「どうすればセンスのいい子どもは育つのか」(目下試行錯誤中)
2月25日(雨、引き続き極寒)
この春で年長さんになる子を持つ友人たちが「ランドセル選び」の真っ只中にいる。私の界隈では土屋鞄が人気で、金額にして85,000円ほど。「高いねぇ」と言うと、よくわからないチャームがついているファンシーなものや、戦隊モノとのコラボのような「誰が選ぶの、、、」なものであっても60,000円はする世界のよう。今のところの結論は、だったら20,000円高くてもいいよねぇ、、という感じだ。
で、ここからが本題。親の素敵という感覚が絶対ではないけれど、「素敵なものを選べる眼を・感性をどう育めるのか」もっと平たく言えば「センスのいい子にどうやったら育つのか」というお話。
こればかりは正解がないし、何を持ってセンスがいいとするかも難しい。そして私もチャレンジ中の身だから答えを持っているわけではない。けれど、一つ言えることは、たくさんのモノを見てたくさんのコトを経て、自分なりの「これが好き」を見つけることからしか、始まらないと思う。そしてそれは自分の支えになるし、まさに自分らしさになる。
偉そうなことを言っておきながら、特別なことは出来ていないが、ムスメの食器は、いかにも子ども用というデザインのものは使ってこなかった。最初の最初は、とはいえプラスチックのお皿にしたが、それもパリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンで手に入れた、キリンとペンギンの図柄の、気に入りだっま。
大人のピクニック用に買ったものだが、わずかな期間、ムスメ専用となった。その後は早々にプラスチック製は卒業し、セラミックへ。強度が高い工業製品にすることで、割れ欠けに備えた。今までのところ、カトラリーが当たる音は気になるが、割ってしまったなんていうことは起きていない。ちなみに、昔々に好きで集めていたが今は出番がなくなった、iittalaのグラスとARABIAの食器たちが、ムスメの食卓を彩っている。
大人は少しずつ買い集めた繊細な作家ものがメインのため、さすがに3歳児に「一緒に」とは言えないが、使わなくても見ることでも育まれるものがあると思う。
「お料理に合わせて食器を選んでいるんだな」「色んな食器があるな」「直しながら使っているんだな(オットが金継ぎをしている)」という気配だけでも分かってくれた(と勝手に思っている)頃には、少しだけ大人と一緒のものをということで、ムスメにも箸置きを使う習慣を取り入れ、3人分の箸置きを選ぶ役目を任命した。いつも楽しそうに選び、その理由を教えてくれることが、食卓での会話のスタートとなっていった。もう少ししたら、お皿を選んでもらうのもいいかなと考えている。
そうやって、「使う」から始まり「(ある中から)選ぶ」に移行し、今後は色んな話をしながら、器を「買い求める」ことも一緒に楽しめる日が来ることを、心待ちにしている。