林貴代子 Kiyoko Hayashi

フリーライター / 宮崎県出身 /【執筆】こここ、colocal、Discover Japan、新潟のつかいかた、女子旅press ほか /【ジャンル】福祉、伝統工芸、酒、食、地域、旅、diversity & inclusion、エコロジー など

林貴代子 Kiyoko Hayashi

フリーライター / 宮崎県出身 /【執筆】こここ、colocal、Discover Japan、新潟のつかいかた、女子旅press ほか /【ジャンル】福祉、伝統工芸、酒、食、地域、旅、diversity & inclusion、エコロジー など

マガジン

最近の記事

富山・魚津「まち並み編」

2023年12月、富山県魚津市をワーケーションでたずねました。 その際の「まち並み」の記録をまとめました。 魚津市編立山連峰を潤した雨や雪が、大小さまざまな河川になって富山湾へ。魚津市内にも片貝川、鴨川、角川のほか、農業用水路などが市内を横断。そのせいか市内はどこか瑞々しく、清浄な雰囲気を漂わせているのだった。 「てんこ水」という片貝川の伏流水が湧き出すスポットも。かつては生活用水として使われていたそう。水の湧く場所に佇んでいると体が浄化される感じがして、いつの間にかスッ

    • 富山・魚津「グルメ編」

      2023年12月、富山県魚津市をワーケーションでたずねました。 その際の「食」の記録をまとめました。 食わねば帰れぬ「海の幸」ゲンゲ 富山に行くと決まってから、再会を楽しみにしていたもののひとつが「ゲンゲ」という魚である。 ゲンゲを知ったのは、東京・新橋の老舗〈おおあみ〉にて。北陸の魚を中心に提供するお店で、「今日はゲンゲが入ってますよ」と女将さんがおすすめしてくれたのだった。聞くと富山湾の深海に棲む、ほぼほぼゼラチン質の魚という。 運ばれてきたゲンゲの天ぷらは「雲で

      • 富山・魚津で「ワーケーション」なるものを

        はじめに。――能登半島地震をうけて 2024年1月1日に起こった能登半島地震。多くの方が亡くなり、今もたくさんの方が被災され、避難生活を余儀なくされています。一刻でも早く復興が進み、被災された方々にとって少しでも心休まる暮らしが戻ってくることを祈っています。 この投稿では、2023年12月10日から6泊7日で訪れた富山県魚津市のあれこれを綴っています。魚津は富山湾に面していながらも、今回の地震では幸いにも大きな被害はなく、すでに日常生活に戻られている方がほとんどだといいま

        • 〈Chim↑Pom展〉の託児所「くらいんぐみゅーじあむ」を利用してみた

          六本木の森美術館で〈Chim↑Pom展:ハッピースプリング〉が開催されている。そして、彼らの最新アート・プロジェクト「くらいんぐみゅーじあむ」は、展覧会場内に託児所を設けるというもので、その紹介記事を〈こここ〉で書いた。 我が家には、まもなく2歳を迎える娘がいる。そして、託児所プロジェクト「くらいんぐみゅーじあむ」には共感すること多々。せっかくならこのプロジェクトを利用して、ゆっくり展覧会を楽しみつつ、美術館の託児所とはどんなものなのか、果たして小さな子どもを持つ親が気軽に

        マガジン

        • TOYAMA UOZU WORKCATION アーカイブス
          3本
        • たぶん続くダイアリー
          23本

        記事

          ソーシャルファームの話②(企業組合あうん)

          リサイクルショップ、便利屋、交流の場―― さまざまな顔を持つ〈あうん〉 日比谷線三ノ輪駅から徒歩7分の所に、東京都が2021年3月に「ソーシャルファーム」に認定した〈企業組合あうん〉がある。ここで働く人の多くは、元野宿者や、ひきこもり経験のある人、シングルマザーなど、さまざまなバックグラウンドや事情を抱えている人たち。彼らをスタッフとして受け入れ、生活の基盤をつくるサポートや、生き生きと働ける場づくりを行っている。 〈あうん〉が行う事業はさまざまだが、メインは「リサイクル

          ソーシャルファームの話②(企業組合あうん)

          ソーシャルファームの話①(ラグーナ出版)

          〈東京しごと財団〉が主催するセミナー「新しい社会的企業のカタチ ソーシャルファーム in TOKYO」にほぼ毎月参加している。 「ソーシャルファーム(social firm)」とは、一般企業と同様に自立的な経営を行いながら、諸事情により働きづらさを抱えている人や、労働市場で不利な立場にある人(例:障害のある人、高齢者、刑務所出所者、アルコール依存症の人、ひとり親、介護や育児で短時間しか働けない人、ひきこもり経験者、などなど)を受け入れ、彼らに必要なサポートを行いながらが、ほ

          ソーシャルファームの話①(ラグーナ出版)

          一瞬、15年前のプラチナ通りに居た

          千歳船橋に用事があり、そのままチトフナで昼食を食べることにした。 google map のキヨピンをチェックしつつ、街をざざざーーっと早足で巡って、良さげな店がないかチェックする。こういうことに限っては、ものすごい嗅覚を発揮して、なかなかいい店を見つけ出す私なのだ。 〈中華日和〉という町中華のお店を発見し、すかさず google map のコメントをチェックするとなかなかの評判なので、えい! と入店する。 厨房のステンレス壁さえもぴかぴかに磨かれ、清潔感に満ちた店内。も

