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消費期限に「腐る」という補助線を引く
今少し思いついたので。
感情に消費期限があるか?という問いだとかなり抽象的で、「感情に消費期限があるのなら生きていく意味など僕にはない」というフレーズはとても極端に見える。
じゃあ消費期限とは具体的に何?と考えてみる。
消費期限は、食べ物が食べられなくなる時、腐る時。つまり感情の消費期限は、感情が腐る時。
歌詞の中では牛乳になぞらえられているけれど、たとえばこれが生肉とかだったらもっとわかりやすいのかもしれない。(歌詞にはならないけど)
今抱いた新鮮な感情が、時間が経って変質して、グジュグジュとして異臭を放つようになったら…確かに「生きていく意味などない」「ずっとこの(新鮮な)感情のままでいたい」と思うのもわかる。
そして、牛乳はちょっと違うけれど、たいていの生鮮食品は、生き物が死んでいる状態。死んでから食べられる期間が消費期限で、それが過ぎたら変質して、生きている人にとっては食べられなくなる。それが死んだものの物理法則。
だから、感情に消費期限がなくて、ずっと変わらない感情のままでいられるということは、「生きている」証そのものなのかもしれない。もし感情に消費期限があるのなら、その人は生きながら死んでいるのかもしれない。心が死んでいるのかもしれない。
心を死なせながら生きるのなら、そんな生には生きていく意味はない。と、そう読めるかもしれない。
これは今の思いつき、一つの読み方。