あらゆる業種のLPを“300本”集めて分析した結果……「知っておくべき」事実を明らかにします。
はじめましての方は、はじめまして。
「どこかで見た名前……」と気づかれた方、ありがとうございます!
CRS(クリエイティブストラテジー)Gr.グループ長の白戸です。
これまで、運用を担う本部やクリエイティブ中心のディレクターチームで活動し、一貫してクリエイティブに取り組んできました。
手前味噌ですが、以前に執筆したアンケートLPのnoteはソウルドアウト公式noteのNo.1「スキ♡」数を記録し、業界の方々にも取り上げられ、大きな反響をいただいています。
そんな私が今回、クリエイティブ研究の一環として“あらゆる業種のLPを300本”集めて分析しました。
味を占めている……と思った方、正解です笑
これまで多くの方々が研究・分析をしてきたLP。今さら新しい情報があるの?と疑問に思うかもしれません。
そこに関してはお楽しみ……ですが、
「LPの王道って本当にあるの?」
「あのトレンドって実際どうなの?」
「良いLPって変わらないの?」
など“知っているようで知らない”ことが300本のデータから明らかになります。
ぜひ最後までご覧いただき、読んだ上で肩透かしだったら笑ってやってください。
気になるトレンド・実態を“数値”で公開!
今回は様々な業種(サービス)からLPを集め、FV(ファーストビュー)の種類や動画素材の有無、読み込み速度などのデータをとりました。
デジタル広告の世界に身を置いていれば漠然と「これ流行っていそうだなぁ」と感じることもあると思いますが、300本集めて並べてみるとその“漠然”の正体がわかります。
ではさっそく“数値”からトレンドや実態に迫ってみましょう。
FVで使われている素材
今はFVに動画を入れるのがアツい!
という話もありますが、全業種でみるとまだまだ動画の起用は進んでいませんね。
圧倒的に「静止画(写真)」が使われていました。
これは余談ですが、写真のなかで特によく見るのは画像素材サイト「PIXTA」で購入される女性の写真でした。きっと皆さんも一度は見たことがあると思います。
動画素材の有無 / 著名人起用の有無
こちらの項目の「動画素材」はFV以外のコンテンツで動画を載せていたり、YouTubeのリンクを入れていたりするもの。つまりLPコンテンツ全体で見ても動画の起用は半分にも至っていません。
「著名人」は一般的な知名度で判断。単なる専門家は含めておらず、コストの関係か起用しているのは大手企業中心でした。
フォームの形式
フォーム形式はCV地点に繋がる導線ですね。
チャットボットが少なくみえるかもしれませんが、これは「チャットボットだけ」の数で、多くは「フォーム一体型+チャットボット」や「リンクでフォームに遷移+チャットボット」など、チャットボットを組み合わせるケースが多いため、複合の数に含まれています。
まだまだ「リンクでフォームに遷移」させる形式が多いものの、注目すべきは「LPとフォームがシームレスな一体型」の数。
ご存知の方も多いでしょうが「LPとフォームは一体型にすべし」というのは、かなり前から提唱されています。
🔗引用:アドタイ「ネットで売れる戦術 第3回 “フォーム一体型”のランディングページは最強――「販促会議1月号」より」
確かに単品通販のアンケートLPではフォーム一体型が増えている印象があります。
余談ですが、私の場合はアンケートLPの遷移先をLPから予約フォームに変更したことで、成果が大きく改善した事例がいくつかあります。
要点は同じで“ユーザーの手間を省くこと”が大事。一方でこれは“アンケートLPや記事LPで“サービスの魅力が十分に伝わっていること”が大前提と考えています。
サービスの魅力や情報が多すぎる場合、伝えきらずに先にフォームに飛ばしても離脱されるか、目先のCVで終わるかもしれません。この場合は素直にLPに遷移させるか、クッションページの情報を精査することが肝要ですね。
とはいえ私の仮説に過ぎないのでいつか検証したいです。
読み込み速度 / パフォーマンス
LPやサイトは「読み込み速度」を速めることが重要!
