マヌカハニーをオススメしないワケ④
ここまで、私がマヌカハニーをオススメしないワケをいくつかご紹介させていただきました。
❶マヌカハニーの抗菌性と言われるメチルグリオキサールの危険性について
❷需給バランスのおかしさについて
❸環境ホルモン問題
今日のトピックは、
マヌカハニーはマクロファージのToll4様受容体4(TLR4)を刺激して炎症を引き起こすことにあります*¹。
マヌカハニーが炎症を引き起こす?
ヌカハニーが炎症を引き起こす?
炎症を抑えるために免疫力を付つけるためにマヌカハニーを食べるんじゃないの?
と思われる方が多いかもしれません。。。
今日の話は1話目と同様、
体のことについて勉強をしたことのない方は、
もしかしたら少し難しいかもしれません。
その場合はふーんこんなことが起こるんだ!程度で大丈夫です!
先日、とあるSNSで、妊婦の方がこんな投稿をされていたのを見かけました。
ようやく妊娠8ヶ月。
わが子に会えるのもあともうちょっと!
この時期は、コロナに加え、風邪やインフルエンザも怖いけど、
妊婦は風邪薬も飲めないので、
今年はマヌカハニーで対策!
毎日3スプーンづつ食べるといいみたい。
だからたくさん買ってきた!
とマヌカハニーを10本くらい写した写真とともに投稿されていました(;^_^A
そもそも、妊婦になると保護ホルモンのプロゲステロンが上昇し、エストロゲン濃度が低くなるため、
感染症にかかりにくいというデータが出ています。
COVID19に関しても、妊婦さんは死亡率が実に15倍低くなっているそうです*²
今日の主題に戻りますが、
マヌカハニーをオススメしないワケが、
マヌカハニーはマクロファージのToll4様受容体4(TLR4)を刺激して炎症を引き起こす*¹
ことにあるとお話ししましたが、
このTLR4はエンドトキシンが作用するレセプター(受容体)と言われています。
つまり、エンドトキシンと同様の作用をします。
エンドトキシンは全身に炎症を引き起こす立役者。
世の中ではこのエンドトキシンは、「免疫を刺激」という言い方をされますが、
以前もお話しした通り、
免疫を刺激する=炎症を引き起こすということです。
免疫を刺激して免疫アップする=健康 ではありません。
本当の意味で、「免疫力が高い」というのは、症が起こらずに生命場がきれいに掃除をされる状態のことでしたよね。
「免疫を高める」ために、「免疫力をアップさせる」ために、
炎症を引き起こす原因となるマヌカハニーを食べる必要はないのでは?
ましてや、妊婦さんは…炎症を引き起こすマヌカハニーを食べるのは…(;^_^A
これが私がマヌカハニーをオススメしない理由の四つめの理由です。
<参考文献>
*¹ J Leukoc Biol. 2007 Nov;82(5):1147-55.
*² J. Reprod. Immunol. 2020;142:103180