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縦型動画の冒頭で差をつける!実際に行った検証結果をもとに制作Tipsを大公開 -【事例公開】味の素株式会社「Dashi-Cha®」 -
縦型動画広告の冒頭部分に特化して検証を行い、クリック率の向上やリーチの拡大につながった成果事例をまとめました。
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また、3回の検証の結果から得られた、縦型動画制作のためのTipsも紹介します。実際に検証に使用した縦型動画クリエイティブも公開いたします!
縦型動画は「冒頭」が肝!
まずは、今回の検証から導かれた縦型動画の制作Tipsをお伝えします。「これだけは押さえて!」な内容です。
▸縦型動画の冒頭は、LPにおけるファーストビューと似た重要な役割を果たしてくれています。
✓冒頭3秒で視聴者を魅了する
大量の情報が飛び交う今日、特にTikTokやInstagramなど縦型動画がタイムライン上に流れるプラットフォームにおいては、冒頭で目に留めてもらうことが重要です。
そのため、動画広告のクリエイティブ検証では、“勝ち動画”を1本創出したあとに冒頭3秒で表示されるコピーや素材を検証していくといいでしょう。
また、社内での分析結果から、冒頭3秒の視聴率が高い動画は配信が伸びやすく、成果につながりやすい傾向にあることもわかってきました。
✓遷移先の内容との関連性を高める
縦型動画は静止画に比べて多くのメッセージを伝えることが可能です。そのため、静止画バナーと比較すると、ユーザーが商品やサービスを十分に理解した上で遷移先に訪れる可能性が高く、結果として、コンバージョンの確度が高まると考えられます。
縦型動画と遷移先の関連性が低いと、期待とは異なる内容の遷移先に訪れることになり、離脱が増えてしまいます。
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✓冒頭訴求でターゲットを明確化する
冒頭訴求で確度の高いユーザーにターゲットを絞って「自分ごと化」してもらえれば、成果につながりやすくなります。
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検証事例
▍商材
味の素株式会社 D2Cブランド「Dashi-Cha®」
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厳選しただし素材を独自技術で手軽に楽しめるようアレンジしたドリップ式飲むおだし。100年以上”ほっとする味”を提供し続けてきた味の素が、ミシュラン2つ星レストランのシェフ監修のもと構想から3年以上の月日をかけて商品化しました。
▍概要
成果の良い記事LPの訴求をもとに縦型動画を作成し、3回の冒頭コンテンツのみを変えて検証を実施
※2シーン目以降はすべて同じ
▍配信内容
Meta(全配置面)にて、デモグラで(縦型動画のみ)配信
▍配信期間
2023/12/25~2024/03/19
検証①冒頭のコンテンツを検証
成果の良かった記事LPの訴求を載せた、4本の縦型動画
▍配信した動画
A :背景静止画+短文訴求▸動画
A’:背景動画+短文訴求▸動画
B :背景静止画+長文訴求▸動画
B’:背景動画+長文訴求▸動画
※冒頭の切り替えは、短文訴求(A、A’)では4秒・長文訴求(B・B’)では8秒。
▍結果
A(背景静止画×短文訴求)が成果好調◎
背景は静止画を使用し、テキスト「飲むおだし」にアニメーションで動きを付けました。このアニメーションにより、テキスト「飲むおだし」が強調され、ユーザーの興味を効果的に引きつけることができました。
また、冒頭を短文訴求(4秒)にしたため切り替えが速く、続きを見てもらいやすかったと考えています。
💡冒頭コンテンツは速めの転換、かつ惹きのワードが良い
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検証②冒頭訴求を口語調にして検証
冒頭の文言を口語調に変更
検証①の結果から、短文訴求で速めの転換(4秒)は統一
▍配信した動画
C : 背景静止画+「おすすめのリラックスの方法教えます」▸動画
C’: 背景動画+「おすすめのリラックスの方法教えます」▸動画
D : 背景静止画+「心が疲弊してる人絶対見て」▸動画
D’: 背景動画+「心が疲弊してる人絶対見て」▸動画
▍結果
C、C’ (「おすすめのリラックスの方法教えます」)が成果好調◎
「心が疲弊しているひと絶対に見て」というネガティブな文言に比べ、「おすすめのリラックス方法教えます」というポジティブな文言を使用した方が、獲得率が良好でした。
「心が疲弊しているひと絶対に見て」というフレーズはキャッチーでクリック率は高かったものの、LPに遷移した際に、商材のターゲット層への訴求が十分に合致していなかったと考えられます。
💡冒頭コンテンツはLPと関連性のある訴求にする
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検証③訴求とデザインを横展開して検証
検証①②で良かった訴求やデザインを横展開した、5本の縦型動画
▍配信した動画
カツオ:検証①のA(背景静止画+短文訴求)→背景を「カツオ」に変更▸動画
ごぼう:A→背景を「ごぼう」に変更▸動画
とまと:A→背景を「とまと」に変更▸動画
C”:検証②のC(背景静止画+「おすすめのリラックス方法教えます」)→「\日々の疲れに悩んでいる人へ/」を追加▸動画
A”:A→文字アニメーションを「ワイプ」に変更▸動画
▍結果
C”(文言追加)、A”(文字アニメーションを「ワイプ」に変更)が成果好調◎
C”(文言追加)は特に成果好調でした。「おすすめのリラックス方法教えます」に「\日々の疲れに悩んでいる人へ/」を追加したことで、ターゲットが明確になり、ユーザーが自分ごと化できたと推測しています。
また、A”も好調で、文字アニメーションを変更するだけでも良い成果が得られます。
💡冒頭コンテンツはターゲットを明確化できる訴求にする
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▍3回の検証前後の指標変化
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静止画のみのときよりも、しっかりと配信量を伸ばすことができました。その結果、リーチが伸び、クリック率の向上にも貢献しています。
さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
縦型動画の冒頭の重要性、おわかりいただけたでしょうか?
“勝ちクリエイティブ”を創出するためには、動画を秒数ごとに細かくわけて検証を回すことが理想的だと考えています。ですが、何本も動画を制作するのは難しい……という場合に最も注力していただきたいのが、今回ご紹介した冒頭3秒の検証です!
冒頭を変えてみるだけでも、成果改善が期待できます。また、縦型動画を導入することで今まで配信できていなかった層にもリーチできるようになり、機会損失を防ぐことができます。
縦型動画を導入し、丁寧に冒頭検証を行なうことでリーチを伸ばし、成果改善につなげていきましょう!
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檜尾 梨々花(ひお りりか)/プラットフォーム戦略推進本部 メディア推進第2Gr.
2023年新卒入社。Meta(Facebook・Instagram)広告の運用に従事。 店舗来店や金融、単品通販、不動産、人材などの様々なビジネスモデル・様々な規模の案件で広告運用を経験してきました。 Meta Blueprint(メディアバイイング、メディアプランニング、クリエイティブ戦略エキスパート)の3つの認定資格合格。
💪施策立案からクリエイティブ制作まで一貫して手掛ける、マルチプレイヤーです。 効率的な運用と高品質な成果物を目ざしています!
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(🎤立ち上げメンバーへのインタビューは、こちら)
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