出演者インタビュー Vol.5 "空音"(SOMAOTA ONE-MAN SHOW ”Trans”に寄せて)
[SOMAOTA]
俺と初めて会ったのっていつか覚えてる?
[空音]
サブ(※SOMAOTAの旧アーティスト名)と初めて会ったのはいつだったっけ?
18、19の、たぶんサーカス(※CIRCUS OSAKA)なはずやねんな。
でもさ、あれやってるね。サミットのリミックスやってたよね?
[SOMAOTA]
あれが18年だね。(公開されたのが)10月とかなんだよ
[空音]
だから、その前にたぶんどこで会ってるんだろうな……
[SOMAOTA]
いつだったか、summitのRemix参加者全員集合!って言われて枚方サイファー行った気がしたんだけど、その時空音がいたか?っていうのがちょっと覚えてなくて…
[空音]
たぶんその時、バチバチ忙しかったやろうから。
もしかしたら、おらんかったかも、だけど(リミックスの)レコーディングは一緒にやってた気がする
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
サブとの記憶って仲良くなってからの方がよく覚えてて!
あの当時、リリックに英語を取り入れてる人ってほんまにおらんくてさ
俺の周りで英語が喋れる人すごく少なかったらさ、その中で「サブはすっげぇ突出してるなぁ」と思った感覚があって
[SOMAOTA]
あざす笑
[空音]
ただ、会う前からサブの曲は知ってて、一番感動したは”Pa Pa Du"
あれはほんまに感動した!あれはびっくりしたなぁ
しかも、あの話がほんまの話じゃないって知って余計びっくりした笑
[SOMAOTA]
「(Pa Pa Duの歌詞)実は全部嘘なんだよね」って話したよね笑
それは覚えてるわ!
[空音]
俺はストーリーテリングに結構自信があったしそれなりテーマを持って書こうと思えばストーリーを書けるって自信があるんだけど、サブはそれ以上やなと思ったな、ほんま当時まじで感動したなぁ
トラックの雰囲気もそうやし、すっげぇ重い話をいい明るさを持って伝えるっていうバランス感も良かった
[SOMAOTA]
確かに、それ言ってくれてたなぁ、ほんとにあざす
[空音]
で、結局初めて喋ったのっていつなんだろ?笑
[SOMAOTA]
覚えてないっていうね笑
とにかく、じゃあ、最初はラップ聴いてくれて、って感じだったんだね
[空音]
うんうん、ラップ入りやな
あとはやっぱり英語のこともそうだけどSkaai君と話したときに感じた事と近くて「ただ音楽をやってるだけじゃない」と思った。
俺は結構最初はそっちやったから。音楽を始めてみようっていう軽い興味から始めて、曲を出してから「こういう風に(メッセージが)人に伝わるんや」て気づいたというか
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
でも、サブは最初から伝えたいことがあったというか、アウトプットしないと懲り固まる性格なのか、賢すぎて考えすぎてしまうっていうとこもあるのかな?
[SOMAOTA]
別に賢くはない笑
ただ気難しいだけで
[空音]
うんうん、ただやっぱ自分の周りにはおらんタイプの人間やったからそこにすげぇ新鮮味を感じたんやと思うし、「自分の周りにおってくれてよかった」ってマジで思った
[SOMAOTA]
あざす
[空音]
しかも東京に出てきて!
CIRCUSでパーティやってた時とか、ロング(※Long-a long というライブハウス/当時、活動始めたてのラッパーが数多く出演していた)から始まってるって考えると
[SOMAOTA]
そうやんな
俺も初めてやったソロライブ、ロングだったからな。
そのライブを角栄(※田中角栄/関西のイベンターかつ空音のマネージャー)が見てくれてて
[空音]
そういうことか!
[SOMAOTA]
たしか、しゅがぁさんのイベントで「(出演料)500円払えば誰でも出演できますよ」っていうやつで、ちょうどT-STONE君くんも出てたな
[空音]
そうかそうか
[SOMAOTA]
そこで角栄に「俺もイベントやってて」って声かけてもらって、その次の角栄イベに出た気がする。で、空音は当時既に結構売れてて
[空音]
2019年の末から20年くらいの感じかな?
