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備忘録としてのみ使ってます。シャニマスとか好きなものの好きなとこの話。

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シャニアニ2nd先行上映備忘録―要約すると、大感謝

 朧げな記憶のメモ。  1話。  あさひの、会話の間合いとトーン、動き、全部良過ぎる。1st LIVE後の忙しくなってきた日常に、あさひの登場によりテンポが加速していく感じのワクワク感が堪らない。  「真乃ちゃんはどんなアイドルになりたいっすか?」「(頑張るって)何をっすか」という問いは、2ndシーズン通してのテーマになっているわけですが、なんであさひが真乃にそんなこと聞いたのかについては、2話────『straylight.run() playback』という遡る形で回収

    • 『THE (CoMETIK) EPISODE』備忘録―ドーナツを選ぶ、それは、

      〇これまで ルカは、『セヴン#ス』で確実化した「神の死」によって"従来価値の脱価値"=ニヒリズムに陥っていた。  本を正せば、それは、クリスマスという神様が降誕したとされる日における、皮肉的な、"八雲なみ"というアイドル≒神様の死が始まりであり、 美琴の件もあって、ニーチェの「神は死んだ」をモチーフとする『神様は死んだ、って』やルカの台詞には、以前からニヒリズム(あえて訳せば、虚無主義)と符合するものは多い。  ただ、留意したいのは、ニヒリズムとはあくまで従来価値の脱価値の

      • コメティック備忘録(『明るい部屋』~ファン感謝祭編)―共存する反復「バイ・スパイラル」その兆しとしての黒色彗星の到来―永遠回帰的誤謬「同一なものが回帰する円環」、差異の横断線「平行線」、かつてあったものからの展延「明るい部屋」

         シャニマスは、「輝くもの」と「輝かせるもの」と「照らされるもの」が紡ぐ物語を描いてきたように思う。  だからこそ、イベントコミュ『バイ・スパイラル』で確立した、コメティックのコンセプトでもある「光」と「闇」というテーマは、「輝くもの」でも「輝かせるもの」でも「照らされるもの」でもない「闇」を今後描いていくという示唆なのだろう。  その始点ともいえる『バイ・スパイラル』では、そもそも「光」と「闇」という二項対立は何なのだ、という構造の生成の話に挑戦している。それは同時に、この

        • 『【ノンセンス・プロンプ】黛 冬優子』が凄まじい、という備忘録

           以下は、予言機により自由意思が否定された世界を描くSF『予期される未来』の一節である。 ・時間 時計 車 回転 ・異化 酸素 ・鏡像 不斉元素 ・永遠 〇我々何時  このコミュでは、『【ノンセンス・プロンプ】黛 冬優子』に取り憑くこととなる「時間」「時計」というモチーフの登場とプロデューサ-の役割が描かれている。  プロデューサ-との待ち合わせに向かう冬優子は、駅で、「(時間に)まだ余裕があるから平気」と言って腕時計を落とした中学生を助けた後、自分のスマホの時間が

        • シャニアニ2nd先行上映備忘録―要約すると、大感謝

        • 『THE (CoMETIK) EPISODE』備忘録―ドーナツを選ぶ、それは、

        • コメティック備忘録(『明るい部屋』~ファン感謝祭編)―共存する反復「バイ・スパイラル」その兆しとしての黒色彗星の到来―永遠回帰的誤謬「同一なものが回帰する円環」、差異の横断線「平行線」、かつてあったものからの展延「明るい部屋」

        • 『【ノンセンス・プロンプ】黛 冬優子』が凄まじい、という備忘録

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        • ただの備忘録
          4本

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          シャニアニ劇場先行上映備忘録─とても写真的な、/これから見たいもの

           シャニアニ1期が描こうとしたものは、"暗い部屋"だったのかもしれない。  第3章まで終わって感じたのは、アニメらしいアニメというより、脚本化されていない日常とライブ(非日常)の接続を図った作品だったのかなというところ。それは、1stライブを描くためにある構成だったというところもあるが、というより、ここで言いたいのは、文脈とメタファーがあまりにも少ないというところだ。いや、少ないというよりも。アンティーカファン感謝祭を想起させたり、それこそ空だったり、とにかく、あっても「説

