楽しく仕事をしつつ、成功する人、すごく稼ぐ人の共通点
についての仮説に過ぎないんですが(笑)ちょっと思いついたので、まとめてみます。
楽しく仕事をしつつ、成功する人、すごく稼ぐ人の共通点は、
独自の『世界観』を持っている
それをうまく表現できる『道具』を使っている
作った成果物を『販売』している
だと考えています。
まとめると当たり前のような印象ですね。しかし多くの人は 2.『道具』の発見でつまずいていると考えています。
そして 2. がうまくいっても、その段階でいろんな理由から 3.『販売』を試そうとすらしない人も多いと思われます。
一つ一つ説明します。
1. 独自の『世界観』を持っている
まず『世界観』はほぼ誰もが持っている、と僕は考えています。
「生まれながらに誰もが天才」(たまたまそれが発揮できていないだけ)という話をたまに聞きますが、趣旨にはおおむね同意で、人それぞれの「世界観」もまた天から与えられた才の一つだと思います。
なぜ『世界観』か? それはただ「優れた商品」よりも、人は「独自の世界観」を持つものに強く惹かれるからです。
Appleはパソコンやスマホを売っているわけではありません。「Appleという世界観」にみな惹かれています。ラーメン二郎はラーメンを売っているわけではありません。「ラーメン二郎という世界観」を味わいたくてジロリアンは足を運んでいます。
スタバにしても、新海誠監督の映画にしても、星野リゾートにしても、どれもその独特な『世界観』が好きでみんな何度も触れたくなるのです。
これは僕自身も長くフリーランスをやってきて、その中で特に「展示会」に出展していた時に声をかけられて印象に残ったのが、以下のような言葉でした。
なんか独特の切り口で面白い
個人でxRとかやってる人初めてみた!
この世界観、なんか好きですよ
そしてこういうやりとりをした方とその後仕事になることが多いです。彼らは僕の能力や実績を見て声をかけたり依頼したというより、僕個人の独自性、『世界観』が気になって声をかけてきているのでした。
ただ『世界観』が重要だといっても1つ問題があります。それは、
自分で自分の持っている世界観がどんなものなのか自覚しづらいこと。
これは自分の「好き」や「得意」を頭で考えるだけでは見つからないのと似ています。自己啓発本が批判される理由の1つは、「読んだだけでわかった気になって行動していないから」です。
なので脳内で想像するだけでなく成果物として外に表現して、人から「なんかコレ良いっスね」「この世界観、好きですよ」というフィードバックをもらう必要があります。
2. 世界観をうまく表現できる『道具』を使っている
人が持っている『世界観』は何かしらの手段、つまり『道具』を用いることで外に向けて表現することができます。
ここで言う『道具』とは、たとえば絵を描く人ならイラスト、ポスター、鉛筆、絵の具、iPadだったり、料理をする人ならパン、ラーメン、カレー、そばなど。つまり『世界観』を表現するツールや行為といった幅広い手段を指します。
冒頭で書いた「多くの人は『道具』の発見でつまずいている」というのは、どんな『道具』が自分の世界観を表現するのにベストか?が最初はわからないからです。
たとえば、実は創作的なパン作り能力がある人がラーメンを作っていたら、その人の真価は発揮されません。ラーメンもそこそこ美味しいんだけど、なにかが足りない。「チャーシューに凝ってみるかな」「しょうゆじゃなくてトンコツもやってみるかな」などと工夫してみるけどあまり変わらない。
当然、ラーメンを食べにきたお客さんが「あんたはラーメンじゃなくてパンを作るべきだよ!」なんて言ってくれません。
魅力的な『世界観』を秘めていても、それを表現するのにある程度は適した『道具』を使っていなかったら人には響かないし、まともなフィードバックが返ってきません。しかもその『道具』に出会えるかはほとんど運です。
今回の投稿で一番言いたいのはこの部分です。
だからこそ、自分が今やっている分野での工夫はもちろん、それを飛び越えて「試行錯誤」しなければ最高の『道具』は見つからない。
出会えるかどうかが運だとしたら、その確率を増やすのは行動です。
ずっとキャラクターの絵を描いているけど、なにかが足りない。そんな時は、好きな動物の絵を描いてみるとか、昔旅行に行って印象に残った風景を描いてみるとか。あるいは絵にストーリーを足して漫画にしてみたり、絵を動かしてアニメーションにしてみたり。そんな試行錯誤です。
1.『世界観』と 2.『道具』は行ったり来たりして探ります。そもそも自分の『世界観』自体もよくわからないから、『道具』で一旦表現してみて、人のフィードバックをもらうんです。しばらく試してみたけど「なんか違うな」と思ったら、また『道具』を変え、表現を変えてみてください。
気をつけてほしいのは、先に「ニーズがありそうか?」から始めないことです。
お金を儲けたいからニーズから入りたい、という気持ちはわかります。特にあなたがビジネスマンとして生きていきたいのなら間違ってはいません。「とにかく金を儲けたい」なら、むしろニーズ、もっと言えばインサイト(人々の秘めた願望)から始めたほうが良いでしょう。
ただ、この記事のタイトルは「楽しく仕事をしつつ、成功する人、すごく稼ぐ人の共通点」です。
