見出し画像

新卒?中途?若手採用の基準とは【情熱社長倶楽部】VOL.203

─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…───…─…─

【今週のご相談内容】

3年後を目途に、若手の採用に
着手していこうと思います。

若手採用をしたい理由は、
社員が高齢化していることと、

これからの会社の未来を考えたときに、
10年後に会社を引っ張って行ってくれる人材が
必要だと考えているから
です。

20代~30代前半の採用を考えているのですが、
中途採用と新卒採用では
どちらに着手すべきか迷っています。

社員の反応がいいのは、恐らく中途採用です。
スキルもありますし、即戦力として活躍してくれ、
教える時間を取られることがないからです。

しかし、以前採用した中途社員の中には、
前職との仕事の進め方の違いから
社員と揉めてしまったり、社内の組織習慣にも
なじむことが難しかった経験があります。

新卒であれば、そのような懸念はありませんが、
何よりも中途社員と違って、
即戦力になることはできません。

仕事を教える時間も必要だからこそ、
現場社員が苦戦してしまう可能性があります。

このようにどちらも、
メリット・デメリットがあるのですが、
何を基準に若手採用の方法を決定することが
ベストでしょうか。

─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…───…─…─

【今週の回答】代表取締役 長友 威一郎

ご相談ありがとうございます。

社員様の高齢化を考えると、未来を見据えて
若手採用に着手し、育成していくことは
急務な課題になりますね。

文面から見ると現場が賛同してくれるなら、
中途採用より新卒採用をしたいという
意志があるように感じました。

どちらにせよ、若手の採用と育成においては、
現場社員様の協力が必要不可欠だからこそ、

採用活動をスタートする前に、
【何のために若手/新卒採用をしていくのか】を
明確にして、全社員様に“伝える”必要があります。

そのためにもまず、採用を行う目的や
意義など経営者様の思考を整理する時間を
取っていただきたいと思います。

例えば、

①5~10年後の理想の未来を描く
②理想の未来を現状とのGAPを明確にする
③そのGAPを埋めるために必要なことを洗い出し、 
 優先順位をつける
④取り組み内容を、より具体的にする
⑤上記の内容をまとめて、社員総会や
 全社員会議等で経営者様の言葉で伝える

上記のステップを経営者様、もしくは
幹部の方々と共に考えて
実行してみてはいかがでしょうか。

この③の時点で新卒採用が必要であれば、
行う決断をされるべきかと思います。

そして何より新しい取り組みを行う際は、
⑤の「経営者様が全社員様に、今後の方向性を伝える」
ということが最も重要です。

このステップがなければ
中途採用であっても、新卒採用であっても
社員様の協力を得るのは難しいかと思います。

なぜなら、経営者様と現場の社員様では
【視点や視野が違うから】です。

経営者様は未来を描き、先を見据えた上で、
何が必要かを考えますが、社員様の多くは、
今、目の前のことに必死で向き合っています。

そのため、経営者様の“未来”に向けた発信は、
“今”を見ている社員様からすると、
「どうして今、その取り組みをするのだろう」
という認識のGAPが生まれやすくなります。

認識のGAPが生まれると、不明・誤解・勘違いが増え、
社員様が会社に対して不安を感じる可能性があります。

だからこそ、丁寧にかつ、出来る限り、全社員様がいる前で、

・若手採用をする理由
・若手採用、育成をする上で現場の
 社員様の力が必要であること
・会社が現場に対して行う採用、育成のサポート

について伝えていただければと思います。

若手採用を選択をした目的や必要性が、
経営者様からの言葉で、しっかりと伝わり、
共感いただけたのであれば、

社員様の中から協力していただける方も
生まれてくるのではないでしょうか。

貴社の若手採用における
組織の変化を楽しみにしております!

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

株式会社ソリューション
代表取締役
長友 威一郎


よろしければ、サポートをお願いします。いただいたサポートはコンテンツ発信の充実に使わせていただきます。