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2024.11.29 SOMAOTA ワンマンライブ 『Trans』開催にむけて

 2024.11.29 渋谷LUSHにてSOMAOTAのワンマンライブを開催します!
イベント名は『Trans』、今回はワンマンライブ開催に踏み切った理由と想いについて少し書きます。是非読んでくれると嬉しいです!

 まず、今回ワンマンライブをやるのは「ソロ活動を本気でやるぞ」というメッセージを発信したいからです。
 自分がソロの音源作成を始めた2017年から2020年まではソロとしてしっかりと活動が出来ていたけど、徐々にバンドの方が忙しくなり2021年以降はあまりソロとして活動が出来ていなかった。そこにもどかしさを感じていたものの、バンドがどんどん知名度をあげていく中で「ソロを本気でやりたい」と言いだせなかった自分がいました。
 だけど25歳になって改めて人生を振り返った時に、やっぱり自分の想いを100%素直にぶつけられるソロをもっとやりたいと思い、上京する決断をしました。上京の理由は2つあって、東京は音楽的な裾野が広いから、そしてチャンスが多いから。
 詳しく言うと、自分の様なラップを主軸としてはいるがどのジャンルにも分類できない音楽をしている者を面白がってくれる環境があると感じたのが一つ目。ここ1,2年、ライブで東京に行った時に、「ジャンルとかよくわからないけど、その人の振る舞い、そして作る音楽そのものがクールだったらOK」という風通しのよさを感じる事が多くありました。
 そして、ライブブッキングやfeat依頼の他にもCMの音楽制作やテレビ/ラジオのナレーションなど自分の音楽やこの声を使って直接的にお金を稼げる仕事が多くあるというのが二つ目です。
 身も蓋もない言い方をすると、人、モノ、情報、文化、そして音楽に関わる仕事が日本の中で最も多く集積する場所で自分の力を試したいと思ったことがきっかけです。
 また、今のところソロとしてそこまで知名度もないので、活動拠点を変えてもそこまで支障はないだろう、というが正直なところです。

 「東京でイベントをやる」と決めて、じゃあどんなイベントにしたいか、と考えた時、「一度、ゼロから自分の好きなようにイベントを作ってみたい」と思いました。「とにかく全部やってみたい!面白そうだから!!」という腕白小学生みたいな発想ですが笑
 次に、何でも好きなことをやれるとなったら何をしたいか、考えました。すぐに「(ライブで)もっとたくさんラップしたい」と思いました。何を言っているのかというと、有難いことに音楽活動を始めてから徐々に一ライブの持ち時間も増えていき、今では35分~45分程度貰う事が多くなりました。
 だけど、最近ライブを終えて「後30分はやりてえなぁ」と良く思います、もっと言いたい事があるし、もっと長くあの空間に身を置いていたい。
 それじゃあワンマンしかないだろうという事で、このような形になりました。誰に謝る必要もないのですが、高尚な理由とかなくてすみません、と謝りたくなってしまうほど至極単純な理由でこのワンマンライブを企画しました。

 タイトルの”Trans”は英語の接頭辞で色々な単語の頭にくっつく言葉です。
Transportー運搬する/Transferー移動する/Transformー変形する/Translateー翻訳する などなど、2つの場所やモノや言葉の間を越える、という意味合いで使われています。
 物心ついた時から今まで、「属す」という感覚がしっくりこないし、かといって、「はぐれる」事もなかった(はぐれ者にもなれなかった)どっちつかずの自分にピッタリな言葉だと思います。2つの場所やモノを越える、例えば東京と関西、例えばライブハウスとクラブ、例えば演者と客、見えない線で分けられているこれらを混ぜ合わせることが出来たら、もっと面白い(そして生きやすい)社会が出来上がるんじゃないかと思っています。その一助を自分が担いたいと考えています。
 ただ、もちろん容易に越えられない境もあります、例えば、僕は未だに自分がラップという表現技法を使っていることに大きな矛盾そして負い目の様なものを感じています。というのも、ラップやHIHPHOPはゲトーで育ったブルーカラー達の間で生まれた表現技法/カルチャーであり、言葉を選ばずに言えば、東京近郊で生まれ育ったホワイトカラーのボンボンがやるものではないと思っている自分もいるからです。
 多分、当日足を運んでくれる皆さんにも、この様な簡単に越えられない境界があると思います。それは自分のトラウマ的体験だったり、他に言い換えようのない疎外感だったり人それぞれだと思います。それを解決するのは皆さん自身であるのは間違いないですが、僕は僕なりに自分の中に積み残していた越える事の出来ていない課題と向き合って、なんとかケリをつけたうえで11/29のステージに上がろうと思っています。

 最後に。11/29 是非渋谷LUSHに足を運んで頂けると嬉しいです。音楽をはじめ芸術全般に関心がある人、この文章を読んで「曲は知らないけどこの人気になるな」と思った人、全然会えてない中高の同級生、知り合いづてに聞いて「SOMAOTA、ちょっと見てみたいな」と思ってくれている人、関係者の方々、踊りたい人、とにかく僕に文句を言いたい人、家族、いかなる人も歓迎します。

残り45日。



SOMAOTA ワンマンライブ『Trans フライヤー』

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