[SOMAOTA]
うんうん、だから既に”Hug”がリリースされていて
[空音]
そうだそうだ
[SOMAOTA]
で、その後の角栄イベに俺が出たとき、初めて空音のライブを見たんだよね
当時、「空音って順風満帆な人生なんだろうなぁ」と勝手に思っててさ
[空音]
うんうん笑
[SOMAOTA]
「なんか楽しそうなだなぁこいつ」と思ってサーカスに行って喋ってみたら、結構真面目な話になってさ
[空音]
うんうん
[SOMAOTA]
ラップの符割りの話とかしてて「こいつめっちゃ真面目だ!」て思って。
その時、印象変わって「めっちゃストイックなんだなぁ」って
[空音]
その時、サブと喋った時の驚きは結構大きかった
自分が音楽に対して考えている事を言語化する面白さっていうんかな、「このトラックに対してはこの符割りがすごい大事になってる」みたいなことを言った時に、サブがスッと理解してくれたのがすごいありがたかった
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
そういうことを自分のクルーに話しても「そこまで伝わるかな?」と思ってた事がサブには伝わった、っていう印象は強いな
[SOMAOTA]
あの時、すごい必死になにかを伝えようとしてくれてたのは覚えてるな
[空音]
あと一番ビビったのは、初めて俺がサブのライブ見た時やと思う、あれはまじで衝撃やった。自分もライブうまい方やと思ってたけど、サブにはアーティスト性を感じたな、俺はどちらかというとラッパーって感じやったから
[SOMAOTA]
その2つは空音にとって違うもの?
[空音]
うん、ラップのうまさは勿論、そこで表現したい事、メッセージが伝わってくるのがアーティストもしくはMCっていうイメージ。
俺は今、良いラップをするラッパーより、メッセージを伝えられるMCになりたいって思ってて
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
でも、サブはあの時からMCだったしアーティストやった。
それに俺はまじでビックリしたと思う
[SOMAOTA]
めっちゃ嬉しいわ笑
あの頃、サーカスでライブしてた頃はほんと楽しかったなぁ
[空音]
ほんまにな笑
[SOMAOTA]
で、その後はなんだ?
Black petrolと一瞬に曲やった時かな?
[空音]
めっちゃ飛ぶな笑
あれいつ?
[SOMAOTA]
2022とか?
[空音]
2021の年末から2022の年始とかだ、超直近だね
そうやね、”Street Gig"はメゾン(※空音のEP 『maison skeleton』)に入っている曲だ
[SOMAOTA]
うんうん、これ4枚目のEPなんだ
[空音]
俺の中で、この作品は自分のキャリアのサードシーズンって感じ笑
[SOMAOTA]
速えな笑
[空音]
サブがローリー(※NeVGrNの旧アーティスト名・5lowly のあだ名)とのジョイント(※共作の意、NeVGrN×SOMAOTA EP『O.l.E』)出してがっつりサーカスでライブでやってる時は、俺のファーストシーズン笑
[SOMAOTA]
確かに、空音って2年で3枚アルバム出してたりしたもんね、えげつない笑
[空音]
だから、俺の感覚的にはセカンドシーズンを飛ばしてサブと一緒に何かをやるようになった、って感じ
[SOMAOTA]
(Black petrolとの共作の話がきた時)俺はすごい嬉しくて!
嬉しかったけど「Black petrolってめっちゃニッチなことやってるけど大丈夫かな?」って思ってて
[空音]
うんうん
[SOMAOTA]
だけど「今の俺には(そういうニッチさが)必要だ」って空音が言ってくれて
[空音]
実際に、ニッチでおもろいものができたしな
[SOMAOTA]
ただ、当時、全然やってる事は違かったけど、空音とああいう感じでまた一緒にやれたのは面白かったなぁ
[空音]
うんうん、俺もあの時はDPR(※DPR LIVE・韓国のアーティスト)周りの音源聴いたりクリープ(※クリープハイプ)と一緒にやったり、俺自身もすっげえ色々やってて、だからこその迷いもあったり……
[SOMAOTA]
めっちゃスパークしてたけどね
[空音]
うん、もちろんスパークしてたんだけどそれ以上に色々迷いながらやってた、っていうのがあった。KMさんと一緒にめっちゃロック(調の曲)もやった色んなものにトライしてた
[SOMAOTA]
『Alcoholic club』だよね
俺、”crayon" めっちゃ好き、たくさん色の名前が出てきて……
[空音]
うんうん、ああいう温かみは常に持っておきたい
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
”Street Gig feat.Black petrol"を一緒に作った時も印象に残ってるな。
バンドと一緒にサウンドから作り上げるのは初めてだった、クリープハイプと一緒にやった時は、完全に音はお任せしてたからかさ
[SOMAOTA]
あ、そうなんだ!