あくまで、あなた自身がスタート地点 です。
クリエイターとして、あるいは「会社員とは違う、個人としてできること」として何かを見つけたいなら、ニーズのようなあなたの「外」にあるものではなく、あなたの「内」から始めるべきです。
内側から溢れてくるものは何なのか?を探るように、行動し発信しましょう。そしてフィードバックをもらいましょう。
このフィードバックはたくさんの人にもらう必要はありません。極論を言えば、一人から「なんかイイね!」をもらえたらOKです。その時点で、「自分だけで脳内で妄想していた」から、「一人のフォロワーが付いた」に変わるからです。これは些細なようでいて、重要な一歩です。
ポイントなのは、あなた以外の他者に『世界観』が伝わるかどうかを確認することです。伝わるような『道具』を選べたか、を確認します。表層の見え方を変えてください、という話ではありません。自分の中に秘めた何かが、より人に伝わりやすくなった、そのような反応がもらえるようになった、かが判断ポイントになります。
可能であれば、その一人のフォロワーに「この成果物に触れて、どんなところがイイと感じましたか?」と、『世界観』の片鱗についてヒアリングしてみるとさらに良いですね。そうやって他者に自分の『世界観』を言語化してもらってください。
自分の『世界観』というものは、そうして初めて自分で認識することができるのです。
成功するのがなぜ難しいのか、それは「ニワトリ・タマゴの関係」にあるからです。
「ニワトリが先か、タマゴが先か」という話を聞いたことがあると思います。『世界観』と『道具』の関係にしても同じで、一応順番つけて書きましたが、世界観がハッキリしてから道具を選ぶ、といった明確な順番があるわけではありません。
『道具』をアレコレ試すうちに『世界観』が少しずつ見えてきた、自分の好きなものを友人に語っていたら『世界観』の輪郭が見えてきたので、それを元に『道具』を選び直した、などさまざまな登り方があります。
今回挙げている1〜3にしても、それぞれを行き来して修正を繰り返すことで少しずつ前進が見込めます。一足飛びに成功できるわけではないので、そこで挫折してしまう人も少なくないでしょう。
だからこそ「好きなものをやろう」とよく言われるのだと思います。
3. 道具で作った成果物を『販売』している
自分の内側にある『世界観』らしきもの、それを表現するべく何らかの『道具』で表現して、「なんかイイね!」と一人でも言ってもらえたら、次はその成果物を『販売』しましょう。
2. で「一人でいいからフォロワーを得よう」と書きましたが、ここでの『販売』も同様で、価格の高い安いがポイントではありません。
無料ではなく有料で売ってください。
価格は100円などで構いません。
もちろん専門的なコンサルティングなどでしたらもっと数万とか数十万円の値付けをして構いませんが、まずは「儲けよう」というより、「有料にしたけど、売れる」ということを確認するほうが重要です。
この 3. にきて初めて、経済面のトライをします。
繰り返しますが、記事のタイトルは「楽しく仕事をしつつ、成功する人、すごく稼ぐ人の共通点」なので、いくら楽しいことしていても、仕事として稼がないと豊かにはなりません。
ここで踏み出せずに、「誰もお金なんて出してくれないな」と決めつけて、趣味や無料の段階から進めない人も多いです。100円でもいいから、値段をつけて誰か見知らぬ人がなぜか買ってくれた!という体験をするのがとても大事です。
アメリカでは子どもの頃に「レモネードを売る」という体験をすることがあるそうですが、日本ではそのような『販売』を若い頃に経験する機会が非常に少ないです。アルバイトをすれば少々経験ができますが、それでも
企画
設計
制作、製造
販売路の確保(どこに店舗を出すかなど)
販売(対面で値段をつけて売る)
といったビジネスの流れの中で 5.の一部 しか体験できません。アルバイトをしないで就職した人は、それすら経験せずいきなりビジネスに関わることになります。
「自分で考えて、制作して、お金をもらって売る」までをひと通り経験することは、非常に得るものが大きいです。今ではオリジナルのハンドメイド製品を販売できる『minne(ミンネ)』のようなサービスや、手元の服やグッズを販売して 5. を手軽に体験できる『メルカリ』といったサービスがあるので、ハードルがとても下がりました。
自分の『世界観』をなんとなく感じていて、それを表現できる『道具』もなんとなくはある、という状態なら、ぜひ『販売』にもトライしてみてください。
もちろんこれだけで「もう成功だ!」というほど単純ではなくて、次には「値段つけて売ってみたけど見向きもされない…」といった現実に直面することはあります。それにも色々と考えられる原因と対処法があります。
今回は長くなったのでここまでにしますが、作ったものを販売する経路、『販路』『チャネル』といったものについてまた解説する記事を書こうと思います。
今回の記事の最大のポイントは、『世界観』があろうとも『道具』の選択をミスったまま愚直に努力しても身を結ばない、という話でした。
最後に『道具』の探し方の要点を、シンプルかつ具体的にまとめました。
『道具』の探し方
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