自由な人を引きずり下ろして縛り合う理由
婚姻関係が、どうしても継続出来なくなる
その理由は本当に色々で、他人には理解出来なくて当たり前なのだよね。
それをなぜ自分の、たかが数十年の、「狭い範囲の生育歴如き」から作られた価値観で、「理解できる」と
思うのだろう?
傲慢で、勘違いも甚だしいことで。
少し前までは、(今でもそんな人もいるだろうけど)
女性は家の道具のように結婚させられて、
父親や家の了承がなければ離婚すら出来ず、
財産の権利もなく、
男性は能力があろうがなかろうが、
適正があろうがなかろうが
長男が家を継ぎ、仕事を継がされる、という不孝にも
見舞われたり、
それに付随してそれ以外の男子らにも理不尽な不孝が
発生したり、
そんなことが、人の尊厳や人権や権利を損なわせる、
ということで、
基本的に、結婚も自由、離婚も自由、女性も参政権と
財産分与の権利も獲得し、
ずいぶんとマシにはなってきたのだけど、
未だ、子供がいたら離婚するのは自分勝手だの、
わがままだの、我慢が足りないだの、
結婚も離婚も自由に出来ない時代と同じような縛りを
なぜみんな求めてるのか。
不思議でならない。
そんな苦しい価値観を、そのように苦しみながら生きる事を、なぜ要求するのだろう?
なぜそれが常識だの、当たり前だのになってるのだろう?
離婚を我慢してたら、子供や配偶者側が多大な迷惑と
被害を被る場合もあるし、
自分の気持ちを、「子供のために」と我慢し続ける
そんな辛い人生を死ぬまで送ることが、
本当に子供のためになるのか、
そんな事してたら「あなたのために我慢してきた」
みたいな圧力を子供にかけるよね。
無自覚に、無意識にかける。
あなたのために、という圧倒的な、反論を許さない
言葉と態度で。
子供の養育の責任があるからという理由は、あまりにも弱くて。
離婚しても養育できるし。
そんな弱い理由を、これほどまでに強く推してくる人達の、
その精神状態と、その価値観を持ってしまった理由は、一体何なのだろう?
我慢してる人ほど、
我慢しないように見える人を憎む。
自分の自由を抑制してる人ほど、
他人の自由を許せない。
これほどまでにこの国の世論が、
当たり前の自由と権利を謳歌する事に、
「厳しすぎる」のは、
我慢して、抑制して、人より出るのを抑え、
人と合わせ、わがままを言わず、
一般常識から大きくずれないように図りながら、
ひたすら空気をよんで、毎日365日気を張って
消耗しながら生きてるからじゃないだろうか?
書いてるだけで息苦し言葉ばかりだ。
色々な事に対して「普通こうだよね」とすぐ思ってしまいやすい人は、
間違いなく無自覚に他人に圧力をかけている。
自分らしく生きていくのがこんなにも難しくて
自分らしく生きる事が今までの常識から逸脱していると、
よってたかって潰しにこられるなんて、
こんな苦しい事ってあるかしら?
一見苦しくないのは、
常識的に逸脱せず制度や風習に刃向かわず従順に生きてる人だろうけど、
そんなのが本当に心から好きで、
その状態が心から癒されるような人っている?いるの?
いないから、みんなこんなに、自由な他人に厳しいんじゃないのかしら。
嫉妬も大概にして、自由になるのは自由だから。
その人の今の物理的状況は自由になれなくても
心だけでも自由になるのは自由だから。
自由な人は、厳しい世論といつも戦いながら、自由でいようとするよのよね。
その戦う姿にすらイラついて、
その人を殺しにくる感じの今の世の中。
どうかしてる。