          一瞬、15年前のプラチナ通りに居た

          旧暦で過ごす

          魔が差して、数日、日記をあげなかった。 いかん、いかん、と自分の尻を叩いて、しぶしぶnoteを立ち上げた。 しぶしぶ、かよ。 今日(1月31日)は、旧暦の大晦日。 今年もお世話になりました。 明日(2月1日)からは、旧暦の新年。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 2021年、「月のこよみ」という旧暦のカレンダーを飾っていた。 現在の日本はグレゴリオ暦(太陽暦)で回っているけれど、 昔は月の満ち欠けを基にした太陰暦を基本周期としていた。 グレゴリオ暦と旧暦は、だいたい1

          1歳児のコミュニケーション

          昨日、保育園に娘を迎えに行くと 風呂敷をマントのように首に巻いたRちゃんと 追いかけっこをしている娘の姿があった。 Rちゃんは、窓向こうの私に気づいて、立ち止まった。 そして、娘のほうに駆けていった。 「ママ!(おかあさんが迎えに来たみたいよ)」と伝えてくれたのかな と思っていたら、ふたりで部屋の一番奥に走っていき、 よく見るとテーブルの下に潜り込んで、 見つからないよう隠れているのだった。 ちくしょう、かわいすぎる。 先生が私に気づいて、娘たちを探し出し、声をかけると

          1歳児のコミュニケーション

          つながりは、責任をともなう

          「つながりは、責任をともなう」 ゲームクリエイターの小島秀夫さんが口にしたひと言が、今私が気になっているコトのひとつというか、自分の課題であるような気がした。 ゲーム「デス・ストランディング」のプロデューサーやデザイナーである小島さんはこのゲームを制作するとき、安部公房の短編小説『なわ』にヒントを得、世界や社会の分断が進む一方で、人と人のなかに生きづく「つながり(なわ)」をテーマにしようと考えたという。 ゲームに疎い私はそんなゲームがあることさえ知らない訳だが、紹介され

          つながりは、責任をともなう

          チャイの量が少ない問題

          スパイスカレーが市民権を得ているのかどうかはわかんないけれど、 都内にもスパイスカレーのお店が増えた。 おいしいよね、スパイスカレー。 ところで、スパイスカレー店の「チャイ」とは なぜあんなにも量が少ないのか! 大方の店が、ちびっとの量のチャイを出す。 すごく不満である。 もっと飲みたいのである。 昨日、とある街の、評判のスパイスカレー屋でランチを食した。 セットならチャイが160円ということなので、うれしや~とオーダーした。 そして、食後に出てきたチャイは 小さなステ

          チャイの量が少ない問題

          負けず嫌い

          3年前に取材した、新潟の伝統工芸士さんを再び訪ねた。 穏やかで、芯の強い、素敵な蒔絵師さんで、伝統をリスペクトしながら、それだけにこだわらず、自分の好きや得意を交えながら、全く新しいカタチにつくりあげる柔軟さを持っている。 そして、とにかく「負けず嫌い」である。彼女のものづくりの魅力は、そこにあるのかもしれない。 悔しさを力に変えて技術を高め、最終的には批判したさえ人もファンにしてしまう。そして、そんなすべての経緯を「ありがたかった」という。 負けず嫌いは、その人の魅

          世田谷区✕ジモティー

          世田谷区とジモティーがコラボして、区民の不用品(ちゃんと使えるものなど、色々指定あり)を無料で回収し、ジモティーが必要な方に販売したり、譲ったりする、という情報をみつけて予約しておき、昨日、指定の場所に不用品を持ち込んだ。 その時の暮らしでは必要なアイテムで、きちんと吟味し、それなりのお金を払うのであるから、いい加減な気持ちで買ったものはない。 だから、本当なら、壊れてどうしようもなくなるまで使うべきなんだけれど、引っ越しや結婚という暮らしの大変化があると、モノが重複したり

          世田谷区✕ジモティー

          丹田を鍛える

          産後しばらくして腰痛がひどくなり、整形外科に通っている。 下北沢にある有名なクリニックなのだが、そこには診察を行う医師以外に、医学療法士がたくさん在籍しており、マッサージやリハビリが必要な患者がお世話になっている。私もその内のひとり。 で、毎月数回、マッサージとリハビリ(運動療法)を受けにいくんだけど、医学療法士という骨格や筋肉を知り尽くしたプロが、各人の症状、体格、骨格にあわせたプランを用意し、指導してくれるのだ。つまり、保険適用で、パーソナルトレーナーをつけてもらって

          アーノルド神経反射

          耳のなかがときどき痒くなる。 で、綿棒でやさしく耳の中の側面をなでるのだが、 吐きそうなくらい、激しい咳がでる。 それも右耳の時だけ。 どうやらその現象を「アーノルド神経反射」というらしい。 飲食物が気管に入った場合、反射的にモノを押し出そうとするけれど、それと同じ働きなのだとか。 複雑~。 ちなみに耳垢がウエッティな人はワキガである、 という説があるけど、本当だろうか。 どうでもいい話です。

          アーノルド神経反射

          熊手のご利益

          例の熊手を西のカベに飾って、 「福よ来い、福よ来い」 「商売繁盛、商売繁盛」 と手を合わせていると、いつもより早いペースで仕事の問い合わせが来る(気がする)。 有り難いことである。 昨年もそうしていたけれど、 今年はより、その仕事に「価値」を感じるか? を一番の軸にして、 ちゃんと対価にも配慮されている仕事を請けることにしている。 仕事を選べるほど、経済的に余裕があるわけでは決してないけれど、 育児と家事もあって、仕事に充てられる時間は限られているので、