【140話】【ネタバレ】俺だけレベルアップな件【翻訳】
「じゃ、最後の仕上げにDFNに帰ろうかな。 …やれやれ」
病院で諸菱明成に命の神水を飲ませた旬はウインドウを開いた
SKILL
影交換LV.2
職業専用スキル、マナ不要
指定した影兵士との位置を交換できます。
交換後は3時間の待ち時間が過ぎてから再利用することができます
待機時間はスキルレベルにより異なります。待機時間 1時間54分11秒
「1時間54分だから···。 あと2時間は何するかな。いざ暇になると、やることなくて困るな。連絡する人もいないし」
そう言った直後、顔を赤らめる1人の女性が旬の脳裏を掠めた。
「あーあ···どこか未発見のダンジョンでもなきか探してみるか」
一つため息をついて旬は歩き出した。
月明かりの差し込む静かな寝室。
夜中に突然目を覚ましたクリストファー・リードは、ガウンを羽織って寝室を出た。
暗い廊下を歩いて違和感に気付く。
(……静かすぎる)
1人用の丸テーブルの上の、飲みかけになっていたワイングラスを手に持ったかと思うと、そのまま床に落とす。
床に落ちたワイングラスは予想された破裂音を発することなく無音で割れて中身を床にぶちまけた。
(グラスが割れたのに何の音も聞こえない。
何が起きてるんだ?)
「誰だ」
誰もいない空間に向かって発した言葉に、返事はない。
ふと、副局長の言葉を思いだした
「助けが必要な場合はこちらにご連絡ください。 日本のハンター協会長、ミスター後藤が彼を紹介してくれます。」
(まさかこの状況を予見したのか)
見下ろす階段の下、先ほどまで何もなかった空間に突如1人の人物が現れた。
肩まである金色の髪にロングコートの男。
現れたのは1人ではなかった。
クリストファー・リードの背後に2人の人影。
「誰だお前ら」
「そのように人間の便宜を図ってばかりでは何もできはしませんよ、光輝の破片よ」
(魔獣語!?)
「いったい何を言ってるんだ!」
「シイッ······君に話してるわけじゃあありません。奴につながっているから話しているだけです」
顔の前で指を立て、その男はほくそ笑んだ。
「何がおかしい?」
「少なくとも、お前らのうちの一人は俺の手で死ぬことになる」
強烈な熱気と光を発して、クリストファーリードの体から炎が上がる。
「霊体化?」
「人間が霊体化を?」
後ろにいた2人がそれぞれ感心したように呟いた。
「死ね、この畜生め!」
原型を留めない変身を遂げたクリストファーリードが目の前の男に襲いかかった。
STATUS
名前 : 水篠旬
Lv.122 職業:影の君主
称号:悪魔ハンター(他2)
HP 65,230
MP:115,160 疲労度:0 筋力:292 体力:281 敏捷 305 知能:310 感覚:277 AP:0 物理ダメージ減少65%
SKILL
パッシブスキル:(不明) LV.MAX
根性LV.1、短剣LV.MAX
アクティブスキル:疾走LV.MAX
殺気LV.2、乱刀LV.MAX
短剣殺到LV.MAX、隠密LV.2
支配者の権能LV.MAX
【職業専用スキル】
アクティブスキル:影抽出LV.2、影保存LV.2、君主の領分LV.2、影交換LV.2
ITEM [着用したアイテム] 赤い騎士の兜(S)、悪魔君主のイヤリング(S)、悪魔君主のネックレス(S)、悪魔君主の指輪(S)、求道者の上着(A)、求道者の将監(A)、求道者の下衣(A)、求道者の靴(A)
旬は後部座席から外を見た。
沿道には多くの人々がひしめき合ってこちらを見ている。
「ここに集まった民衆はみんな水篠ハンターを一目見ようと集まってきました。 正確な数字は分かりかねますが、10万人を超えるものと推測されます。」
旬の乗っているセダンはVIP専用車。
まるで大統領でも乗せているかのように前後に護衛車両を何台も並べて、車はゆっくりと民衆の前を通り過ぎていく。
(DlFNで過ごすのも今日が最後か)
「王よ, 多くの国民が主君に心より敬慕の意を表しています 王様も手を上げて民に応えるべきではございませんか」
ベルが顔だけを出して旬の耳元に囁いた
「ベル、ちょっと黙ってろ」
その後乗り込んだ飛行機のファーストクラスの座席で、旬は不機嫌な声を上げた
「飛行機で隣の席に偶然にも知り合いの顔が座っている確率はどれくらいでしょうね…。
まさかこれを偶然だと言い張るんですか。」
「そう思っていただけたらラッキーですが···そうもいかないでしょう?」
旬の不機嫌をものともせず、隣の男は穏やかに笑った。
「またお会いしましたね、アダムホワイトさん。」
「たった一度お会いしただけなのに私の名前を覚えていてくださったんですか。 またお会いできて光栄です」
