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認知症のある人って百人百色

認知症のマンガのご紹介

「マンガ認知症のある人って、なぜ、よく怒られるんだろう?」
作・画 北川なつ

ケアマネと介護福祉士の資格を持つ介護経験者のマンガ家さんが実際の現場で起きたたくさんの事例をユーモアたっぷりに描かれた愛のあるマンガ。

介護現場で起きているつらさや大変さ、怒りやよろこびなどがありのままに描かれていて、それでいて、イヤ気分にならないのがステキでした。

介護現場では、笑っていられないことが多いのですが、マンガだと客観視できるので、介護士の人にも読んでほしいな~と感じました。

認知症のある人と対等に向きあってこられた作者さんのお人柄もつたわってきて、「認知症のある人ってどんな人?」がすごくわかりやすい一冊でした。

特に印象的なエピソードを一つご紹介します。

普段寝たきりの方が、ショートステイを利用された時に、歩けることが判明して、熱血スタッフががんばって歩行の練習をします。すると家族から大クレームがはいってしまいます。

「家で見るのが大変なんだから余計なことをするな!」そうは言われても、正義感のあるスタッフは、練習を繰り返していました。その後、その方が利用されなくなって話は終わりました。

介護現場の「正しいが正義ではない」というわかりやすい事例でした。

誰のためのショートステイ
誰のための施設
誰のための介護なのでしょうか?


私が出会った認知症のある方たち

今までたくさんの認知症のある方と接してきました。認知症のある方は、

・同じ話を何度も繰り返す
・洋服が着られない(前後表裏がわからない、適切な服を選択できない)
・歯磨きができない(歯ブラシに歯磨き粉をつけられない)
・場所がわからない
・時間の感覚がない
・排泄や入浴が一人でできない
・お金を取られた、泥棒が入ったなどお金に対する被害妄想を口にする
・お子さまが小さいまま
・亡くなった親族と会話する

など、とにかくいろんな症状があります。

そして、もうわからなくなってしまったかな~なんて思っているとしっかりお返事をされたりしますし、機嫌が悪いかと思えば、5分後には良くなっていることもあります。「認知症」と言っても、みんな違うな~と感じます。

そして、一番困るのは、かむ、なぐる、つめをたてる、ひっかくなどの「暴力」と、やだ、いらない、はいらないと入浴や食事、排泄や薬の「拒否」です。

でも、これは私側の意見であって、ご本人さまにとっては、余計なことなんだろうな~と感じてしまいます。難しいですね。

認知症になる前に

あなたは、死生観についてどのようにお考えですか?

認知症になると、自己判断が難しくなります。そうなる前に、あなたのお考えをぜひ紙に残しておいて頂きたいのです。

意思疎通ができなくなったらどうするか?

・いやがられてもご飯を口から入れてほしいのか
・口から入らなければ胃ろうをするのか
・その他延命治療は
・家か施設か
・おむつなどで拒否が出た場合、つなぎの服や車イスへの拘束はOKか
・亡くなってからはどうするのか
・家の荷物、財産など
・臓器提供は

認知の症状は、ゆるやかに行く方もいれば、どーんと一気に行く方もいて、本当にバラバラです。

いつ自分がどうなっても良いように、あなたがどうしたいかという意思表示をぜひしておいてください。

そして、この記事を通して、「認知症になったから老人ホームだ!」という考えに少し待ったと言わせていただきたいのです。施設に入れば安全ですが団体行動です。スタッフもバラバラです。人生の最期は、どこでどう過ごしたいのか、ぜひ、お元気な間にまとめておいてください。

終の棲家、あなたはどこで過ごしたいですか?

店長 やじこ

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