          シャニアニ劇場先行上映備忘録─とても写真的な、/これから見たいもの

          イベントコミュ『no/ode』備忘録―283プロの明るい部屋(カメラ・ルシダ)と斑鳩ルカの暗い部屋(カメラ・オブスクラ)が提示した、バイ・スパイラルの重なりと黒色彗星に託された願い

          〇283プロの"明るい部屋"(カメラ・ルシダ)と、斑鳩ルカの居る"暗い部屋"(カメラ・オブスクラ)  イベントコミュ『no/ode』の諸描写を解釈する上で、イベントコミュ『明るい部屋』及び斑鳩ルカに関する「部屋」のモチーフについて整理しておきたい。  イベントコミュ『明るい部屋』は、「カメラ・オブスクラ」(camera obscura、訳「暗い部屋」)と対比的な「カメラ・ルシダ」(camera lucida、訳「明るい部屋」)の意味合いを内包して描写されていた。  

          イベントコミュ『no/ode』備忘録―283プロの明るい部屋(カメラ・ルシダ)と斑鳩ルカの暗い部屋(カメラ・オブスクラ)が提示した、バイ・スパイラルの重なりと黒色彗星に託された願い

          郁田はるき/鈴木羽那WING備忘録&『バイ・スパラル』の再解釈―バイ・スパイラルとは"永遠回帰"的な、彗星の飛来とは"大いなる真昼"的な―

          <追記> より再整理したもの ↓ 〇『バイ・スパイラル』  はるきも羽那も元々アイドルを目指していたわけではなく、その道に引き込んだプロデューサーのことを「アイドル」への道しるべにしていて、なんというかそういったアイドルというものに対する拠り所を失ってきたルカと対比的だと感じる。  ルカのソロ曲『神様は死んだ、って』では、明らかにニーチェを想起させるようなフレーズを含む。向かう先あるいは"アイドル"を定義づけていた拠り所を失った斑鳩ルカの様(思想ではない)を表すものと

          郁田はるき/鈴木羽那WING備忘録&『バイ・スパラル』の再解釈―バイ・スパイラルとは"永遠回帰"的な、彗星の飛来とは"大いなる真昼"的な―

          【enza版シャニマス ユニット・アイドル別コミュ実装順(読み順参考)】等シャニマス/シャニソンメモ

          色々途中 SHHisはほぼ完成 ●各種リンク・enza対応ゲーム「アイドルマスター シャイニーカラーズ」(enza 版シャニマス):シャニマスというコンテンツにおける本家大元。シナリオ面ではメインとなる作品。 ・ゲーム「アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism」(シャニソン):enza版シャニマスと相互補完的なゲーム内容。PC版もあり、enza版と同様に複数端末に連携できる。 ・アニメ「アイドルマスター シャイニーカラーズ」(シャニアニ):en

          【enza版シャニマス ユニット・アイドル別コミュ実装順(読み順参考)】等シャニマス/シャニソンメモ

          『Wintermute,dawn』備忘録

           『Wintermute,dawn』、【真空の庭】読んだ。自分がシャニマスの好きな部分の原液みたいなイベコミュ。  【Howling】以降のあさひのコミュ、全回収くらいの勢いだった。もっと言えば、『ストレイライト・ラン』から今までのストレイライトのコミュ全部、と言ってしまってもいいかもしれない。  今回タイトル(のWintermute)を改めてニューロマンサーから引用してきているのは、イベントコミュ『Straylight.run()』との対比の意味合いもあるのかなと思ったり。

          『Wintermute,dawn』備忘録

          七草にちかLP良すぎ(備忘録)

           にちかLP、色々良かったんだけど、一番くらったのは最後の「いってらっしゃい」ですね……。Landing Point(着地点)の総括として最強のフレーズ。 ───────  にちかの幸せの形については、【♡まっクろはムウさぎ♡】の段階で示唆されていて、今回の内容を踏まえて整理すると、 ・昔、はづきさんが可愛いと思ってにちかの用具ににちかの名前とハムスターを描いたけど、にちかがウサギが良いと言って結果ハムスターにウサギの耳を延ばしたものになった、という思い出話→それをプロデ

