見出し画像

オーディオ遍歴2 (2022年)

 1977年大学生になって初めてのバイト代でTEAC A-440とヘッドホンを手に入れて以来、当時のオーディオブームに入り込んでしまい、学生時代のほとんどのバイト代をオーディオ機器につぎ込むようになってしまった。

1977年 初めて手に入れた TEAC A-440

 その後、プリメインアンプ(Marantz 1150)、スピーカー(YAMAHA NS-1000Monitor)、チューナー(YAMAHA CT-R1)、レコードプレーヤー(DENON DP-1600)を次々と入手し、実家の一軒家でそれなりの音量で鳴らしていたような気がする。学生時代にカセットデッキをAIWA AD-F70に買い替え、AKAIのオープンリールデッキ(おそらく 630D)を所有していたがオープンリールデッキはすぐに友達のマイコン(PET 2001)と交換したと記憶している。実家を出てからもアンプ、スピーカー、チューナーとカセットデッキは一緒に引っ越し続けたが、引っ越し先が集合住宅なのでスピーカーで音を出す機会がすっかりなくなってしまった。
 その後、現在のマンションに引っ越した以降はYAMAHA NS-1000Monitor (Marantz 1150 はオブジェ化)だけ残り、1997年にアンプ(Luxman L500)とCDプレーヤー(Accuphase DP-55)を入手して以後長い間このシステムを使っていたがスピーカーから音を出すことがほとんどなくなってしまった。

2014年10月19日 CDプレーヤーの音はSTAXのイヤスピーカーで聴いていた

 この長い間と言っても2014年ころまでだが、CDはSTAXのイヤスピーカー、Lambda Nova Classicで聴いていた。STAXのイヤスピーカーは、コンデンサー型の平面スピーカーを両耳の近くでドライブするシステムでヘッドホンと言ってはいけない。学生時代、コンデンサー型の平面スピーカーQUAD ESLに憧れていたのだが、同じ方式のSTAXのイヤスピーカーも気になっていて、1997年についに入手することができた。ただ、イヤスピーカーなので音漏れが大きく夜中に鳴らすと家族に文句を言われていた。2014年ころになるとパッド部分がボロボロになりザラザラした装着感が気になったこともあって、それ以降は自宅のオーディオでCDを鳴らすことがなってしまった。

2022年自宅リフォーム

 2022年夏、自宅マンションのリフォームを行った。入居して25年。子どもは既に独立し、内装もかなり痛んでいたので断捨離も兼ねてのリノベーション。10年近く電源も入れていなかったオーディオセットも、壊れたり使う見込みのないものは思い切って処分した。

2022年当時のオーディオセット
Luxman L-500
学生時代に入手した YAMAHA NS-1000Monitoe
Accuphase DP-55 はトレイが開かなくなっていた

 2022年5月22日、25年前に入手したアンプ、CDプレーヤーとそれまで45年間手元に置き続けてきた NS-1000Monitorとのお別れは少し寂しかったのだが、一方で自宅リフォームにあわせてあることを企ていた。

自宅リフォーム設計図

 自宅マンションは西端の部屋で外に面した洋室1はクローゼット空間をすこし広げた納戸とリモートワークも多いかみさんの仕事スペースとするため、リビングとの間の扉を防音扉に変更した。全てのサッシにインナーサッシをつけて二重化したので、ある程度の防音効果のある部屋となったのである。完全防音仕様ではないもののこの部屋であれば小型のスピーカーを置いて音を出せるのではないか・・・

机代わりのカウンターに穴

 まず机代わりに作り付けてもらったカウンターの2か所に穴をあけてもらうよう依頼し機材の調達。ハイレゾ対応のアマゾンミュージックの契約をしているのでDAC付きのアンプとスピーカーのみを調達した。

仮住まいで機材を調達

 調達したアンプは DENON PMA-1700NE、スピーカーは Sonus Faber LUMNA Ⅰ。TAOCのスピーカースタンドとアクロリンクの7Nスピーカーケーブルもあわせて用意した。

TAOCのスピーカー台はポールを通してから組み立て。
Sonus Faber LUMNA Ⅰもピッタリサイズ。
机から浮いた形でスピーカー設置完了。

 図面で位置を指定していただけなので正しく設置できるかドキドキしたが、TAOCのスピーカースタンドのポールが穴を通り、机から浮いた位置にスピーカーを無事に設置することができた。

アンプも無事に設置完了

 アンプラックはアマゾンでゲットした2万円ほどのラックを裏返して置き、机と脚の隙間を埋めた。作り付けの長さ3mの机は途中にささえがないので、裏返したラックの脚が真ん中の支えとなったのだ。見た目もgood。

STAXイヤスピーカーのリフォーム

 パットがボロボロになって装着感が悪くなったSTAXのイヤスピーカーのリフォームも併せて行った。STAXのサイトを調べてみると旧型機のLambda Nova Classic用の交換パッドが出ていたので早速ゲット。

Lambda Nova Classic用パッドを入手。
パッド交換解説動画

 例によってパッド交換の実演動画もYouTubeに公開されているので動画を見ながら交換作業を行った。

内部のスポンジ部分がボロボロになっていた

 本体と古いパッドの接着剤を削り取る作業に苦労したがパッドの交換は無事に終了。

オブジェとして保有しているMarantz 1150
寝室に置いて学生時代の懐メロ専門で聴いている

 現在は寝室に置いてあるMarantz1150を置台にして、iPadをつないで懐メロ専門で時々鳴らしている。

リッピング

 PCをUSBでプリメインアンプに直接つなぎ、アマゾンミュージックをプレーヤー代わりに聴いていたが、持っていたCDの中でアマゾンミュージックにない音源も多数あったので、まとめてリッピングした。サブスクは1億曲の音源を聴くことができるが、お金を出して購入した自分の好みのリストをフルカバーしているわけではないようである。

 防音扉を設置して日常騒音は遮断できるので、リモート会議中でも隣のリビングではテレビをつけて音を気にせずに普通に過ごせるというのは良いのだが、オーディオを鳴らすとどうしてもリビングに音漏れがするので文句を言われることになる。確かに音漏れはしているのだが・・・

 それでも、小型スピーカーのわりにはちゃんとした音が出ている。低音をズンドコさせるような音楽をあまり鳴らさないこともあり、部屋に満たされた音を楽しむという感じで聴くことができるようになった。めでたしめでたし。


いいなと思ったら応援しよう!