という話をよく聞くようになりました。
「理想の表示速度は1秒以下」や「3秒未満にしないと離脱率が上がる」とも言われますが、間をとって「2秒前後」であれば十分という印象です。
今回は「PageSpeed Insights」にて計測。
計測できなかったものを除いた平均は“約2.53秒”。2秒前後で十分だと思えば、全体的に各社しっかり対策していますね。
パフォーマンスもデータをとりました。
全体的に点数が低く出ており、どの程度信頼できるかわからないため、参考程度に載せています。ツールを信じるならば、大手企業のLPでも30点程度なものも少なくありません。
オファーの内容
オファーに関しては業種によってある程度、固定されていますね。
例えば単品通販なら多くは「購入」ですし、不動産なら「無料査定が多い」など。
BtoBだと「複合(資料請求・問い合わせなど)」が多く、成果地点として効果的なのはどちらか?をしっかり数値で判断し、極端な偏りがみられるのならば、導線を一つに絞るのも手だと考えます。
以上が私たちの集めたデータからみえてきた数値・トレンドの実態です。
全体でみるとFVの動画起用はあまり広がっていなかったり、LPとフォームの一体化は単品通販に留まらず広がっていたり、様々なことがわかってきました。
次は、業種・業態で区切ってもう少し細かくみていきます。
【BtoB】と【BtoC】の比較
まず「BtoB」と「BtoC」の比較から。
実際に私たちのパソコンやスマホに表示された広告から集めたため、BtoBはあまり数がありません。
BtoBではFVに動画を入れているLPは0本。ターゲットがビジネスユーザーの場合、動画を見る時間がない、動画でなくとも「ビジネス」の意識があればテキストを読むから不要……という可能性はありますね。
一方、コンテンツ内の動画掲載はそれなりにあり、BtoB全体で動画素材の使用率は約30%。動画の内容は、Youtubeにアップしてあるサービス紹介動画の埋め込みが多かったです。
BtoCも流行りの印象ほどFVに動画を入れているLPはありませんでした。コンテンツ内の動画掲載はそれなりにありますが、BtoC全体で動画素材の使用率は約30%でBtoBと変わらないのは意外でした。もっと使われているものかと。
【BtoC】×【単品EC】
次は一例として本数の多い「BtoC」×「単品EC」でみてみましょう。
全業種の数字と比べると一目瞭然ですが、単品ECでの動画利活用はかなり進んでいます。
全業種でFVに動画を入れているLPが13本に対して、単品ECのみで10本。
動画素材に至っては82本に対して42本と過半数を占め、動画素材なしのLPと同数。
単品ECはクリエイティブのPDCAのスピードが特に速い業種であり、真っ先にチャレンジと成功事例の浸透が進んでいますね。
ここで大事なのは“うちの業種ではないから(他業種だから)”と気にしないのか、“他業種で成功している方法を取り入れてみるか”とチャレンジ精神をもつのか。
広くBtoCでみてもまだまだ動画の利活用は進んでいないと言える。つまりは“先んじて導入すれば、競合とは違うアプローチがとれる”ワケです。
今回たまたまこのnoteを見てくださった単品EC以外のBtoCサービスやBtoBサービスで「動画の利活用にチャレンジしたい」企業の方がいらっしゃったらぜひ、ソウルドアウトにお声がけください!
最後に。やっぱり先駆者・開拓者ってすごい
最後に私個人の感想ですが、
デジタル広告のクリエイティブ領域に携わって7年近いですが、LPの構成って大きくは変わっていないと捉えています。
もちろん各社、表現やデザインでの差別化に取り組まれていますが“流れ”はほぼ同じ。今の王道の構成を作り上げた先駆者は偉大ですね。
同時に先に紹介したフォーム一体型や、問い合わせのチャットボット化、LPの動画比重を増やすことなど“新たな王道”を作り出し、定着させていく開拓者もまたすごい。
難しく聞こえるかもしれませんが、
まだ自分たちの業種では浸透していない“他業種の成功事例”を導入、検証することでもその業種の中での先駆者・開拓者になれる可能性を秘めてます。
私たちと一緒に自社の業種の中での先駆者・開拓者になりたい、チャレンジしたい企業さまがいらっしゃったらぜひお気軽にお問い合わせください!商談ではなく軽いブレストだったり、面談のようなライトな機会でも大歓迎です。
あとがき:実はこのnote、まだ終わりません
おっと大事なことを言い忘れていました!
今回集めた300本分のLPのデータ、これで終わらせるのはもったいない。
ということで今後は、
「業種別、参考にしたくなるオススメLP紹介」
「LPで活用されている動画ってどんな動画?」
(すべて仮題です笑)
など、より深堀したお話をご紹介するnoteの執筆を予定しています!
ぜひこの機会に「スキ♡」や「フォロー」をしていただき、次の投稿をお待ちください。
今後ともソウルドアウトの noteをよろしくお願いいたします!
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