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若手を“育てられない”上司がいます【情熱社長倶楽部】VOL.196

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【今週のご相談内容】
4月から新入社員が3名入社しました。
今は研修中でしっかりサポートができるのですが、
心配しているのはこの研修後です。

現場の直属の上司は、どちらかというと
若手への関りが苦手で、
彼についた新入社員の多くは、辞めてしまうか、
悩みを抱えながら仕事をしているような現状です。

仕事内容に関してはプロフェッショナルであり、
それが強みではあるのですが、
なんせ当たり前基準が高く、
新卒に対しても、求めすぎてしまう傾向があります。

具体的には
「自分で考えることが大事だから、
まずは自分で考えて」
という関わりが多く、新卒からしても
質問がしづらい状況が生まれています。

ただ、彼も社歴が長いので、私から
「もっと新卒に合わせた関りをしてほしい」と伝えると
「そうですよね・・・!わかりました!」
と言ってくれます。

彼も、自身の課題に気づいてはいると思いますし、
育成もできるようになってくれれば、
とても心強い幹部になります。

どのようにしたら、彼が気づいている課題を改善し、
若手育成ができるようになるでしょうか?

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【今週の回答】組織コンサルタント 濱川 桃子

ご相談いただき、ありがとうございます。
株式会社ソリューションの濱川がお答えいたします。

悩みの種になられている直属上司の方ですが、
おそらく「教える」ではなく「育てる」を
ご本人なりに実践しようと思われているのだろうなと
想像しながら、ご質問を読ませていただきました。

「教える」は知識や手法を伝えていくことであり、
「育てる」とは、その人自身が成長していくことを
手助けしていくこと=知恵を育むこと
だとした時に、

どちらかといえば、多くの人は“教える”だけで
終わってしまいがちかと思います。

この上司の方は教えるではなく、ご本人なりに
「育てよう」とされているのだと感じました。

その姿勢はとても素晴らしいと思います。

人を「育てる」ことは、
育成対象のご本人に対して、関わり方一つとっても、

黙って見守ったり、
あえて課題を与えたり、
何度も何度も伝えたり、
時には背中を見せたりしながら、

本人が育っていくきっかけを
与えていくことだと思いますが、

残念ながら、直属上司の方は一辺倒なやり方
「自分で考えて」しか引き出しがないのかなと感じます。

また、その後どのようなコミュニケーションを
取られているかは分かりませんが、

おそらく放置に近い状況か、
フィードバックにおいても
勇気づけよりも指摘のみで
終わっているのかもしれませんね。

直属上司の方において課題意識が
おありということでしたが、
「教えるのが苦手」というよりも
【深く関わることが苦手】なのだと思います。

育成の王道の考え方はあれど、
結局、考え方や価値観、性格や性質が
一人ひとり違いますので、

その【特徴をどれだけ掴んで関われるか】
がなければ、押し付けでしかないかなと思います。

また、人が育つステップにおいて、

①知らないし、出来ない
②知っているけど、出来ない
③補助があれば出来る
④補助がなくても出来る
⑤教えることが出来る

の5つの段階があるかと思いますが、
それぞれの段階で必要な関わりがあります。

上司の方はそういった観点も乏しい中で
「自分で考えて」を唯一の武器として
関わっているかもしれませんので、

是非、直属上司の方とは
一度下記のワークシートを
チャレンジされてみてください。

新入社員様の成長スピードと
それに合わせた関わり方を整理するものと
なっております。

▽ワークシートはこちら
https://a.k3r.jp/solution/27705E02933C036

育てる上で、まずはどれだけ部下の方を
理解出来ているのかに向き合い、
ご自身の真の課題を発見される
きっかけにしていただければと思います。

新入社員様と上司の方の成長を
楽しみにしております!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

株式会社ソリューション
組織人事コンサルタント
濱川 桃子


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