          七草にちかLP良すぎ(備忘録)

          『ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス』感想

           この『ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス』は、5th Live『If I _ wings.』Day2において今回のコミュと共通のシーンを挟んで披露された『ヒカリのdestination』『スマイルシンフォニア』を想起、あるいはそれに追及したともいえるコミュで、エンディングタイトル『響き渡れ、どこまでも』はそれらの歌詞に重なるものとなっている。とはいえ、このコミュだけで過不足なく、我々がこれを読んで、それぞれが見て感じたことが全てだろう。  この「響き渡れ、どこまでも」は

          『ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス』感想

          『If I _ wings.』とかいう無類のコンテンツライブを浴びた -雑記、あるいは備忘録(2023/3/20)

          ありがとう!!!!!!!!!!!!!やりすぎだ!!!!!!!!!!!! ────────────────── ◯ THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE 『If I_wings.』 Day1で描かれたのは、きっと"今"にならなかった───翼を広げられなかった、翼を失った、白と黒の羽根が溶け合わなかった───全てのIfだったのだと思う。5年で積み重なった「もしも」を抱えてそのラストライブを描ききった、もはやただのライブとは一線を画するまさしく

          『If I _ wings.』とかいう無類のコンテンツライブを浴びた -雑記、あるいは備忘録(2023/3/20)

          『セヴン#ス』感想

          ◯GRADまでの整理メモ・『家』  八雲なみ引退後、天井努が283プロを再出発する際に掲げ、そんな場所になるように願ったもの。それもあってか、SHHisまわりの話では重要なキーワードになっている。  七草にちかのコミュにおいては、家庭の描写も多いため顕著であるが、特に【まっクろはムウサぎ】では『家』がTrue Endのタイトルであり、最初のSSRでありながら、隠喩的な表現を含みつつメタ的ににちかの幸せの形に深く言及したコミュになっていた。(「まっクろはムウサぎ/ヒール(くつ

          『セヴン#ス』感想

          『ヒールは延びていく』──七草にちかGRAD・『【GAP】緋田美琴』感想

          ◯ヒールは延びていく─── 『まっクろはムウサぎ』から示唆されていたもの・【♡まっクろはムウサぎ♡】を振り返る 『あた』までのコミュは、にちかのプロデューサーに対する反抗を描く一連の話になっています。 一見すると、このコミュ群と『やばいいきもの笑』及び『家』は独立しているようにも思えるのですが、全て繋がっているコミュになっています。 「まっクろはムウサぎ」が登場するのは『やばいいきもの笑』です。 事務所の冷蔵庫に入れる食べ物に油性ペンで名前とイラストを描くくだりから始まる

          『ヒールは延びていく』──七草にちかGRAD・『【GAP】緋田美琴』感想

          モノラル・ダイアローグス感想

          ◯ 神様、お姫様─────────────────── SHHisまわり(ルカ含む)では、神(宗教)を彷彿とさせる設定やワードが散りばめられています。 それ自体がどうというわけではなく、あくまで、信仰・崇拝の対象として、アイドルとそういったものを結びつけて描くという一点を強調するための言葉遊びのようなものだと思っていいでしょう(それ以上の言及はエヴァの設定考察みたいなことになる)。 にちかは、アイドル="神様"としている節があります。アイドルになれば"神様"になれる、の方

          モノラル・ダイアローグス感想

          『【カラメル】樋口円香』が凄い

          and (call) ◯はじめに※以下、LP編など諸々のコミュの内容を多々含み、また、個人的な感想であることをご留意ください。 この『【カラメル】樋口円香』では、ある対比に注目すると、テキスト量以上に、意味合いを読み取ることができるようになっています。 その一つが『【カラカラカラ】樋口円香』です。 ……別に「"カラ"だから」そう言ってるわけではありません。 プロデューサーと同じコーヒーを円香が飲んだ【カラカラカラ】『ニガニガ』と、 円香と同じプリンをプロデューサーが

          『【カラメル】樋口円香』が凄い