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常識を覆す:日本でチップをもらった私の経験から考える

金沢で民泊を運営していた頃の話をさせていただきます。

日本にチップ文化は存在しない——これは、多くの人が当たり前のように思っている「常識」ですよね。でも、その常識が覆される経験を、私は何度もしてきました。


予想外の感動:外国人旅行者からのチップ

私の民泊は、決して豪華なものではありませんでした。むしろ、採算度外視で格安な料金設定をしていました。ただ一つこだわっていたのは、「おもてなし」の心です。

毎日のように金沢駅まで送迎を行い、年間で約300回も足を運びました。全て一人で、掃除からコミュニケーションまでを担当していました。そんな中で、思いがけない出来事が度々起こったのです。

それは、帰国する際に「これを受け取って」と、チップを渡してくれるお客様の存在でした。

チップの本質的な意味を考える

ここで立ち止まって考えてみたいのです。チップとは何なのでしょうか?

それは単なるお金のやり取りではありません。「期待以上のサービスへの感謝の証」なのです。相手の心遣いや努力を認め、それに対する感謝を形にする。

この文化の本質は、実は日本人の価値観とも通じるものがあるのではないでしょうか。

新しい視点:「日本になじまない」は本当か?

よく「チップは日本の文化になじまない」という声を聞きます。
しかし、私はこう考えます:

  • サービス業従事者のモチベーション向上につながる

  • 真心のこもったサービスへの正当な評価になる

  • 異文化理解と国際化への一歩となる

大切なのは、「なじまない」と決めつける前に、その本質的な価値を見極めることではないでしょうか。

まとめ:文化は進化する

私の経験は、「日本にチップ文化は存在しない」という固定観念を見直すきっかけとなりました。文化は固定的なものではなく、良いものを柔軟に取り入れながら進化していくものです。

チップ文化の導入は、単なる制度の問題ではありません。それは、「感謝の気持ちを形にする」という、人間として普遍的な価値観の表現方法の一つなのかもしれません。

皆さんも、「当たり前」と思っている常識について、たまには立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか?

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