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Cookieレス時代を乗り越える!進化するCriteoのオーディエンス特集
Criteo=リターゲティング
この印象がとても強いですよね。しかし、今ではリターゲティング以外の配信手法が数多くあります!
Cookieの利用制限に伴い、これまでCriteoをリターゲティングのみで配信している場合は、確実な成果を得るために、顕在層を獲得に結びつけると同時に、サイト未訪問の新たなユーザーにアプローチしていくことが重要です。
そこで今回、新規ユーザー向けの主要な6種類のオーディエンス配信について、事例とともにご紹介します!
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Similar Audience(旧CCA):アカウント単位での拡張配信
🎯目的
新規顧客の獲得を増やす
💡ポイント
リターゲティング以外のオーディエンスの中では最も高い獲得効果が見込める
CVデータが豊富にある「EC」や「人材」など多品種を扱う商材で相性が良い
リーチ率20%以上のアカウントは導入を推奨
📢配信事例
▍案件概要 ①
ビジネスモデル:BtoB SaaS
コンバージョン地点:資料請求
検証内容:Similar Audience導入前後の【クリック単価】【獲得単価】の比較
検証期間:1か月
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アカウント開設時はリターゲティングのみで配信。しかし、オーディエンスリストが少なく成果が思わしくなかったため、Similar Audienceを開始。
オーディエンスリストが増加し、クリック単価は改善。また、非リターゲティングのオーディエンスで獲得数が5倍に増え、獲得単価が改善。
▍案件概要 ②
ビジネスモデル:EC(アパレル)
コンバージョン地点:商品購入
検証内容:Similar Audience ゴールデンセットアップ導入前後の【獲得数】の比較
検証期間:1か月
💡ゴールデンセットアップとは?
「サイト来訪0日〜400日」のユーザーリストをリターゲティング以外の配信に追加する設定。この設定を追加すると、リターゲティングでリーチしきれていないユーザーへの配信を補完できます。
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Similar Audienceを配信をしていたアカウントでゴールデンセットアップを追加設定。
獲得数は3倍に増加。Similar Audienceの配信金額を1.5倍と、配信量が増えたことも起因しているが、比例して獲得数も増加した。
Look a like Audience:ユーザー単位での拡張配信
🎯目的
指定したユーザーリストや、ユーザーの行動履歴をもとにした拡張配信
💡ポイント
拡張対象のユーザーの行動履歴には、例えば
「商品購入」「リピート購入」「カートで離脱」「商品詳細ページを閲覧」獲得を目的に配信する場合「商品購入」をベースにした拡張配信がオススメ
Similar Audienceとは拡張モデルが異なり、並走した際のユーザーの重複率は5%未満。並走配信してもオーディエンスが被ることはほとんどない
📢 配信事例
▍案件概要 ①
ビジネスモデル:EC(ホビー)
コンバージョン地点:商品購入
ターゲティング設定:「CVユーザー」の拡張オーディエンス
検証内容:Look a like Audience、Similar Audience、リターゲティング
3キャンペーンにおいて、未購入者の【獲得単価】を比較検証期間:3か月
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未購入者を効率的に獲得に結びつけるため、「CVユーザー」の拡張オーディエンスを配信。
獲得単価は、リターゲティングと同水準だった。
▍案件概要 ②
ビジネスモデル:EC(アパレル)
コンバージョン地点:商品購入
ターゲティング設定:広告主様提供の顧客リスト(メールアドレス)の拡張オーディエンス
検証内容:「顧客リスト」の拡張オーディエンス、「CVユーザー」の拡張オーディエンス、リターゲティングの【獲得率】【クリック率】の比較
検証期間:3か月
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既存の顧客データと特性が近い新規ユーザーへのアプローチを目的に、「顧客リスト」の拡張オーディエンスを配信。
「顧客リスト」の拡張オーディエンスの獲得率が、全キャンペーンの中で最も高かった。
🚨注意点
リターゲティングの方が獲得率が高いアカウントもありました。そのため、配信して成果が芳しくない場合は「拡張もとのデータ」または「オーディエンス」の切り替えをオススメします。
Commerce Audience:購買データをもとにした配信
🎯目的
低いクリック単価で新規顧客の流入を増やす
💡ポイント
「Commerce Audience」単体では獲得がつきづらいため、認知施策として捉えたほうが良い
サイトの来訪者自体が少なく「CPCを1円でも安く流入数を増やしたい」というアカウントにオススメ
