ボドゲ沼に10年沈んでみて[10周年記念]
この記事を、Board Game Design Advent Calendar 2024の19日目に捧げます。
昨年のアドベントカレンダーも偶然ですが19日担当でした。
自己紹介とかはそちらでしているのでいきなり本題に入ります。
◆ボードゲームとの出会い
10年間に思いを馳せる前にボードゲームとの出会いについて少し振り返ってみます。
初のボードゲームはおもちゃ屋を経営していた祖母が幼少期にプレゼントしてくれたHABAやRavensburgerの製品でした。
ただ、幼少期はこれらも積み木と同じ「おもちゃ」としか捉えていないので「ゲーム」として意識はしていません。
小学生になって『将棋』に夢中になる中で、SoLunerGイラスト担当の従兄弟が夏休みに持ってきた『ガイスター』に衝撃を受け、初めてボードゲームを「おもちゃ」ではなく「ゲーム」というジャンルで意識するようになります。
中学生から高校生にかけて『人狼』ブームがおこり、少人数でも遊べる人狼『ワンナイト人狼』を求めて20歳の時に「ゲームマーケット2015春」に参加しました。
そこで「ゲーム」というジャンルの中に「ボードゲーム」というさらに深くて面白そうなジャンルがあることを知り、ボードゲームデザイナーとしての第一歩がスタートします。
◆ボードゲーム制作の始まり
20歳の時に始めたボードゲーム制作ですが、おかげさまで10周年を迎えることができました!
こうして思い返すと「ゲームマーケット」に触発されてすぐに『SoLunerG』を立ち上げ、次のゲムマ合わせでオリジナルボードゲームを作るという思い切った若者らしい行動をしていました。
ゲムマで「初めてボードゲームを作るなら萬印堂さんがおすすめだよ」と親切な出展者さんに教えていただき、現地に突撃して作道さんから丁寧にゲムマの歴史からボードゲームデザイナーとしての心構えまでご教授いただくなど貴重な体験もしています。
とはいえボードゲームを作る専門知識も一切ない状態だったので色々と大変でした。
「入稿」や「塗り足し」、「丁合」など人生で初めて聞く単語の連続で、ネットを駆使して情報収集して見よう見まねで作るところからスタートしました。
全く操作方法のわからないPhotoshopと何時間もにらめっこして、イラストも小さいiPodTouchの画面に手書きで書いて、と苦労話は絶えないです。
それでも初のボードゲーム『はまりたがり』が萬印堂さんから届いたときの感動ですべての苦労が報われました。
ゲムマ初出展も楽しい出会いや出来事がいっぱいで「次は何作ろう?!」とワクワクしていたのを覚えています。
3作目からイラストレーターの従兄弟がメンバーに加わったことでイラストの心配がなくなりゲームデザインに専念できるようになりました。
また、ボードゲーム制作を始めたばかりの時はボードゲームカフェに通ったりして、とにかくたくさんのボードゲームをプレイして学ぶフェイズを多めにとっていました。
ゲムマに出展するたびに他の作品に刺激とインスピレーションを受けてボードゲーム熱はますます加速していきました。
毎回たくさんの方がSoLunerGの作品を手に取ってくださるおかげで毎年新作をリリースできています。本当にありがたいことです。
特に「ゲームマーケット大賞」という誉れある大賞を『FOGSITE』が2019年にいただいたことがきっかけで商業版のリリースという思いもしなかった実績解除があり、そこから大学や専門学校の講師業に繋がり、ボードゲームを生業にすることができています。
今年は10周年ゲームとして『コスモロイル』というゲームも作りました。こちらは来年とある計画を実施予定なのでこちらもご期待いただきたいです。
◆ボドゲ沼の浸かり心地
駆け足になりましたが10年とそれまでを大まかには振り返ることができたと思います。
さて、タイトルの「ボドゲ沼に10年沈んでみて」ですが、抜け出せないほど夢中になってしまう"沼"という形容はまさにぴったりで、現にここまで他の趣味に流れることなくボードゲームに没頭するほどには深く面白い世界でした。
そしてまだまだ底は見えず、この楽しい沼に飛び込んで来る人もまだまだたくさんいるので、これからも楽しみながらこの沼を遊泳していこうと思います。
遊ぶのも楽しいですが、作るのも相当楽しいですよ。
ちなみに来年の抱負は「ボードゲームの作り手を増やす」です!
ボードゲーム制作に興味のある方はぜひお気軽にご相談いただければと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました。