日本シリーズに見るホークスについて
今日はnoteで。
現在、2勝3敗とベイスターズに押されており、王手をかけられている福岡ソフトバンクホークス。とくに最近2試合は内容も悪く、明日より横浜で行われる6戦目、7戦目も不安視されております。
ベイスターズはリーグは3位ということで下剋上スタイルですが、ここ最近の試合は勢いを感じます。
パリーグで圧倒的だったホークスがなんでここまで苦戦しているのか。
素人目に思ったことを語ろうと思ったのがこの記事です。シーズンはそんなにがっつり見てるわけでもないので、たいして参考にならないとは思います。
①今のホークスは「半分、若い」
ホークスは柳田、甲斐や今宮のような経験豊富なベテラン、山川、近藤や有原のようなFAなどで獲得した「外様」選手が目立つ傾向があり、それゆえに「金満」と言われがちなところがあります。
実際、そういったところが主軸を担っているのは事実だし、今のホークスの「最前線」なのは間違いないと思います。ただ、これを一線引いた中堅どころ以下になると話が違ってくるのです。
大関、大津、正木、柳町のように、若い選手が中堅以下にはかなり名を連ねています。ホークスが「育てた」選手はこのポジションに多くいます。もちろん主軸で言えば、モイネロとスチュワート、栗原はいます。ただ、最近育った主軸級の数はそれほど多くない。
なので、新庄時代から重用された若手が主軸に座っている日本ハムよりは若くないですけど、そんなに言うほど外様頼み・ベテラン頼みでもないのがホークスの実情です。
もちろん、主軸は「金満」系の選手が担っているので、ぱっと見は「金満」チームに見えるのですが、次世代は育ってます。
とはいえ、そこは横浜と比べるとどうか、ってところはあります。横浜も若い選手は若いですが、どっちも「半分、若い」チームなのかなとは思います。
②中継ぎの若さ
中継ぎは特に若い選手が多いです。というか又吉さんはパフォーマンス不良、和田さんはけがでいないのでベテランが少ない印象です。津森さんはベテランか、というと微妙で・・・
尾形、松本晴、杉山、前田純あたりは勢いはありますが、そもそもシーズン経験が少なくて正直一軍にいることにまだ特別感を感じててもおかしくない選手で、ぶっちゃけシーズン成績から考えると日本シリーズでつぎ込まれることが想定しにくい選手ばかりだとは思います(杉山は除く)。
しかもそういう状況で先発タイプの前田純の中継ぎ、回跨ぎは不安がぬぐえてない津森やもともと回跨ぎが苦手な尾形がやってるので、実際うまくいってないかなという感じです。
③「タフネス」の欠如?
で、特に負け試合で顕著だったのは、「先発が先発の役割を果たせなかった」のが大きい気がします。3戦目のスチュワートはよく抑えはしましたが、一方で投球回は4回で、先発としては物足りないかなというのが正直なパフォーマンスでした。監督が原辰徳氏なら「先発なら七回は投げてもらわないとなあ・・・」とか言って及第点は与えなかったと思います。
4戦目の石川はよくやりましたが、不運なのは最後に迎えたのが痛い目を見ていたオースティンで、そこで変えるのは仕方なかった気はします。
5戦目の大関は2回途中まで。彼に関しては変えるのが早すぎた気はしますが、崩れるのが見えていたのかもしれません。
で、ベイスターズのケイ・ジャクソンと比べると、この辺の選手は「タフネス」が足りない気はしました。彼らも全くピンチがなかったわけではないですが、特に一戦目のジャクソンはうピンチをまく凌いで良化していたのを見ると、特に大関は大量失点はしてないのだから、辛抱させるというのもあったかもしれません。
アメリカの選手は100球で交代する傾向があるからぬるい、みたいな風潮がありましたが、逆に言えば100球はしっかり投げろ、というところや中四日で先発し続けろ・・・というタフマン傾向があって、実際バウアーみたいなタフネスマンも多い印象です。逆に日本は打たれたらすぐ交代、という感じになっていてむしろアメリカ人のほうが投げてんじゃないの、とは感じますね。
結果としてブルペンデーになって、いろいろつぎ込んだ結果うまくいかなかったのがここ数戦かなとは思います。
④熱くない・・?
