コミュニティ・スクールにわざわざしなくても…って人がいたらどう答える? 〜トモニトウ副代表の櫻井さんとお話にて〜〜
今日はNPO法人トモニトウ 副代表理事の櫻井さんとお話しました。
櫻井さんとは、トモニトウが企画した木村泰子さんをお呼びした会で知り合い、元々、「会ってしっかり話してみたいね〜。」という雰囲気だったので、年始挨拶のタイミングで「会いましょう!」と声かけちゃったのでした。
いろいろと話しをしたので、そのシェアをしておきます。
不登校は通信制高校を選ぶのはなぜ?
最近、通信制の高校が人気になっていると聞きます。これは不登校が大きく影響しているのですが…
実はうちの子も高校生になる年で、不登校でありつつ、やっぱり高校は通信制でした。
「なぜ通信制を選ぶの?」
と質問され、答えたのは
自分のやりたいという方向に向かって進めるのが、通信制の良いところ。あと、時間もある程度自由に決められること。
それと、長男が選んだ学校の理由は「同年代といろいろと繋がりができそうだから」でした。
つまり特別活動の充実。
ネットではいろんな年代がいるから、上や、下と出会うことはできても、同年代と出会うことって難しいんですよね。
学校というコミュニティから離れると、そことの出会いが極端に少ない。だから、敢えてそういう学校を目指したんじゃないかって話をしました。
コミュニティ・スクールは学校教育と社会教育が手を取り合うことで加速する
コミュニティ・スクールについて話をしましたが、学校教育と社会教育が両輪でいることが大切ってことは2人でよく話していました。
コミュニティ・スクールって学校と地域の間にあるものなので、「どっちがやる?」って押し付けあいになりがちな制度でもあります。
だけど、どっちにも関わるということは関係ないってことはできないはずで、学校教育も社会教育もどちらもともに考え、主体的に関わっていくということが大切。
「ここが縦割りでしか考えられない組織の限界かな〜」なんて2人で話していました。
結局、同じ目的があれば、部署が違ったとしても協力して考えられるんじゃないかなぁって思うんだけど、今はそうはなっていない。
そこにも気づきのメスを入れていくことは大切なことなんだなぁって感じます。
コミュニティ・スクールにわざわざしなくても…って人がいたらどう答える?
もう一つ、コミュニティ・スクールについて話したことがあります。
櫻井さんからの質問で、
「コミュニティ・スクールなんてやらなくても、今すでにやれているよって人は結構いると思う。その人にはなんて答える?」
というものでした。
僕の答えは「自分ごとになれる機会がある」です。
文部科学省では、「法律に則っているよ」とか、「制度して認められているよ」と言われています。たしかにそれもメリットです。
だけど、実際に関わってきて分かるのは「意見を言って、考える場があって、そして、言ったからには自分もやらないとって考える」ことが起こりやすいのが協議の場だなと。
今はみんな忙しいので、やらないと…ってなったら、「あの人にも手伝ってもらおう」とかってなるんですよね。
これがどんどんコミュニティとして大きくなっていくポイントで、続けていければ学校と地域の壁がだんだん取り払われて、学校や、地域の小さな課題の共有が始まってきたりします。
この主体的な関わりは今までのPTAや、学校評議員では中々できなかったこと。(できたとしてもかなりやり手な人が引っ張っていく形で実現していた感があります)
そこがコミュニティ・スクールを活用するメリットじゃないかなと思います。
仕事として関わってくれる従業員的な人がいないとNPOは回らない
最後にお互いの法人の状況をシェアし合いました。
トモニトウでは、会員と一緒に何か企画する…という感じではなく、手伝ってくれる人って感じらしい。だけど、その分、少人数でサクサク動いて形になっている。
T-KNITでは、会員と一緒に企画することが多かったなーって思います。良いことのように見えるけど、いろんな人の考えが混じり合うので、なかなか先に進まなかったり、継続できなかったりするのも事実です。
これはどっちが良くてどっちが悪いともなく、そのコミュニティの文化的な部分だろうと。
ただ、どっちも大事だとなったのは『仕事としてしっかり関わってくれる人の存在』でした。
NPOでは、いろんな書類や、連絡事項、プロジェクトの進捗など見えている部分の裏には大変な労力があって持続できています。
本当の持続可能性を作るには、裏方になっている人がキーパーソンで、この人たちがいないと回らない。
この人たちを如何に大切にするかが、まず組織という基盤という上では最も大事な部分だと感じました。
感想
いろいろとお話をして、コミュニティ・スクールのことだったり、学校のことだったり、教育委員会の実態だったりいろいろと見えてきました。
でも、自分たちの組織もまだまだできることがある。腐らずに一歩ずつ、軸を持って進めていこうと感じた話し合いでした!
櫻井さん、ありがとうございました!
T-KNITの説明会を開催します
T-KNITの説明会を久々に開催します!
1/25 13:30〜14:30の昼の部
2/4 21:00〜22:00の夜の部
を用意しました。
先生たちが大変だという現状だと、一番近くにいる子どもたちに悪影響が出ると思っている
学校の働き方に疑問を感じている
子供たちのために学校をより良い方向に変えたいとチャレンジをしているが、なかなか周りに伝わらない
どう考えても先生の負担に繋がっていて、効果もないという仕組みを変えたい
コミュニティ・スクールが広がっているが、実際には反応が悪く、実施するために負担が増えていると感じている
こんな考えを持っている方は正会員になって一緒に活動してみませんか?
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