「いつかいいことがある」の『いつか』が明日じゃないなら死にたい
死にたい
って言ってる人に
「生きていればいつかいいことあるから、今死んだらもったいないよ」
と言う人がいる。
正論だ。でも。
死にたいと思っている人はきっと腑に落ちないですよね。こういう事直接言える人って、少なくとも今、死にたいと思ってないんだろうなぁ。
そもそもいつかって、いつだよ。
いや、心が正常な時は理解できるんですよ。正しいこと言われてるってことも分かる。今日の失敗はきっと身になる、とか、慣れればうまく行く、とか、そういう思考にもなれるんです。
でも本気で消えてしまいたい時。今から寝て次に起きたらハッピーな人生である保証がないなら、もう生きたくないんですよ。
まあそういうメンタルの時って、死ぬのもめんどくさいから死なないんですけど。
「死にたい」の正体って、多くは『明日直ちに絶対いいことがある保証がないなら死にたい』だと思います。
昨日の、ドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」にて、「死にたい」と呟く心情の説明にちょうどいいセリフがありました。
「死にたいんじゃないけど、積極的に生きたいかって言うと、そうでもない」
めっちゃ分かる...!
人間、希望がないと生きていけないんですよね。命を絶つほどの大きな選択をする理由もないし、かといって生きていたいと意気込むほどの希望もない。
授業で聞いた話なのでソースが用意できないんですが、奴隷として強制労働をさせられていたキリスト教徒(ユダヤ人だったかな)が、クリスマスの次の日に多数亡くなったそうです。
クリスマスにキリストが助けに来てくれる希望を持ってその日まで生きていたから。希望が断たれ、生を保てなくなったのだ、という話を印象深く覚えています。
あと、身近で言えば、好きなアーティストのライブの次の日。もう次の楽しみがなく、燃え尽き症候群になっている自分に怖くなりました。その後にある他のライブのチケットを購入し、なんとか一命を取り留めましたが。
...こんな話をして「じゃあどうすれば自殺志願者が減らせるか?」という結論もないんだけど。
慰め方にモヤモヤを抱いてた人が「分かる!」って思ってくれたらいいなと思います。