や保護者との関係など複数の要因があるため、それぞれを「何をどこまで書くか」を考え、情報を整理する力が求められました。
勉強になったのは、ただ単に背景情報を述べるだけでなく、論文を読んでくれる人が理解しやすいように「なぜそれが重要か」を丁寧に示すこと。情報を具体的に伝えつつも、自分の考えやテーマの重要性をバランス良く伝える工夫が必要だと実感しました。