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米Amazonで先行実装され、日本未上陸の機能をまとめてみた│Amazon Ads
こんにちは!Amazonチームの長谷川 太一です。
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前回はAmazonスポンサーディスプレイ広告のアップデートに関して、ソウルドアウトの見解をご紹介しました📢
今回はタイトルの通り、Amazon Adsの機能のうち、アメリカ本国で先行実装され、日本未上陸のものをまとめてみます。
というのも、 Amazon Adsの機能はアメリカ本国でアップデートされ日本に上陸するケースが非常に多いんです。例えば、2020年12月から日本でも開始された「スポンサーブランド動画広告」は、日本での開始以前からアメリカ本国で話題になっていた広告メニューでした。
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「スポンサーブランド動画広告」とは、Amazonの検索結果ページをメインに、動画で商品を紹介することができる広告メニューです。動画を用いた広告はAmazon スポンサー広告では初めてで、非常に成果が良いと話題になりました。
このように、アメリカ本国で実装されている機能は、今後日本に上陸する可能性が高く、アップデートも予想しやすいのです!(ただし、いつ上陸するのかは不明ですが……。)
AmazonでAmazon広告を実施している、実施したいと考えている事業者は米Amazonの動きを察知していくことが重要です!
まるでInstagram!?「Posts」とは?
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「Posts」とは、Amazonのフィードと商品詳細ページに、無料で掲載できるビジュアル投稿のことです。Instagramのフィード内に商品や使用場面の写真を掲載するのと同じような感覚で利用できます。まさしくInstagramショッピングのような利用が想定され、投稿から直接、Amazonの商品詳細ページに移動できるという機能もあります。
💡参考例:MAYBELLINE NEW YORK
https://www.amazon.com/stores/page/4072E68C-7DC1-4557-8BED-92CD2AC73F82/feed?ingress=2&visitId=56e75b87-5d96-4a09-b095-d5d642b926c8
ソーシャルコマースが話題になる今、ECプラットフォームとしてのAmazonも対抗してきているのでしょうか。Amazonでの新しいショッピング体験が期待できそうですね。
まさしく通販番組!?「Amazon Live」とは?
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❝Amazon Liveは、ブランドとのリアルタイムでの交流が可能であり、お客様にアイデアや情報を提供しながら、楽しんでもらえるように設計されています。Amazon Liveは、お客様が新しいブランドを検討し、購入の意思決定をするのに役立ちます。
これまでのECでは、リアル店舗と比較すると、商品の魅力を伝えるのが難しいという問題がありました。ですが、実際に人がプレゼンテーションを行うような動画を見てもらうだけでも、Web上での接客のデメリットを解消してくれそうです。
「Amazon Live」は、ECプラットフォームとしては珍しく、Amazon上で通販番組のように商品を紹介することができる機能です。TVの通販番組とは異なり、リアルタイムでの交流が可能で、まさしく「Instagram Live」のような利用が想定されます。
視聴者との相互のコミュニケーションが図れるのは非常に魅力的ですね!
🎥動画を確認したい人はこちらから
ちなみに、気になる費用はいくらでしょうか……?調べてみると、
❝ブランドがAmazon Live Creatorアプリを使用してAmazonで独自のライブストリームを作成する場合、費用はかかりません。Amazonが制作したライブストリームを統合するには、35,000米ドル以上の費用がかかります。すべてのライブストリームは、Amazon.com/Liveや、AmazonモバイルアプリのAmazon Liveで視聴できます。
どうやら、自身で作成する場合は費用がかからないようです!商品の機能が豊富、差別化のポイントがはっきりしている、といった商品では相性がよさそうです。
また、リアルタイムでの交流が可能なのであれば、実際にユーザーが商品について知りたいことをリアルな意見として聞くことができるため、商品詳細ページのコンテンツにも反映できそうです。
Amazon外にも配信できる!?スポンサーディスプレイ広告のアップデート
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スポンサーディスプレイ広告
・掲載面:Amazon内の商品詳細ページ、カートボックスの近く
・クリエイティブ:ロゴや広告文、商品画像がメイン
・配信の条件:Amazonブランド登録に登録しているお取引会社様と出品者様はブランド登録後に利用可能
スポンサーディスプレイ広告は、日本ではAmazon内に掲載する広告です。通常は商品詳細ページのカートボックス近くに表示されていますが、徐々に掲載枠をAmazonのTOPページや決済完了ページに広げたり、入札戦略を拡大したりするなど、直近のアップデートが多い注目の広告メニューです。
またリターゲティングも可能になり、今までAmazon DSPの専売特許であった閲覧者に対しての再配信ができ、話題になりました!そんなスポンサーディスプレイ広告ですが、実は日本とアメリカ本国では表示場所が異なります。
❝Amazonのトップページ、商品詳細ページ、商品検索結果ページ、Twitch、または一部のマーケットプレイスではサードパーティのウェブサイトやストアのアプリ(オフサイト広告は現在、インド、日本、オーストラリアでは利用不可)で、商品を閲覧、調査、購入するオーディエンスにリーチできます。
このように、現時点ではインド、日本、オーストラリアでは不可能ではあるものの、アメリカ本国などではAmazon外に配信することができるようです。
一度閲覧したユーザーを再度Amazonのページに来訪してもらうには、Amazon DSPしか方法がありませんでしたが、このアップデートが日本にも上陸すれば、スポンサーディスプレイ広告でもAmazon外からAmazonに来訪を促すことができそうです。
ちなみに、スポンサーディスプレイ広告とAmazon DSPは何が違うのか?というのは、(日本でアップデートがされていないため、明確な違いは分かりませんが……、)
①入札戦略
・スポンサーディスプレイ広告:CPC課金、vCPM課金
・Amazon DSP:CPM課金
②ターゲティング
・スポンサーディスプレイ広告:商品のカテゴリーや通常のスポンサーディスプレイでの広告オーディエンスターゲティング
・Amazon DSP:より大規模に配信ができ、エリアや性別・年齢、時間帯でも配信設定が細かくできる
などで、細かな違いは発生しそうです。
最後に
お読みいただきありがとうございました!
AmazonはECプラットフォームとして存在感を日々増しており、日本でも無視できないECのチャネルの一つかと思います。Amazonのアップデートは毎年起きており、常に楽しいプラットフォームであると同時に、アップデートを先取り・予測することで、より速く実行に移せると思います!
*ソウルドアウトでは、Amazon広告コンサルティングサービスを行っております!
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【執筆:長谷川 太一】
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