あとなんとなくなんですけど、ちょっとホークスの雰囲気って冷めてるというか、いまいち「勝ってやろうぜ」感がないような気がします。
セリーグ3位が相手だからなのか、なんなのかはわかりませんし、むしろ首脳陣から舞い上がるなって釘を刺されているのかもしれませんが、なんか良くも悪くも淡々とやっている気がしています。なんとなく阿部監督だったら「マン振りしやがれこの野郎」くらい喝入れそうなくらいの雰囲気です。
まあ、小久保監督がずっと落ち着いているので・・・正直ハーフタイムのサッカーの監督のように荒れ狂ってもいいのかもしれませんが(監督はサッカーのほうが今は熱い気はしますw)
もちろんテンションが高ければいいわけではないですが、なんというか日本一が当たり前だしベイスターズには勝てるやろ感が出すぎている気がします。
そこは6,7戦目では違いが見たいところです。さすがに勝負がかかっているので、そこの動きも注目ですかね。
⑤直球スペック頼みの弊害?
ホークス投手陣は直球が優れたピッチャーが多いです。杉山、スチュワートは最速160キロを誇りますし、ほかの選手も軒並み剛速球を売りにしています。しいて言うなら前田純は珍しい軟投派かもしれません。
ただ、この直球を狙い撃ちし、実際に飛ばされているところがみられます。桑原の大津からのHRとか、尾形からの宮崎のHRもそれだったかと。
いくら直球が良くても、来るとわかっていればどうしようもないのが現状で、そこで躱せる変化球がなかったのが苦しいところのように感じました。
逆に言えばチェンジアップなどでしっかり躱せるモイネロは抑えていたし、相手のベイスターズの伊勢選手は3戦目は近藤に粘られて苦労してましたが、5戦目は変化球主体で抑えていた気がします。そこら辺の引き出しの有無の差がこのシリーズでは出てしまった気がします。
基本形としての直球は大事ですが、それだけだとさすがにずっとは勝てないのかな、と感じました。
⑥勝ち方の問題
1戦目、2戦目は快勝ムードでしたが、よく考えると梶原の守備ミスで点差が開いたところは否めません。これがなければ僅差になったし、あとから考えると有原・モイネロがしっかり押さえて長く投げていたのが大きかったように思います。
1戦目はオスナがやらかしたのはありますけど、それ抜きにしてもジャクソンに封じられ、9回がなかったらロースコアになっていたでしょうから、楽ではなかったのではと思います。
⑦打線
打線は水物、といえばそうですけど、なんというかちょっと大きいヒットを狙いすぎな気もします。山川はそれでいいんですが、ほかの選手は近藤やギータみたいにもっと出塁することを見据えて粘ってもいいのかなとは思います。
阪神前監督のどんでんが「シーズン終盤の時期にそんな簡単にホームラン打たせる球なんか放らんよ」とは言ってたので、そんなところです。欲張りすぎずに打ってほしいなと。
⑧勝利に向けて
基本的にはモイネロ・有原がしっかり投げることです。うれしいことにスチュワートや石川も中継ぎ起用も可能でしょう。特にベテラン石川は今年は中継ぎも含めた幅広な運用をされているので、適応はできるかなと思います。
もともと不安定なところはありますけど・・・w
打線については、打ってくれることを祈るしかないです。ベイスターズは堅い投手運用をするのは間違いないでしょう。中継ぎは正直盤石な中川颯、伊勢、森原以外は使いたくない、まであるかもしれません。
一回でも撃ち込まれると正直挽回は難しいのでまずは投手から。つなぐ野球で地道に点を取っていくしかないのかな、と想定では思います。さすがに天気みたいに晴れたらいいや、じゃ困るので。
セリーグではベイスターズが一番好きなので、正直久々の日本一はうれしい気持ちもあるんですけど、やっぱり地元は福岡なのでホークスにやってほしいところはあります。やっぱリーグ優勝してこその日本一っしょとは思うので。見守りたいと思います。
いじょ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?