【128話】【ネタバレ】俺だけレベルアップな件【翻訳】
「答えは君の中にある」
「俺の中に?」
「選択は君に任せよう」
[メモリに保存されたデータを読み込みます] 「受諾しますか?」 (Y/N)
(メモリに保存されたデータか···。)
「……イエス。 受諾する。」
[データの読み込みに成功しました。]
次の瞬間、旬の体は光に飲み込まれていった。
目を開けた時には旬は空中に漂っていて、眼下には果てしなく続くモンスターの大群。
(なんてことだ!魔獣たちがこれだけ集まっているなんて!)
そのモンスターたちが一様に空を見上げていることに気がついた旬はその視線の先を見た
(何を見てるんだ?)
そこには紫の曇天に発光する大きな白い渦。
複数のその渦をモンスターたちは見上げていた。
(紫の空、数多の魔獣たち···。 ここは地球じゃないのか?)
アイスエルフ、ハイオーク、ゴブリン、巨人をはじめとする数々の魔獣たち。
ここに集まった魔獣たちがいっぺんにゲートの外に飛び出してくれば、人類に勝算はない。
しかし、彼らが対敵する対象は人間ではなかった。
魔獣が見つめる先の白い渦に亀裂が入った。
これから何が起こるかは
すぐ分かった
戦争
魔獣たちが力を合わせて銀色の兵士たちと戦っていた。
武器と武器がぶつかり、鎧の壊れる音が響いた。
喚声がすぐに悲鳴とうめき声になり、地面が赤く染まり始めた。
銀色の兵士たちは強かった。
魔獣たちが全滅するかのように見えた。
破竹の勢いで敵を追い詰めていた銀色の兵士たちが一人二人と動きを止め始めた。
「起きなさい」
(あれは···)
声の主の放った一言で、見渡す限りの魔獣が影の兵士となって立ち上がった。
(君主の領域に···影抽出だと!?)
(ということは···あれが本物の影の君主なのか?)
不滅死なない軍隊
魔獣たちの犠牲は決して死で終わらず、その血は暗く濃く染まって新しい力を得た。
(とてつもない数だ。俺とは比べ物にもならない )
倒れた魔獣たちは死の向こうから這い出て、銀色の兵士たちに向かって殺到した。
「銀の軍団」と「黒い軍団」が地上でごった返した。
轟音が轟き地軸が揺らいだ。
一方的な虐殺で終わるはずだった戦闘が再び戦争になった。
たった一人の登場が、戦争の運命を覆した。
馬に跨った影の君主が銀の兵士を八つ裂きにして戦場を駆ける。
突き出した左手から、支配者の権能が発動した。
(支配者の権能!)
影の兵士たちは破壊と修復を繰り返し、敵を蹂躙した。
君主が通り過ぎた場所はまるで嵐が吹き荒れたようだった。
魔獣たちの勝利、影の君主の勝利に見えた。
彼らが現れるまでは。
「可能ですか?」
硬く閉ざされたボス部屋の扉の前。
「中から凄い魔力が出ていますね···。 ここに水篠ハンターがいるんですよね?」
「はい、間違いありません」
駆けつけたハンタースギルドの最上が犬飼に尋ねる。
(魔力···水篠ハンターのじゃないわ。 じゃあ一体誰が···?)
しずくは不安そうに眉根を寄せた。
「二重ダンジョンですか···。 噂の実体を知ることができるかもしれませんね。水篠ハンターには借りもあることですし」
犬飼は旬の母親の入院していた病院での出来事を思い返した。
(水篠ハンターは二重ダンジョンをクリアしたのは自分ではないと言っていた。 それならどうしてまたここに来たんだ? 偶然とは思えないな···)
重厚な部屋の扉が開く。
「こ···これは一体···!」
「何だ?ここ?」
扉の向こうには激しい戦闘を物語るかのように、石畳みの地面が激しく壊れ、巨大な石像が破壊されて倒れていた。
「本当に···あったのか。 神像と石像が本当にあるなんて···!」
犬飼が驚きの声をあげた。
「これはどういうことだい。人間たちを招待した記憶はないのに」
「これもまた予測外のことだな」
「魔獣が···言葉を?
聞き間違えたんじゃないよな?」
「魔獣が人間の言葉を知ってるってこと?」
「静かにしなさい。 王の睡眠を妨げようとするとは。」
「王…?」
天使像の背後には、旬が立っていた。
「水篠ハンター···。 あそこで何してるんだ?」
声を発したメンバーの体がふたつに切り裂かれた。
「強い人間たち。王に捧げる最初の生贄としては十分だ」
※先週はまさかの休載で干からびそうでしたが、今回の作画見て納得しかしないですわ…
いや、むしろもう1週間くらいやすまなくていいんですか??
迫力ありすぎてすごすぎる…
旬の出番は少なかったけど…けどっ……最初のサービスショットがダメすぎr…ドキドキファラファラフェフェフェヒェエエエヒュッヒュッフヒャハァアアアwwwwwwwww
見たい方はカカペDLして読んでみてくださいね‼️
https://note.com/t_sololeveling
しかも最上さんと犬飼さんでてきて最高😭
さて、来週は3日更新の予定ですね‼️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?