(裏でベルが教えてくれただけなんだけどな…)
アダムホワイトを見つけた時のベルの慌て様を思い返して苦笑いする。
「君主!アダムです! アダムホワイト! 今度は名前を間違えないでくださいよ!王の威厳が揺らいでしまいます!」
「交渉は決裂したのではなかったですか?」
「連絡もなしにこうしてお伺いするのは失礼だとは承知しています。ですが折り入って申し上げることがあります。」
「まさかアメリカもS級ゲートを防げないとか…」
「あ! いいえ、その件は既に解決されています」
「ご覧になりますか?」
アダムホワイトがノートPCを開いて見せる
そこには何人もの消防士が吹き上がる炎の前で消化活動にあたる姿が映し出されていた。
『何をしても鎮火できない! 』
『普通の火事じゃない! 』
『おい、そこ! 退け!炎にわずかに触れただけでも炭の塊になるんだぞ!』
『どうなってる! 支援は?!支援はいつ来るんだ!?』
「この映像は何ですか」
「ここ···この後の部分をご覧ください。
火災を起こしたのはクリストファー·リード。 国家権力級ハンターの一人です。
彼が起こした火を消すのに千八百人の消防士と十四人の最上級魔法系のハンターを動員しました」
「これほどまでの火災となれば戦闘があったということですよね。ではクリストファーは」
アダムホワイトは沈痛な面持ちで頷いた。
「私たちも信じられませんが、殺害されていました」
PCには胸に風穴を3つ空けられて瓦礫の中で息絶えたクリストファーが映し出された。
「そしてこれが、ハンター管理局で最も有力な容疑者として考えている人物の写真です。
アダムホワイトが胸ポケットから取り出した一枚の写真。
直後、アダムホワイトは自分の身体が浮き上がる感覚に襲われた。
「え?」
「ガハッ!!」
支配者の権能でアダムの体が床から離れ、アダムホワイトは見えない手で首を絞められたまま宙に浮いた。
PCは握りつぶされたように一瞬でグシャグシャになった。
「これが何かのいたずらなら···あんたは二度と両足で歩くことはできないぞ」
PCを拳大の大きさまで潰して、旬が氷のように冷たい声を出す。
離れたところに座っていたアダムホワイトのSPが慌てて席を立った。
「やめろ!!くるな!!」
締め上げられた喉から、アダムが必死に部下に指示を出す。
「写真の中の人物はダンジョンから出現しました! あなたが考えている人ではない可能性があります!」
「ダンジョンから···?」
「彼の魔力波長は魔獣たちのものと同じで、いきなり我々のS級ハンターを攻撃しました。
数ヶ月前のハンター管理局爆発事件を覚えていますか? 全世界が騒いでいたあの事件です」
アダムが必死に伝えるその間にも、首はどんどん締まり、顔色は青ざめていく。
「…それが父が起こした事件だと…?」
座席のアームレックに置いた指をコツンと叩くと、解放されたアダムホワイトが首を押さえながら続けた。
その顔はまだ青ざめ、呼吸は激しく乱れている。
「彼はこちら側のハンターを打ちのめして姿をくらましたその後、ハンター管理局が極秘裏に追跡しましたが···まるで蒸発でもしたかのように証拠は何も見つけられませんでした。
水篠ハンターのお気持ちは理解できます。
しかし確かに、彼は容疑者として指名されるだけの要件を全部備えています」
「じゃあ、あえてこの写真を俺に見せた理由は?」
「国際ギルドカンファレンス。
世界各国の有名ギルドの代表が集まる今回のカンファレンスで、アメリカハンター管理局の上層部が彼の手配書を配布する予定です」
「これ以上捜査を秘密裏に進めることはないということです」
アダムホワイトを睨みつける旬の目が一段と細められた。
※え?…え??
カカペさん??
まってまって!!!
旬がDFN離れる時にスーツ着てる設定どこいったの!?!?
小説のまま進めて欲しかったぁぁああああ😭😭😭😭
そんな…そんな……
私はクリストファーの上半身裸のうつ伏せ寝なんかで騙されないんだからぁぁぁああああああ!!!!!!
↑
しっかり拡大して見てた人
それにしてもベル可愛いな。
なんかもう旬の第二のおかんやんwww
次回は2月25日更新予定ですね!
※ 友人のたこさんが韓国のkakaopageのダウンロード方法を掲載してくれています。
違法サイトはフィッシングサイトでもあり危険ですので、先読み希望の方はお試しください。
ただし実行は自己責任でお願いします。
https://note.com/t_sololeveling
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