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アクセルとブレーキ

急に空気が冷たくなり、乾燥し始めるこの時期になると、
TVやネットなどで『免疫力アップ!』などの記事を見かけるようになります。

と書き始めたら、
なんだかちょうど一年前にも同じようなこと、書いていましたねww

多くの人が間違えている 「免疫力アップ!」などに使われる 『免疫力』 の本当の意味は、
以前のこちらの記事で確認していただくとして…、

アクセルとブレーキを同時に踏み込む?

私たちに備わった
いらないものを排除したり
いらないものと戦って殺したり
という力自体が損なわれる理由というのは いくつかありますが、

そのうちの一つで、
私の周りで多くの人がやっているのが、
車で例えると アクセルとブレーキを同時に踏み込むこと。
なんのこっちゃ??? ですよね…。
でも、これ本当に多くの人がやっていて、
“わざわざ” 自分の防御力を落としている人 けっこう多いんですよ~。

“非自己”という侵入者たち

細菌など微生物など いわゆる“非自己”とよばれる
体にとっては脅威となる侵入者が体に入ってきたり、
癌などの突然変異の細胞などが体内で作られたときなどに、
体は危険!と感じそれをまずはなくしてしまおうと、処理をしようとします。

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その処理の仕方は、色々あって、
貪食細胞がパクパク食べてしまったり、
酵素などを使って溶かしたり破壊したりしてしまったり、
免疫細胞たちが殺傷したり…

それらは白血球だの ほとんど血液中にいるチームなので、
まずは侵入者がいる場所に、その処理班たちを送りこもうとして、
そこに血液を集めようとします。

当然、血液が一気にその場所に集まるんだから、
その場所はズキズキしたり、熱をもったり、赤くはれたりしますよね。

それは単に、
体に入らない侵入者たちを処理しようと処理班たちが頑張っている証拠に他なりません。

相反する指示に戸惑う身体

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あなたの体が元気で、
戦う力(処理する力)がまだあるよ!任せておいて!
と言って頑張ってくれているのに、

そこで、あなたが、
「あー、なんかズキズキしてきたー!」「痛い!」
「きゃー、腫れてきちゃったーーー!」
とあわてて解熱鎮痛剤を飲んだらどうでしょう?

せっかく体は頑張ろうとしてくれているのに、
解熱鎮痛剤で体は一気に冷やされ、
血管は細く絞られ、
戦いの場所まで思うように出動することすらできません( ノД`)シクシク…

つまり体は やばい! と感じて 戦うモードになり アクセルいっぱいに踏み込んでいる状態なのに、
自分で、休め!戦わなくていいから! といって薬を飲んで急激にブレーキを踏み込む。

自ら戦う力を損なわせている?

そしたらどうでしょう?
体は戦おうにも戦えず、
それが何度も何度も阻害されたら
あ、もう危険な侵入者が入ってきたって戦わなくていいのね! と
完全にスネスネモードになるか、
危険と感じて出動アラートを発出するレベルを極限までさげようとするか
になりませんか?

そうやって自らの戦う力をどんどんと弱体化させているだけ。
そうやって痛めつけた戦う力を
自分勝手に 今戦う時だから! と奮い起こさせようとしたって、
思うように動いてくれなくなっているのは当たり前の話です。

体を信頼しゆだねる

カロナールなどの解熱鎮痛剤を片手に
ワクチンを接種しに行ったり…

普段から頭痛だ生理痛だと言って鎮痛剤を常用したり…

それが体にとって本当にどういう意味があるものなのか
理解してからの選択だったらいいのですが。。。

せっかく免疫が発動してがんばってるところに
痛いのだるいのつらいのイヤ!って言って
薬で止めて邪魔してみたり、
かと思えば、
パンデミックだからとか風邪っぽいからとかで、
急に「免疫発動して~!」と頼ってみたり
免疫にしてみたら、もぅ、どうしたらいいの?ですよ。。。

体は絶対に間違えない
そこには、熱が出ている意味、痛みが出ている意味
が必ずあるのです。

きちんと俯瞰して見て、
自分の体を信頼し、仲良くなれるといいですよね。

体が思い通りに動いてくれるようになるのはそれからの話ですね。


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