[空音]
あの時は一緒にセッションしてみて、改めてサブの音楽的にやりたい事とか「面白いものを作ろう」っていう思いを持っているなってことに改めて気づいた
[SOMAOTA]
それ、俺も感じたな
空音のバース終わりに、一回バンドが演奏止めるアイデアとか「こいつ、すげえ」って思ったもんな笑
[空音]
あそこ、いいよな笑
[SOMAOTA]
後は、ラップのデリバリーの部分ですごい参考になったな。
マイクに対する声の当て方、レコーディングのやり方を見て、一語一語大事にしているのが伝わった。そこはすごい影響受けたな
[空音]
ってことはお互いに笑
[SOMAOTA]
笑
後、俺が良く覚えているのはトライアングル(※TRIANGLE OSAKA/大阪のクラブ)に空音が出ていた時かなぁ、確か、イーグル(※EAGLEYE)の『花鳥風月』のリリパの時
[空音]
めっちゃ覚えてるで
[SOMAOTA]
そこで空音がフリースタイルしてて、それに感動しすぎて
[空音]
まじで?
そうだ、あの日一番最後に"Hug"やった時だ!
「トライアングルは(クールなHIPHOPの箱だから)場違いかな」とも思ったけど、「いやここでやるべきや」って言ってやったのをめっちゃ覚えてる
[SOMAOTA]
うんうん
MCでも言ってた、「トライアングルっていうのは馴染みの場所ではないけどこういう場所でもやっていきたいと思っている」って。
で、その流れでフリースタイル初めて、「こいつフリースタイルめちゃくちゃヤバいじゃん!」って
[空音]
まじで?!
[SOMAOTA]
で、「早く帰って俺もラップしたい!」ってなってさ。
だから、ライブの後、家に帰らずスタジオに直行して曲録ってさ
[空音]
笑
[SOMAOTA]
その頃、仙人掌が”Monday Freestyle”って音源出してて。
それをモジって”Sunday Freestyle”って曲作って 〈初めてクラブでショーケース見た時、空音のフリースタイルにアてられた〉 とか言ってたな
[空音]
ありがたいな
[SOMAOTA]
その時フリースタイル見て思ったのは「こいつは明確に一個背負って音楽をやってるんだな」ってこと。俺とは違って、何かを背負ってラップしているマジで格好いいラッパーなんだなって。それで、めちゃくちゃ感動したな
[空音]
まあ無意識にやっとったんだろうけどな、でもそこに気づいて応援してくれる人のおかげで今も続けられてるからな
[SOMAOTA]
俺は1回「(この人は)ヤバい!」ってなったらとことん尊敬するタイプだから、その時に「この人と一緒にこれからも曲作りたい!」って思ったな
[空音]
嬉しっ
[SOMAOTA]
もちろん、フレンズギグ(※空音が2021年のクリスマスに開催したイベント、ゲストとしてBlack petrolが出演)に出させてもらったのもすごい感謝していて
[空音]
あの日もめっちゃ印象に残ってるな、友達と一緒に難波Hatchでライブしたっていうのは今考えるとすごい感慨深いし
[SOMAOTA]
ほんとにね
[空音]
あの時はちょうどコロナ禍で、みんなやっぱりしんどかったから。
それでも周りでサブとかBlack petrolのみんなとか、ほんまに音楽が好きで、その好きなものに対して好きであるが故に迷ったり、悩んでる人間が周りにおらんかったら俺自身も多分もっと孤立してたやろうし。
だからみんなにはほんまに感謝は尽きない。
大丈夫かな?インタビューになってないけど笑笑
[SOMAOTA]
いいよいいよ笑
[空音]
こうやって振り返ると、サブって意外と古い付き合いなんや
[SOMAOTA]
そうそうそう、意外と、出会ってから6年7年くらい経つっていう笑
で、これは皆に聞いてる質問なんだけど、出会った当初から今までで俺の印象の変化ってある?
