【最新運用Tips集】ターゲティング、クリエイティブ、推奨運用方針まで詳しく解説!|Pinterest広告
こんにちは!メディア推進第3Gr.の松原 めぐみです!SNSのアカウント運用や広告運用を中心に行なっています。
先日は、ココアンド社の側瀬さんとInstagramについてのウェビナーに登壇しました!【無料の資料ダウンロード】も受け付けておりますのでぜひ。
今回は、今年6月からスタートしたPinterest広告について、約5か月間の社内実績をもとにわかってきた最新の運用Tipsをお伝えします。
はじめに:Pinterestとは
Pinterestとは、アイデアを画像や動画で検索できるビジュアル探索エンジンです。
コロナ禍で、さらにユーザー数は増加しています。
PinterestはSNSではない
SNSは、今起こっていることや過去に起きたことを「友達やフォロワーに発信する」ツール。一方Pinterestは、未来の行動のために「アイデアを集める」ツールです。
Pinterest広告をおすすめしたい理由
上位検索の97%が非指名検索
「インテリア 収納」や「ウェディングブーケ」など一般的な言葉で検索されることが多く、認知度が低くても、商品力やビジュアルをもとに知ってもらえる可能性が高いです。
未来の行動のための情報収集をするユーザーが多い
商品購入アイデアを探すために利用するウィークリーユーザーは、5人中3人
Pinterestは、前向きにアイデアを探している人に効果的にリーチできる場所です。
日本のPinterestユーザーのうち43%が、世帯年収600万以上
日本のPinterestユーザーは、非ユーザーと比較して90%以上の確率で高所得世帯
といったデータが発表されており(※2)、購買力の高い潜在顧客にいち早くアプローチできます。
※1:Pinterest 内部分析
※2:Pinterest Japan ※Global Web Index、コアアンケート、日本、Pinterest 月間ユーザー(2021 年上半期)
🎄特に、クリスマス、お正月などのイベントが多い今のホリデーシーズンの広告出稿もおすすめです!
Pinterest広告の運用Tips
ターゲティング:デモグラターゲティング
PinterestのMAUは870万人(*2020年12月ニールセン調べ)と他メディア対比で少ないため、ターゲティングを絞ると露出が少なくなってしまいます。(参考:Facebook 2,600万人(*2019年7月時点)、LINE 9,200万人(*2022年6月末時点))
入稿本数:1広告セットに2~4本
運用方針:「認知・比較検討目的」と「獲得目的」の並走配信で成果◎
ブランド認知目的のキャンペーンを、日予算1,000円ほどでもいいので実施することをおすすめします。
海外のデータでは、複数目的のキャンペーンを実施することで広告費用対効果が45%以上改善したというデータも。
実際にある化粧品の案件で、獲得目的と認知目的を並走配信させたところ、獲得目的のみの配信よりも成果が改善した事例があります。(*すべての案件ではなく、良くなる「傾向」があります。)
Pinterest広告の運用Tips(上級編)
💡学習に必要なイベント数は「キャンペーン単位で1週間に40件」
💡複数地点でまとめて最適化より「1キャンペーン1CV」で最適化すべし
学習のためにキャンペーン単位で1週間に40件のイベント数が必要で、1キャンペーン1CV地点での最適化設定が推奨。
なので「イベントコード」を設置する地点や、どこを最適化地点として設定をするかが重要になってきます。
推奨は、「イベントコード」を全地点(フォーム来訪、資料請求や購入などCV完了、できればそのほかにも)に設置すること。“広告のクリック→サイトへ流入→CV”の導線上で最も重要なイベントを「最適化地点」にすることです。
💡検討期間が長いので、長く検証を続けよ
Pinterest社の方からも「Pinterestのユーザーは他媒体と異なり、クリック / エンゲージ / ビューから最低で2週間、平均的に30日程度経ってからCVする傾向にある」というお話をいただきました。成果が出るまで時間がかかります。他媒体と同じペースで判断せずに忍耐強く検証を続けましょう!
実際に私が運用している案件でも、翌月にCVが10%増えていたり、クリックスルーCVがつくまで目標の7倍のコストがかかったり、、といったことがありました。
初動はビュースルーCVをみるようにしてもいいかもしれません。社内の案件では、ビュースルーCVがクリックスルーCVの1.5~10倍ついているケースもあります。
💡他社出稿が少なく、CPC・CPMが安価
まだ広告の出稿が少なく、全体的にCPC(クリック単価)やCPM(インプレッション単価)が安価という傾向があります。
💡興味関心は「関心の高さ」より「母数の大きさ」で選び、拡張する
Pinterest社の方からも、「Pinterestでは商品と直接関連のあるインタレストだけではなく、普段からそれ以外のインタレストを主に見ている潜在顧客が多く存在する。アフィニティの高いインタレストに絞ってしまうと、配信される量自体が少なく、十分なインプレッションを獲得できなくなってしまう」というお話をいただきました。
拡張設定をオンにして配信することをおすすめします!
クリエイティブ攻略ポイント3つ
モバイルを意識した「縦長画像」
画像が中心のPinterestでは、フィードに馴染む画像のクオリティを。また、占有面積の広い「縦長」で成果が良いです。
具体的なアクションを促す「CTAボタン」を入れる
写真をしっかり&文字を少なめにしてフィードに馴染むきれいさを残しつつ、「CTAボタン」でユーザーを誘導する構図で成果が良いです。
▍配信事例
CPM・CPCがかなり安価で、CPAはほかのSNS広告と比較して40%に改善しました。
また、CTAボタンのあり・無しで検証。
「CTAボタンあり」は「なし」と比較してCVRが約2倍になり、CVは113%、CPAは82%に改善しました。
Pinterestでは、広告色が極力ないほうがいいものの、ほかのSNSと異なりCTAボタンがない仕様のため、アクションを促すCTAボタンを入れることが推奨されています。
実際の体験をイメージできるクリエイティブ
CVに繋がるフックがなければ、アイデアの参考で止まってしまいます。自分ごと化できる要素を追加して確度の高いユーザーを集めましょう。
そのほか広告出稿の際の注意点
事前に商材の掲載可否が必要。
LP、テキスト、画像については、入稿後に審査開始(最大24時間)。
広告配信には「ビジネスアカウント」「アドアカウント」の2点が必要。広告主が作成し、代理店のビジネスアカウントに紐づける。
事前にウェブサイト認証の設定を推奨。
さいごに
ここまでお読みいただきありがとうございます。
今年6月より国内での広告配信が始まったPinterest広告。コロナ禍でユーザー数が急増し、さらに新CMの放映により盛り上がっているプラットフォームです!
まだまだCPM・CPCともに安価にチャレンジできる媒体なので、特に中小企業さまにはうまく活用していただきたいと考えています。Pinterest広告をはじめ各種デジタルマーケティングのご相談お待ちしております!お気軽にお問い合わせください!
【執筆:松原 めぐみ】
*Pinterestが徹底する「ユーザーファースト」という同じ志をもち、ともにSMB市場を開拓していくパートナーとして、取り組みを強化しています!
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