NPOの起業家たちに共通していること
ジャンルを選んで寄付するsolioの代表の今井です。今年2月、僕はゼミを開いてNPOの起業家に講義する機会がありました。
NPOにもスタートアップと同じようにステージがあると思っており、シード、アーリー、ミドル、レーターと分けられると思っていて、それぞれの時期の課題などをまとめて話したり、その一つ一つの時期にどういった経営課題が出てきて対処する必要があるのか、また資金調達はどのように行っていくかなどを話すことがありました。10人ほどのクラスに13人ほど参加してくれて、僕にとっても起業家と交流して学びをシェアできたのは良い経験でした。
その中で、NPOの起業家で共通している部分があると感じています。それは
「社会課題」の手前で挑戦している
原体験がある
競合意識がなく、誰とでもノウハウシェアをする
だと思います。
1.「社会課題」の手前で挑戦している
国や自治体、企業など課題発見しておらず、また福祉制度にもなっておらず、受益者からもお金が取りづらい領域での支援や仕組みを作ることをNPOの起業家はしようとしていると思います。
課題があっても、誰も何も手をつけない、事業化しないには理由があったりします。福祉や若者支援の領域で行政から事業委託費等が出る事業も既に当りしますが、制度から抜け漏れていたりするところはお金になりにくいため、誰もすることができない、ボランティアでしかアクションを取ることができない。
そういった領域で課題を見つけて挑戦していくのがNPOの起業家です。事業としてお金にならない、それは継続が難しい領域ではありますが、寄付やクラウドファンディング、それ以外の方法等でも資金調達して問題解決のモデルを作り政府に提言して事業化することも最近では事例としてよく見かけるようにもなりました。
2.原体験がある
1をやり始める、継続して課題に取り組むNPO起業家は多くいます。その背景には、自分自身が課題の当事者という原体験があります。例えば、僕の場合はひきこもりを10代の時に経験していたり、起業家によっては耳が聞こえないことや家族の誰かが被害を受けていたり。
そのため、金銭的なハードシングスやその他さまざまなことがあったとしても数年間、仲間を集めつつ乗り越えてきているNPO起業家は多いように思います。現に、ゼミのメンバーも創業して間もない組織もありましたが、組織的には規模として大きくなかったとしても、数年間熱意を持って取り組んでいる起業家が多くいました。
この原体験があって、継続できたり取り組める胆力があるような起業家も多いと感じています。
3.競合意識がなく、誰とでもノウハウシェアをする
もう一つあるとするなら、ビジョンややりたいことなど共感し合っていることが多いので、事業フェーズに応じて経営や事業のノウハウなどお互いにシェアすること多いと感じています。
特にスタートアップや通常の起業と違って、市場にならない分野に挑戦しているので金銭的なハードシングスが多かったり、事業を作る上でも発見されていない課題に対処することもあるので様々な知見が必要です。そのため、経営のノウハウ以外にもお互いにアドバイスしたり、力を仮あったりすることなどは一般的な業界よりも多いのではないか、と仮説を持っています。
この3つの特色を持つのがNPOの起業家だと僕は感じていますが、NPOをやる意味で多くの起業家は寄付を集めることに困難さを抱えています。solioは既に1000万円近くの寄付を様々なNPOに支援をして行っていますが、その上で大切なのが継続寄付です。
継続寄付は少額からでも長期的な支援や仕組みを作る力になります。500円や1000円という少額な寄付は「意味がないのではないか」と思われがちですが、全然違います。
ぜひ今まで寄付したことがない方も、solioを通じてジャンルを選び、寄付を始めてみませんか。
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