[空音]
うん、あるな!
それは特に最近、サブと一回飲みに行った時かな
[SOMAOTA]
むっちゃ最近ね!
[空音]
サブが東京に来てさ、「まじで音楽で食いたいからこっちに来る」って言ってたのが印象的でさ
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
今までは、「伝わる人に伝わればいい」っていうマインドだったと思うねんけど、「こいつはもうそこにおらんねんな」って気付いたし、それを口に出すのってすごいエネルギーが必要な事だから、その発言にすごい感動したな
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
じゃないと、ワンマンをやるっていう発想に行きつかんかったやろうし
[SOMAOTA]
間違いない
[空音]
後、やっぱり”六つの橋”を聴いた時にも同じことを思った。
俺は、サブとローリーって似てるところがあると思ってて
[SOMAOTA]
わかる、似てるよな
[空音]
昔は、ちょっと難しいこと言ってるな、と思うところがあったけど、今はもっと噛み砕いて伝えるようになったというか。
だからあの曲でサブに対する印象がまたガラッと変わったかな
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
あの時も話したけど、俺は今後の方向性について悩んでいて……
[SOMAOTA]
言ってたね
[空音]
でも、サブの話を聞いて吹っ切れたとこがある。
やっぱり、自分の周りの友達が頑張ってる姿勢を俺に伝えてくれるっていう体験ってあんまりできひんからさ。あの日、サブと二人で行った中華の店内とかめっちゃ覚えてるから笑
[SOMAOTA]
俺もめっちゃ覚えてる笑
[空音]
やっぱ、(ラップでメッセージを)伝えることの価値があるってわかってるんやったら絶対それで食うべきやと俺は思ってるし、そう腹をくくれるかどうかだと思っていて
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
だから「(サブは)腹をくくったんやな」って
[SOMAOTA]
あの日は色々重なったよな、二人であの後ニューリー見に…
[空音]
バウンス行ったよな、多分、お互い色んなこと考えた上でああいう日があったっていうのが良かったんやろな
[SOMAOTA]
うんうん
俺は、何回も言うけど、特に背負うものがなかったっていうか背負いたくなかったんだよね、(何かを背負うのが)嫌だったから
[空音]
分かる
[SOMAOTA]
だから、「俺は俺で、1人で好きなことやってます」って顔をしていたいんだけど、あまりにも周りのやつがガチで、苦しみながら音楽を続けたいって思ってるからさ
[空音]
そうやんな、多いもんな
[SOMAOTA]
しかもみんな成功してない笑
[空音]
うんうん
[SOMAOTA]
そうなった時に、「1人でやってます」じゃダメだなって。
「みんなの分までやってます」っていう気持ちも出てきたし、そういう顔していかないとっていうか
[空音]
うんうん
[SOMAOTA]
そうなるとあんまりネガティブなことも言えなくなるんだよね
[空音]
めっちゃ分かるで、めっちゃ分かる
[空音]
だから俺もやっぱ、ネガティブなこと言われへんな。
もちろん言いたいけどアーティストにしか言われへん
[SOMAOTA]
わかるな
[空音]
そういうのを言える人間であるってこともサブには感謝してる
[SOMAOTA]
(照)
[空音]
もちろんアツシ(※Chaze・circle6のメンバー)とも話すんやけど、アツシは俺に思ってること、「もっとこうしたらいいのにっていうのを言わへん。
「(空音を)信じてるから言わへん」っていうのはあいつも言ってくれんねんけど……
[SOMAOTA]
アカン!むしろ言ってほしいよな
[空音]
俺もそれ、嫌やねん。
だって、それって、完璧な関係性保たれへんやん。
でも、やっぱりネガティブなことは言われへん、で何でかというと、自分が背負ってやるって決めたからには、それ(ネガティブ)を言うべきじゃないと思うし
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
言うんやったら、曲の方がいいと思っていて