「興味・関心」「ブランド」「デモグラフィック」の3つの訴求軸を掛け合わせたオーディエンス作成が可能
▍興味・関心
Googleのフィードで利用される「google_product_category」の内容から選択
(例)「ファッション・アクセサリー」「美容・健康」「食品・飲料」「オフィス用品」など
▍ブランド
Criteo社がデータを分析している数千以上の「ブランド」から選択
▍デモグラフィック
性別・消費習慣(買い物頻度)から選択
📢 配信事例
ビジネスモデル:EC(ブランド中古販売)
ターゲティング設定:
①「興味・関心」にてサイトで扱っている商品のカテゴリー群を複数選択and
②「ブランド」にてサイトで扱っているブランドを複数選択検証内容:リターゲティングとCommerce Audienceの【クリック単価】【クリック率】を比較
検証期間:1か月
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新規ユーザーの流入を目的に、Commerce Audienceを配信。
クリック単価は、リターゲティングに比べ約4分の1と大きく貢献。
Persona Audience:ペルソナをもとにした配信
🎯目的
ユーザーの「生活習慣」や「行動ベース」のデータをもとにした配信
💡ポイント
Commerce Audienceとは異なる切り口でオーディエンスを設計できる
他のオーディエンスと掛け合わせることで、質の高いターゲティング
「ライフイベント」「ライフスタイル」「季節」「購入パターン」4つの訴求軸を掛け合わせたオーディエンス作成が可能
▍ライフイベント
「学生」「求職者」「若年夫婦」など
▍ライフスタイル
「食に関心ある人」「旅行がすきな人」「ゲーマー」など
▍季節
「クリスマス」「ハロウィン」「母の日」など
▍購入パターン
「セール好き」「投資家」「食料品・雑貨の購入者」など
📢 配信事例
ビジネスモデル:EC(アパレル)
ターゲティング設定:ライフイベント「求職者」を選択
検証内容:Persona Audience、「CVユーザー」の拡張オーディエンス、リターゲティングの【クリック単価】【獲得単価】を比較
検証期間:1か月
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サービス内容的に「求職者」に需要があると考えられるためPersona Audienceを配信。
クリック単価は、他キャンペーンに比べて約4分の1であった。獲得単価は高かったが、Commerce Audienceと掛け合わせてオーディエンスの質を高めることにより、改善余地は十二分にあると考えられる。
ほかにも様々なオーディエンスがありますので、一部をご紹介します。
Location Audience:位置情報をもとにした配信
🎯目的
特定地域のユーザーへの配信
💡ポイント
実店舗をもつ小売業や学習塾などの来訪促進にオススメ
ユーザーの属性を設定できる「Commerce Audience」と掛け合わせると、より精度の高いターゲティングが実現
RMP Display ads powered by Criteo(RDAC) Audience:楽天データをもとにした配信
🎯目的
「楽天の会員情報」を使った配信
💡ポイント
1億以上(2022年9月時点)の楽天会員からなる顧客基盤とそのIDに基づく消費行動分析データ(個人が特定できない状態に加工)をCriteoのAIエンジンで分析し、より精度の高いターゲティング配信を実現可能。
Criteoで過去なかった「キーワード」をベースにしたターゲティングが可能。
参考:Criteo、楽天「RMP - Display Ads」との広告配信における連携を発表 | JP
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました!
「Criteoといえばリターゲティング」のイメージを払拭して、Cookieレス時代に合わせて進化していることを知ってほしいと思い、記事を執筆しました。
もし、直近Criteoの成果が悪く配信停止を検討していましたら、今回紹介した新しいオーディエンス配信をぜひ試していただきたいです!
Criteoは間違いなく優れたプロダクトです。「データの質・量の担保」と「自社サービスと相性がいい配信手法」ができれば、状況は好転していきます!
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赤塚 怜央(あかつか れお)/アカウントコンサルティング本部テックスタジオGr.
2018年入社。入社後、Amazon広告の部署でAMSの拡販に従事。2019年よりアドテクノロジーの専門チームに所属。現在はCriteoやGoogleなど、フィード広告の運用を中心に行なっています。休日はフットサル、読書、映画鑑賞をしています⚽
👇noteではこれまで何度もCookieレス時代に講じるべき対策や、配信手法についてまとめてきました!こちらも合わせてご覧ください。
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