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メトロイド ドレッドが面白すぎるのをちょっと聞いてくれないか

・はじめに

メトロイドドレッドが面白すぎる。

面白すぎるのだ。タイトルと合わせて三回も言ってしまったがまだ足りないくらいだ。

今回はそのメトロイド ドレッドがオモロイドな理由についてその一端を書き記し、今後ZDRを訪れるであろう銀河のバウンティーハンター達への一助となればこれ幸いと筆を取ったのである。





・アクションの中のアクション -どんなゲーム?-


本題に入る前に軽くゲームのシステムに触れておこう。
異論はないなレディー?

メトロイドはいわゆる2Dアクションゲームである。

縦横にスクロールするマップを主人公サムスを操作しながら探索する。そして、その探索の中でサムスは次々と新たなアビリティを体得する。それは高い壁を登り、堅牢な門を破り、隠された抜け道を暴く。
また、この能力達は迫りくる強敵達に対して切り札となりうることもあるだろう。

メトロイドのこのシステムは(多少の外伝作品はあれど)ファミコンにて発売されたシリーズ一作目から全く変わっていない。それほどまでにアクションとして完成されているのだ。

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ゲームを評価する物差しは様々である。キャラクター、世界観、ゲーム性。
その中でもこのメトロイドシリーズはアクションというゲーム性をひたすらに突き詰めていると言えよう。
もちろん、キャラクターや世界観も魅力的だ。 
だが、何よりもただひたすらに磨き上げられた上質なアクションはプレイヤーを深く深く“ゲームプレイ”に引き込む。

これこそが真のアクションゲームの一柱、メトロイドなのだ。





・スマブラでおなじみ -主役はあのサムスです-

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そう、メトロイドの主人公はかのスマブラで大活躍中のサムス・アラン。
彼女を語らずしてメトロイドを語ることはできないだろう。
メカメカしいパワードスーツの中身が美しい女性と知って驚いた人も少なくないのではないだろうか?


今作、メトロイドドレッドはスマブラで魅せる彼女の魅力に惹かれた人にこそプレイして欲しい作品なのである。

最新ハードによって描かれるサムスの爽快なアクションはビーム、ミサイルやボムとスマブラでお馴染みの多彩な武器の迫力を最大限に引き出している。

そして、彼女のスマブラでは見ることのできない一面を見ることができるのも今作の魅力と言える。

異形・魑魅魍魎、蠢く未知の惑星において寸分の油断はサムスにとって命取りとなる。そんな異郷の密林、熱波、冷氷の緊張が続く世界を駆け抜ける。常に死地に身を置く瞬間瞬間にこそ彼女の真の美しさが輝いて見えるのだ。





・死地の中の死地、E.M.M.I.ゾーン -今作の特色-

さて、前項目においてサムスが様々な環境をミサイルが如く突破し活路を見出さんとすることをご理解いただけたと思う。

だが、そんなサムスすら凌駕する真の恐怖(ドレッド)が我が物顔で闊歩する死地がある。それこそが、E.M.M.I.(エミー)ゾーンだ。

E.M.M.I.(エミー)、正式名称は
『Extraplanetary.Multiform.Mobile.Identifier(惑星外多形態機動調査機)』
と今年で35周年となるメトロイドシリーズの歴史を思わせるほどに長い名前だがその説明くさい名前からも分かる通りE.M.M.I.は惑星調査用の汎用ロボットである。

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E.M.M.I.達は物語冒頭、銀河を脅かす可能性のある生物の潜む惑星を調査するため、サムスに先立って派遣されることとなる。

しかし、信号はロスト。サムスに与えられたミッションは惑星の調査とE.M.M.I.達の捜索となった。

かくして、緊張走る未知の惑星を踏みしめたサムス。
だがしかし、彼女を襲ったのは同じ銀河連邦のロボットであるはずのE.M.M.I.だった……

あらゆる環境に適応するべく作られたE.M.M.I.、もちろんそれはサムスの多種多様な武装も例外ではない。

立ち向かう術のないサムスは感情のない無機質な暗殺者から時に潜み、時に力の限り走る。そんな、心休まる時などあるはずがない死地の中の死地こそE.M.M.I.ゾーンなのだ。

だが安心して欲しい、舞台となる惑星ZDR全体がE.M.M.I.ゾーンではない。

通常のエリアでは持ち前の射撃、新たなに追加された体術をもってサムスのポテンシャルを申し分なく、それも爽快なまでに振うことができるだろう。

E.M.M.I.ゾーンはさながらスパイスといったところか。
通常のエリアとE.M.M.I.ゾーンの緩急が極上の恐怖、緊張を引き立てるのである。





・“死闘”してますか? -BOSS BATTLE-

最後になるがアクションゲームに欠かせないもの、ボスバトルについてだ。

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私が思う今作最大の魅力はこの一点に尽きると言っていい。

もうとにかくボスが強いのである。

「ボスなんだから強いのは当たり前だろう」

「それバランスが悪いってことじゃない?」

そんなレディー達の異論が聞こえてくるがもう少しだけ付き合って欲しい。

今作のボス達はみな恐ろしく強い。
正直にいうと初見時には調整ミスを疑ったほどだ。

プレイ中、思わず「嘘だろ」と口にしたのは一度や二度ではない。

だがリテイクを重ねるにつれて少しずつ答えが見えてくる。
どんな攻撃にも躱しかたが存在する。
どんなボスにも必ず攻撃の隙が存在する。

ここで断っておくが私はごく当たり前のことを言っている。
だが、よく考えて欲しい。その当たり前を作ることがどんなに難しいのか。

このゲームには“成長”が約束されている。
初見で勢いで勝ててしまうことなどほとんど無い。
かと言ってガムシャラにリトライする中で何がなんだがわからないまま勝ってしまうこともない。

繰り返しの中で動きを見切る、死力を尽くしたまさに死闘。プレイヤーがボスを“乗り越えた”時を除いて勝利を得ることはない。


君が強敵を打ち倒した時。
それは君自身の成長によって強敵を凌駕したまさにその瞬間なのである。


そのカタルシスはプレイしなければ味わうことのできない格別のモノだ。


窮地の中、ふと冷静に立ち返る。君の慧眼が見抜いた一瞬の好機にサムスはその多彩なアビリティをもって必ず答えてくれる。





・最後に

長々と語ってしまったがとにかく私の伝えたいことは“メトロイドオモロイド”ひたすらにそれについてのみなのだ。

何を隠そうエンディングを迎えたのがつい1時間前のことである。
その衝撃、覚める前に形にしなければと今必死にダッシュメレーの如くキーボードを叩いている。

このメッセージを受け取ったあなたに次のミッションを言い渡す。よかったらメトロイドドレッドをプレイしてくれないだろうか。

異論はないなレディー?



https://www.nintendo.co.jp/switch/ayl8a/






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