[SOMAOTA]
間違いない、(ネガティブな事は)本当に限られた数人にしか言えない
[空音]
ほんまに。オカンとニューリーとサブくらいかな、クルー(=circle6)のメンバーはやっぱり近すぎて言えないかも
[SOMAOTA]
むっちゃわかる
[空音]
俺も、友達、ほんまに少ないからさ、知り合いは多いけど。思ってること話せる人間なんかほんまにごく少数やから
[SOMAOTA]
俺も中華行った時に、初めてアーティストとしての”空音”じゃなくて、人としての空音と話せた気がする
[空音]
本名なんでね笑
[SOMAOTA]
笑
だから、もしかしたら(空音の事を)アーティストとして見てたのかもしれない、でもあの日にやっと、人間対人間で話せたっていう
[空音]
アーティストじゃなくて個人として話せる友達っていうのはめっちゃ大事だよね
[SOMAOTA]
間違いない
やっぱさ前も話したけどさ6、7年やってると、割とみんな音楽やめたり、環境がだいぶ変わるじゃん
[空音]
うん、うち(circle6)もイーグルが北海道行って、土遁さんも長野行ってるし、ドロ君(Draw4)も地元戻ったし、リンちゃん(DJ Rin/空音のBack DJ)も事務所入ったりで、全員との距離感とか会うタイミングていうのがすげえ変わってる
[SOMAOTA]
すごいわかる、それでも空音が(音楽を)やってる理由って……
[空音]
なんだろうなぁ、でも音楽に「やめる」はないから。
(アーティスト活動を)やめても絶対音楽は聴くやろうし、一回やったやつは音楽のことを嫌いになられへんから
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
だから自分が続ける理由の一つは、「やっぱできるかも」とか「やっぱやりたいかも」って自分の友達にもう一回思ってほしいっていうのもある
[SOMAOTA]
うんうん、むっちゃいいな
[空音]
あと、こういうのもサブにしか言われへんし、すげえ子供なことかもしれへんことやけど「自分の周りから友達がおらんくなってほしくない」っていうのがある、この気持ちは結構強い
[SOMAOTA]
そうなのか、でもさ、空音が音楽やってなくてもさ友達っているわけじゃん
[空音]
うん、もちろん。
ってなると、やっぱどっちもかもしれへんな、友達としても繋がっていたいけど、音楽でも繋がっていたい
[SOMAOTA]
わかるな、俺もそれはすごいわかるな、てかこのインタビューおもろいな笑
そろそろ最後の質問にいこうかな、これもみんなに聞いてる質問なんだけど。
[空音]
OKOK
[SOMAOTA]
今回のイベントが”Trans”っていうタイトルで、2つの場所やモノの間を越えるって意味なんだよね。もしくは、自分の中で2つに分けて考えてたものが1つになった経験もそれに含まれると思って。で、空音が”Trans"と聞いて思い浮かべる事とか、最近”Trans"した経験があれば教えてほしいなと。
[空音]
うーん、最近でいったらやっぱりニューヨークかな。
ニューヨークでの一番の学びは、自分がこれまで意地でもつき通してきた事の中で、それで(つき通して)良かった事と良くなかったことがあったていうのを知れたことで…
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
自分の曲をニューヨークの人に聞いてもらったときに「”Hug"めちゃくちゃいいやん」って言ってくれて、でその時に、「自分が作ってきたもんって別に海越えても良いものはいいんやな」って
[SOMAOTA]
むっちゃいいな!
[空音]
そうそう、自分の事を知らない人でも届いてないだけで、だから自分が届かせにいけばいいっていう。 その時に、俺の中の境界線を一つ超えられたなと思った
[SOMAOTA]
うんうん
[空音]
俺は、「どういう人に届けたいか」って考えるのを疎かにしてたところあって、それをもう一回考え直すチャンスをもらえたっていうところがあったからそれもすごい大きいかなあ
あと、もしかしたら、俺はその(境界の)最中におるかもしれない。
[SOMAOTA]
分かる、結局ね、葛藤し続けるっていうね
まさに、俺もワンマンでそれを表現できればな、と思ってる
喋りすぎた!1時間経った、終わろう笑
[空音]
喋りすぎた笑